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ベロの奥横が痛い原因は?口内炎・葉状乳頭炎と舌がんの見分け方を徹底解説

栗原 瑞穂 栗原 瑞穂 • 更新: • 公開: • 読了約 16 分
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ベロの奥横が痛い、舌の奥の横にできものがある、片側だけヒリヒリして食事や会話がつらい。このような症状があると、口内炎なのか、それとも舌がんなどの病気なのか、不安になる人もいるでしょう。

舌の側面、とくに奥の部分には、歯との接触による傷や口内炎のほか、葉状乳頭と呼ばれる正常な組織、葉状乳頭の炎症など、さまざまな原因が考えられます。一方、舌がんも舌の両側にできやすく、初期には痛みが目立たないこともあるため、痛みの強さだけで判断することはできません。

【原因を整理】ベロの奥横が痛いのはなぜ?考えられる主な病気

ベロの奥横が痛い

舌の奥の横が痛いときは、まず痛む場所、見た目の変化、症状が始まった時期を整理することが大切です。同じ「舌の側面が痛い」という症状でも、粘膜の傷、炎症、神経の異常、全身の病気など、背景は異なります。

1.舌の横の口内炎

よくある原因の一つが口内炎です。舌の側面は歯と接触しやすく、食事中に噛んだり、とがった歯や詰め物が当たったりすることで傷ができ、炎症につながることがあります。

一般的なアフタ性口内炎では、白っぽい、あるいは黄色みを帯びた浅い潰瘍と、その周囲の赤みが見られます。食べ物や飲み物が触れると、しみるような痛みが出るのも特徴です。

岡山大学病院の「歯と口のトラブルマップ」では、口内炎は1〜2週間ほどで自然に治ることが多いと説明されています。ただし、長期間治らないものや、しこりを伴うもの、大きな潰瘍などは、別の病気も考慮して診察を受ける必要があります。

2.歯や詰め物による物理的な刺激

舌の奥横に痛みが集中している場合、奥歯のとがった部分、欠けた歯、合わない詰め物や被せ物、入れ歯などが原因になっていることもあります。

この場合、舌を動かしたときや、特定の歯に触れたときに痛みが強くなることがあります。同じ場所を繰り返し傷つけていると、口内炎のような潰瘍ができ、なかなか治らない場合もあります。

日本口腔外科学会の「舌が痛い」という解説でも、虫歯や歯の摩耗、壊れた歯の被せ物、合わない義歯などによる刺激が、舌の痛みの原因として挙げられています。

3.葉状乳頭の炎症(葉状乳頭炎)

舌の奥の左右の側面には、葉状乳頭(ようじょうにゅうとう)と呼ばれる、ひだ状の小さな隆起が並んでいます。味覚に関係する味蕾を含む正常な組織で、もともと表面が凸凹しているのが特徴です。

この部分に炎症が起きると、赤みや腫れ、触れたときの痛みなどが現れることがあります。葉状乳頭は舌の奥横に位置するため、違和感が生じると「ベロの奥が痛い」「舌の横にできものがある」と感じることがあります。

ただし、葉状乳頭が見えること自体は病気を意味しません。岡山大学病院も、有郭乳頭や葉状乳頭は舌の奥にあるため、舌の腫瘍と間違われることがあると説明しています。正常な乳頭なのか、炎症や別の病変なのかは、形や経過、診察所見を踏まえて判断します。

4.舌炎・口腔カンジダ症・口腔乾燥

舌全体が赤くなったり、表面が滑らかになったり、ヒリヒリしたりする場合は、舌炎や口腔カンジダ症、口腔乾燥なども考えられます。

口腔カンジダ症は、口の中にいるカンジダという真菌が関係する病気です。口の乾燥や唾液分泌の低下などが関係することがあり、舌の痛みや粘膜の変化につながる場合があります。

また、鉄分やビタミンB12、葉酸などの不足により、舌が赤くなったり、ヒリヒリしたりすることもあります。舌の表面に目立った傷がないのに痛みが続く場合は、栄養状態や全身の病気、服用中の薬なども含めて原因を調べる必要があります。

5.舌痛症や神経痛

舌に明らかな傷や腫れがないのに、ヒリヒリ、ピリピリ、焼けるような痛みが続く場合は、舌痛症や口腔灼熱症候群などが検討されます。

日本歯科医師会は、舌痛症について、目に見える異常が乏しい場合でも痛みや灼熱感が続くことがあり、口腔乾燥、栄養状態、ホルモンバランス、ストレスなど、複数の要因が関係する可能性を紹介しています。

一方、舌の奥から喉や耳にかけて瞬間的に鋭い痛みが走る場合は、神経痛などが関係している可能性もあります。痛みの出方だけで原因を特定することはできないため、症状が続くときは診察を受けましょう。

【見た目と症状を比較】口内炎・葉状乳頭炎・舌がんの見分け方

舌の横に口内炎ができた場合と、葉状乳頭が炎症を起こした場合、舌がんができた場合では、特徴が異なることがあります。ただし、症状には重なりがあり、見た目だけで確定診断することはできません。

