新庄剛志監督のグローブといえば、プロ入り時に初任給で購入した7,500円のグラブを、現役生活17年間にわたって使い続けたエピソードが知られています。阪神タイガースでプロ生活をスタートし、メジャーリーグを経て北海道日本ハムファイターズで引退するまで、長年のプレーを支えた相棒でした。父親から教わった「商売道具を大切にする」という姿勢も、この逸話の大きな背景にあります。
一方、グローブのメーカーについては、ZETT(ゼット)製とする情報や、デサント、久保田スラッガーなどの名前が混在しています。加えて、2021年には監督就任に合わせてMy’sのグラブが提供されたことも公表されています。2026年10月時点の球団発表や過去の報道を整理すると、現役時代の愛用品と監督就任後のグラブを区別することが、メーカーの真相を理解するポイントです。
【メーカーの真相】新庄剛志のグローブはZETT製なのか?

最初に押さえたいのは、現役時代に17年間使い続けたグラブと、監督就任後に使用するグラブは別のものだという点です。この2つを混同すると、メーカーに関する情報が食い違って見えてしまいます。
現役時代のグラブはZETT製とする情報が有力
新庄剛志氏が初任給で購入したグラブについては、ZETT(ゼット)製の外野手用と記載する人物紹介情報があります。プロ入り時に購入した価格は7,500円とされ、阪神時代の球団マークや背番号63の刺繍が残っていたことも、過去の報道写真や記事で紹介されています。
ただし、2006年の引退会見を伝えたデイリースポーツなどの報道で中心となっているのは、購入価格、使用年数、グラブの損耗、背番号63といった情報です。これらの報道だけでは、製造メーカーを独立して確定できません。ZETT製という説は存在しますが、当時のメーカー公式資料や現物の銘柄を照合できる公開情報がない以上、完全に確定した情報として扱うのは慎重であるべきです。
デサントの名前が出てくる理由
デサントの名前が挙がる背景には、新庄氏の現役時代の用具契約があります。人物紹介資料などでは、1993年から2003年までデサントとのアドバイザリー契約があったとされています。しかし、スポーツ用品に関する契約があったことと、17年間使い続けた特定のグラブがデサント製だったことは、別の話です。
デサントとの契約情報だけを根拠に、7,500円のグラブも同社製だったと判断することはできません。スパイク、ウェア、バッグなどの用具や提供品についての情報が、グラブのメーカー説と混ざっている可能性にも注意が必要です。
高校時代のグラブとも区別が必要
新庄氏の高校時代のグラブについては、久保田スラッガー製だったとする紹介情報があります。高校時代に使ったグラブ、阪神入団後に自ら購入したグラブ、監督就任後に提供されたグラブは、それぞれ時期も用途も異なります。
メーカー名を調べる際には、「新庄剛志が使ったグローブ」という大きなくくりではなく、いつ使用したものなのかを確認が必要です。
【7,500円の理由】なぜ同じグローブを17年間も使い続けたのか
この逸話の核心は、単に安いグローブを長く使ったということではありません。新庄氏本人が語った父親の教えと、使い慣れた道具への信頼が深く関係しています。
プロ入り時の初任給で購入したグラブ
新庄氏は1989年のドラフトで阪神タイガースから5位指名を受け、1990年にプロ入りしました。初めての給料で購入したのが、価格7,500円のグラブです。
そのグラブを、阪神時代だけでなく、2001年から2003年までのメジャーリーグ在籍期間、そして2004年から2006年までの日本ハム時代にも使用しました。現役生活の最後まで試合用のグラブを買い替えなかったという点が、このエピソードの特徴です。
日刊スポーツは2024年9月10日付の記事で、新庄氏が自身のInstagramに17年間使い続けたグラブへの思いを投稿したと報道しています。新庄氏はグラブを「心臓みたいなもの」と表現し、際どいプレーでの捕球や名プレーを支えてくれた存在として振り返りました。
父親から受け継いだ「道具を大切にする」という教え
スポニチの2021年9月22日付報道によると、新庄氏の父・英敏さんは植木職人でした。新庄氏は幼いころ、父親の仕事を手伝うこともあり、父親が仕事を終えたあとにハサミなどの道具を手入れする姿を見て育ったといいます。