原因・病気 見た目や症状の特徴 受診を考えるポイント
アフタ性口内炎 白っぽい、または黄色みのある浅い潰瘍。周囲が赤く、接触時にしみる 通常は1〜2週間程度で改善することが多い。長引く場合は受診
葉状乳頭の正常な隆起 舌の奥横に左右一対のひだ状の凸凹が見られる 以前からある形状で、潰瘍や硬いしこりがなければ正常組織の可能性がある
葉状乳頭の炎症 乳頭の赤みや腫れ、局所的な痛み、触れたときの違和感 痛みが続く、腫れが増す、左右差が目立つ場合は診察を受ける
歯などによる外傷 歯が当たる部分の傷や潰瘍。舌を動かすと痛むことがある 歯の欠けや詰め物など、刺激の原因を確認する
舌がん 治りにくい潰瘍、硬いしこり、赤色や白色の変化、出血など 2週間以上治らない病変や硬結、形状の変化があれば早めに受診

この比較は受診の目安を整理したもので、症状が一致したからといって、その病気だと断定できるわけではありません。

舌がんの初期症状は「痛み」だけではない

国立がん研究センターの「がん情報サービス」によると、舌がんは舌の両側にできることが多く、硬いしこり、治りにくい潰瘍、舌の動かしにくさ、粘膜の赤色や白色への変化などが症状として挙げられています。同センターの舌がんに関する情報は、2026年6月8日に更新されています。

注意したいのは、舌がんの初期には痛みや出血が目立たない場合があることです。痛くないから安全、強く痛むからがん、という判断はできません。

また、舌がんは舌の奥や裏側など、自分では見えにくい場所にできることもあります。鏡で確認して異常が見当たらなくても、違和感が続く場合は受診を検討してください。

確定診断には、医師による視診・触診に加え、必要に応じて病変の組織を採取して顕微鏡で調べる病理検査などが行われます。自己判断で口内炎と決めつけず、気になる病変を専門医に確認してもらうことが大切です。

【受診の目安】舌の痛みが治らないときに注意したい危険なサイン

舌の痛みが一時的な刺激によるものなら、原因を取り除くことで改善することがあります。しかし、症状が長引く場合や、見た目に明らかな変化がある場合は、単なる口内炎とは限りません。

早めに受診したい症状

  • 口内炎のような潰瘍が2週間以上治らない
  • 舌の一部に硬いしこりがある
  • 舌の表面や側面に赤色、白色の変化が続いている
  • 同じ場所から出血を繰り返す
  • 舌が動かしにくい、しびれる、違和感が強くなっている
  • あごの下や首にしこりがある
  • 口が開けにくい、飲み込みにくい、話しにくいなどの症状がある

国立がん研究センターは、口腔がんでは粘膜の変色や形状の変化、しこり、治りにくい口内炎などが現れることがあり、2週間たっても治らない病変には注意が必要だと説明しています。

2週間という期間は、必ずその日まで待ってよいという意味ではありません。硬いしこり、繰り返す出血、明らかな病変の拡大などがあれば、症状が出て間もなくても受診してください。

急いで医療機関に相談したい症状

舌や口の中が急激に腫れ、呼吸や唾液の飲み込みが難しくなった場合は、通常の外来予約を待たず、救急医療を利用してください。出血が止まらない場合や、水分が取れないほどの痛みがある場合も、速やかな医療相談が必要です。

舌の奥横の痛みが長引く原因は、口内炎や炎症だけとは限りません。症状の経過と粘膜の変化を確認し、必要に応じて専門的な検査につなげることが、見逃しを防ぐうえで大切です。

【何科を受診する?】舌の側面が痛いときの相談先

舌の奥横が痛いときは、歯科口腔外科または耳鼻咽喉科が主な相談先です。近くに口腔粘膜の診療に対応する歯科があれば、まずそこで相談する方法もあります。

歯科・歯科口腔外科が向いているケース

舌の側面に傷や潰瘍がある、歯が当たると痛む、詰め物や被せ物が気になる、舌にしこりがあるといった場合は、歯科口腔外科での診察が選択肢になります。

歯による刺激の有無や粘膜の状態を確認し、必要に応じて病理検査や専門施設への紹介につなげられます。舌がんが疑われる場合にも、歯科口腔外科は重要な受診先です。

耳鼻咽喉科が向いているケース

舌の奥から喉にかけて痛む、飲み込むと痛い、耳に響くような痛みがある、喉の違和感を伴うといった場合は、耳鼻咽喉科での診察も適しています。

舌の付け根や喉に近い部分は、自分では十分に観察できません。国立がん研究センターも、舌がんなどが疑われる場合の受診先として耳鼻咽喉科や歯科口腔外科を挙げています。

内科への相談が必要になるケース

舌の痛みに加えて、強い疲労感、貧血が疑われる症状、全身の不調などがある場合は、内科で血液検査などを相談することも考えられます。鉄分やビタミンB12などの不足が関係している場合、原因に応じた対応が必要になるためです。