父親から教わったのは、商売道具を粗末にせず、大切に扱うという考え方でした。新庄氏はその教えを自分の仕事にも当てはめ、グラブが傷んでもすぐに買い替えず、修理しながら使い続けました。
これは単なる節約とは異なります。プロ野球選手にとってグラブは、捕球の感覚や手の動きに直結する道具です。長く使うほど自分の手になじみ、革の状態やポケットの感触も把握しやすくなります。新庄氏にとって、グラブは価格だけでは測れない信頼関係を築いた相棒だったのでしょう。
4回の修理を重ね、最後まで使い切った
新庄氏のグラブは、使用期間中に複数回の修理を受けたことでも知られています。人物紹介資料などでは、補修回数は4回とされています。長年の使用で傷みが進んでも、修理を重ねながら使い続けたのです。
2006年10月の引退会見では、17年間ともに戦ったグラブを手にして、限界まで使い込んだことを振り返りました。引退の背景には体力面の問題もあり、グラブの消耗と自身の現役生活の終わりを重ね合わせていたことが、当時の報道からうかがえます。
なお、17年間という数字は1990年から2006年までの現役期間に対応します。「17年間、同じグラブを使った」という話は、すべての練習用具を一つしか持っていなかったという意味ではなく、試合で使う愛用グラブを引退まで変えなかったという点が大切です。
【年表で整理】阪神時代から2026年までの歴代グローブ情報
メーカー情報の混乱を解くには、現役時代と監督時代を時系列で整理するのが近道です。以下は、報道や関係者の公開情報から確認できる主な出来事です。
| 時期 | グラブに関する情報 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 1990年 | プロ入り時に購入 | 初めての給料で7,500円のグラブを購入。阪神時代の背番号63に関する刺繍が特徴。 |
| 1990~2000年 | 阪神タイガース時代 | 試合用グラブとして継続使用。メーカーはZETT製とする情報がある。 |
| 2001~2003年 | メジャーリーグ時代 | 米国でのプレー期間も、同じ愛用グラブを使用したと紹介されている。 |
| 2004~2006年 | 日本ハム時代・現役引退 | 同じグラブを使用し、2006年の引退時には使い込まれた姿が報道された。 |
| 2011年 | 父親の逝去 | 新庄氏の証言によると、愛用グラブは父親の棺に納められ、一緒に火葬された。 |
| 2021年11月 | 監督就任後の新しいグラブ | My’sから新庄監督にグラブが提供されたことを、球ログスタジアムが公表。 |
| 2026年10月 | 監督として活動継続 | 北海道日本ハムファイターズが2027年シーズンの監督契約更新を発表。現在の使用グラブの型番は公表情報から特定できない。 |
この年表から分かるのは、17年間使い続けたグラブの物語と、監督就任後のグラブの情報は分けて考える必要があるということです。現役時代の愛用品は現存せず、2021年以降は別のグラブに関する公開情報が存在します。
また、2026年10月8日付の北海道日本ハムファイターズ公式発表では、新庄監督との契約を更新し、2027年シーズンも指揮を執ることが発表されています。ただし、契約更新の発表はグラブのメーカーや型番を明らかにするものではありません。
【ZETT・デサント・My’sを比較】メーカーの評判と情報の見分け方
新庄氏のグラブを調べる読者が迷いやすいのは、異なるメーカーの名前が同じ検索結果に並ぶことです。それぞれの位置づけを整理すると、混同の原因が見えてきます。
ZETT(ゼット):現役時代の愛用品に関する説
ZETTは、野球用品を幅広く展開するメーカーで、グラブも主力商品の一つです。公式の商品情報では、プレースタイルや選手の要望に応じたグラブづくりを掲げています。
新庄氏の17年愛用グラブについては、ZETT製と記載する二次資料があります。ただし、メーカーの製品品質や評判が高いことと、新庄氏の当該グラブが同社製であることは別々に検証すべき事柄です。メーカー名の断定には、当時の製品資料や本人による明確な説明が必要になります。
デサント:契約情報とグラブの製造元は別問題
デサントはスポーツウェアなどを展開するブランドです。新庄氏との過去の用具契約に関する情報があるため、愛用グラブのメーカーとして名前が挙がることがあります。
しかし、契約対象の用具が何だったのかを区別せず、契約の存在だけでグラブの製造元を決めることはできません。デサントの名前が出ているからといって、7,500円のグラブが同社製だったと結論づける根拠にはなりません。
My’s:監督就任後に提供されたグラブ
監督就任後のグラブについては、My’sに関する具体的な公開情報があります。大阪の野球室内練習場・球ログスタジアムは2021年11月8日、新庄監督にMy’sのグラブを提供したことを公表しました。新庄氏が自身のInstagramでも紹介したと説明しています。
同施設の紹介によると、My’sのグラブは「長く使ってもらえるあなただけのグラブ」というコンセプトを掲げています。監督就任後に提供されたグラブのメーカーについては、この情報が現役時代の愛用品のメーカー説よりも直接的な裏付けになっています。
ただし、2021年に提供されたという事実から、2026年現在も同じモデルを使っているとまでは判断できません。最新の型番や使用継続の有無については、本人や球団、メーカーからの追加発表が必要です。
久保田スラッガー:高校時代のモデルと混同しない
久保田スラッガーは野球グラブで知られるブランドです。新庄氏の高校時代のグラブについて同社製とする情報があるため、現役時代の17年愛用グラブと混同されることがあります。
メーカーの評判を比較する場合も、「新庄氏が使った」という一点だけで優劣を決めることはできません。グラブの品質や使いやすさは、革の特性、型、ポジション、手の大きさ、捕球スタイル、メンテナンスなど複数の要素で決まります。
【復刻モデルの費用】新庄剛志のグローブは今でも買える?
新庄氏の愛用グラブを実物に近い形で手に入れたい人にとって、参考になるのが2006年の引退記念グッズです。当時、17年間使ったグラブを再現した「SHINJOメモリアルグラブ」が販売されました。
2006年の復刻グラブは17万8,500円
ITmedia Mobileやケータイ Watchの2006年10月3日付報道によると、「SHINJOメモリアルグラブ」は税込17万8,500円で販売されました。新庄氏が現役生活で使用したグラブを再現した、引退記念の限定商品です。
この価格は、初任給で購入した7,500円のグラブそのものの値段ではありません。職人による再現品という位置づけであり、引退記念の限定商品として販売された価格です。購入価格と復刻品の価格を同列に比較すると、実態を見誤ります。
2026年現在、新品の公式復刻モデルは確認できるか
2026年10月時点で、当時の「SHINJOメモリアルグラブ」が新品の公式商品として継続販売されていることを示す情報は確認できません。中古市場やフリマサービスで出品される場合はありますが、出品価格は販売当時の定価と異なり、商品の状態や付属品、真贋、出品者の設定によって変動します。
購入を検討する場合は、商品名だけで判断せず、販売当時の資料、付属する証明書やケース、製造元の説明、保存状態などを確認することが大切です。新庄氏の愛用品を再現した商品であっても、実際に本人が17年間使った現物ではありません。
7,500円のグラブを現代の価格で再現することは可能か
当時の購入価格を基準に、同じメーカーや似た型のグラブを探すことはできます。ただし、1990年当時の7,500円という価格を、そのまま現在の販売価格に当てはめることはできません。製品の仕様、革の品質、製造工程、販売時期が異なるためです。
また、元のグラブは父親の棺に納められたと本人が語っており、現在は現物を直接確認できる状態ではありません。完全に同一の製品を再び購入することと、形や使い心地を参考にしたグラブを購入することは、分けて考える必要があります。
【プロの結論】新庄剛志のグローブから学ぶ、失敗しない選び方
新庄氏のグラブの逸話を、単に「高価な道具は不要」「一つのグラブを長く使うべき」という話に置き換えるのは適切ではありません。プロ選手と一般の野球愛好家では使用頻度や求められる性能が違いますし、革の状態や型がプレーに合わなくなれば買い替えが必要になることもあります。
新庄氏のエピソードから読み取れるのは、道具を大切にすることと、自分のプレーに合った道具を理解することの両立です。長期間使ったからこそ、グラブの状態や捕球感覚を把握できた可能性があります。一方で、すべての選手が同じ期間使い続ける必要はありません。