舌のヒリヒリ感が続くものの、口の中に明らかな異常が見つからない場合は、口腔粘膜疾患や舌痛症に詳しい医療機関への相談も選択肢になります。

受診先に迷ったら、まずは歯科口腔外科か耳鼻咽喉科に相談し、必要に応じて適切な専門診療科を紹介してもらうとよいでしょう。

【放置しないために】舌の痛みを和らげる対処法と避けたい行動

舌の痛みが軽く、明らかな傷などがあり、悪化する兆候がない場合は、刺激を減らしながら経過を観察できることもあります。ただし、セルフケアは原因を確定するものではなく、受診が必要な症状を見過ごさないことが前提です。

自宅でできる基本的なケア

  • 熱すぎる食べ物や、辛味・酸味の強い食べ物を避ける
  • 水分を十分に取り、口の中の乾燥を防ぐ
  • 歯磨きはやさしく行い、舌を強くこすらない
  • 歯や詰め物が当たっていると感じたら、歯科で確認する
  • 痛む場所や見た目、症状が始まった日を記録する
  • 喫煙や飲酒など、口の粘膜を刺激する習慣を控える

市販の口内炎薬を使う場合も、説明書を確認し、適応に合った製品を選ぶことが大切です。舌の奥横にしこりや治りにくい潰瘍がある場合は、薬を塗って様子を見ることだけで済ませないでください。

避けたいのは、繰り返し触って確かめること

気になる部分を指や歯で何度も触る、舌を強くこする、凸凹を無理に削ろうとするといった行動は、粘膜への刺激を増やす可能性があります。

また、インターネット上の写真と自分の舌を見比べて、病名を決めつけるのも避けたい行動です。葉状乳頭のような正常な構造が目立っている場合もあれば、見た目が似ていても異なる病気である場合もあります。

AskDoctorsには「ベロの奥が痛い」という悩みに関連する医師への相談テーマがあり、メディカルドックも舌の側面や付け根の痛みについて原因や診療科を解説しています。DentaLifeでも、舌の横の口内炎に関する原因や症状が取り上げられています。こうした情報は症状を理解する手がかりになりますが、個別の診断は実際の診察で行う必要があります。

症状が改善しない、痛みが繰り返す、見た目が変わってきたといった場合は、自己判断を続けず医療機関に相談しましょう。

【ベロの奥横が痛い】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ベロの奥横が痛い場合、口内炎の可能性が高いですか?
口内炎は考えられる原因の一つですが、歯による傷、葉状乳頭の炎症、口腔乾燥、舌炎などでも痛みが生じます。見た目や痛みだけでは断定できないため、症状が長引く場合は受診してください。

Q2:舌の奥横にあるブツブツは、舌がんの初期症状ですか?
舌の奥横には、葉状乳頭という正常な組織があり、もともとひだ状の凸凹が見られます。ただし、新たにできた片側のしこり、硬さ、潰瘍、赤白い変化などがある場合は、正常な乳頭と決めつけず、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科で確認してください。

Q3:舌の横の口内炎は何日くらいで治りますか?
一般的なアフタ性口内炎は、1〜2週間ほどで自然に改善することが多いとされています。ただし、2週間以上治らない場合や、硬いしこり、出血、病変の拡大などがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

Q4:舌がヒリヒリするのに、見た目に異常がないのはなぜですか?
口腔乾燥、栄養不足、薬の影響、舌痛症などが関係している可能性があります。目に見える傷がなくても痛みが続くことはあるため、歯科口腔外科などで粘膜の状態を確認し、必要に応じて全身の状態も調べてもらいましょう。

Q5:舌の奥横が痛いとき、何科に行けばよいですか?
歯や詰め物による刺激、舌の潰瘍、しこりなどが気になる場合は歯科口腔外科、喉の痛みや飲み込みにくさを伴う場合は耳鼻咽喉科が主な相談先です。どちらを受診するか迷う場合は、通いやすい医療機関に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらいましょう。

まとめ:ベロの奥横が痛いときは、症状の経過と粘膜の変化を見極める

ベロの奥横が痛い原因には、舌の横の口内炎、歯による刺激、葉状乳頭の炎症、舌炎、口腔乾燥、舌痛症などがあります。舌の奥横にある凸凹は正常な葉状乳頭である場合もありますが、見た目だけで病気かどうかを判断することはできません。

特に注意したいのは、2週間以上治らない潰瘍、硬いしこり、赤色や白色の変化、出血、舌の動かしにくさなどです。舌がんは初期に強い痛みが出ない場合もあるため、「痛くないから大丈夫」と考えず、気になる変化があれば早めに診察を受けてください。

受診先は歯科口腔外科や耳鼻咽喉科が基本です。痛みの場所、始まった時期、食事や舌の動きとの関係、見た目の変化を整理しておくと、診察時に症状を伝えやすくなります。

一時的な痛みであっても、長引く、繰り返す、見た目が変わるといった場合は放置しないこと。自分で病名を決めつけるのではなく、適切な診察によって原因を確かめることが、安心と早期対応につながります。

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トレンドリサーチャー 栗原 瑞穂
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芸能人・著名人の経歴や現在の活動を整理するライター。公式プロフィール、出演作の公式ページ、過去の発表を突き合わせて年表を作成しています。

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