メーカーを見分ける3つの判断基準
1. 使用時期を確認する。 高校時代、阪神時代、メジャー時代、監督就任後では、グラブに関する情報が異なります。検索結果の見出しだけでなく、本文に書かれた使用時期を確認してください。
2. メーカー名と契約先を区別する。 選手がメーカーと契約していても、すべての用具がそのメーカー製とは限りません。グラブの製造元を確認したい場合は、現物のロゴ、製品資料、メーカー公式発表、本人の説明など、対象商品に直接結びつく情報を優先します。
3. 復刻品と実使用品を区別する。 引退記念グッズや再現モデルは、本人が使った現物とは異なります。希少性や価格だけで判断せず、商品説明と販売元の情報を確認することが大切です。
グラブを長く使いたい人に向いている選び方
長く使えるグラブを探している人には、手の形に合うこと、ポジションに適した型であること、修理やメンテナンスができることを重視する選び方が向いています。購入時の価格だけでなく、修理のしやすさや使用後の手入れまで含めて考えると、長期的な満足度を高めやすくなります。
反対に、手に合わないグラブを「高価だから」「有名選手が長く使ったから」という理由だけで使い続けるのはおすすめできません。捕球しにくい、革が傷んでいる、ポジションに合わないといった問題があれば、専門店での調整や買い替えを検討するべきです。
【新庄剛志グローブ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新庄剛志が17年間使ったグローブのメーカーはどこですか?
A1:ZETT製とする情報がありますが、主要報道ではメーカー名が明確に示されていません。デサントは過去の用具契約、久保田スラッガーは高校時代のグラブ、My’sは監督就任後のグラブに関する情報として区別する必要があります。
Q2:新庄剛志はなぜ7,500円のグローブを買い替えなかったのですか?
A2:父親から「商売道具を大切にしろ」と教わったことが大きな理由です。破れても修理を重ね、自分のプレーを支えてくれる道具として引退まで使い続けました。
Q3:新庄剛志が使ったグローブは現在も残っていますか?
A3:本人の証言によると、2011年に亡くなった父親の棺に納められ、一緒に火葬されました。そのため、現役時代の愛用品を現在の現物として確認することはできません。
Q4:新庄監督が現在使っているグローブはMy’s製ですか?
A4:2021年11月にMy’sからグラブが提供されたことは、球ログスタジアムが公表しています。ただし、2026年現在も同じモデルを使用しているかどうかを確定できる最新の公式情報は確認できません。
Q5:新庄剛志の復刻グローブはいくらでしたか?
A5:2006年に販売された「SHINJOメモリアルグラブ」は17万8,500円でした。これは当時の引退記念レプリカの販売価格であり、2026年現在の新品の公式販売価格ではありません。
Q6:新庄剛志のグローブを参考にするなら、どのメーカーがおすすめですか?
A6:メーカー名だけで決めるのではなく、自分のポジション、手の大きさ、捕球スタイル、革の感触、修理体制を基準に選ぶのがおすすめです。ZETTや久保田スラッガーなどの製品を比較する場合も、実際に手にはめて確かめることが大切です。
まとめ:新庄剛志のグローブはメーカー名以上に使い続けた理由が重要
新庄剛志氏のグローブは、初任給で購入した7,500円のグラブを17年間使い続けたという、プロ野球でも印象的なエピソードとして知られています。その背景には、植木職人だった父親から受け継いだ「商売道具を大切にする」という教えがありました。
メーカーについては、現役時代の愛用品をZETT製とする情報がある一方、主要報道だけでは断定できません。デサントとの契約情報や高校時代の久保田スラッガー製グラブ、2021年に提供されたMy’sのグラブを混同しないことが、正確に理解するためのポイントです。
また、2006年の復刻グラブは17万8,500円で販売されましたが、2026年現在、当時のモデルが新品の公式商品として継続販売されていることを示す情報は確認できません。
新庄氏のグローブが伝えているのは、値段の安さやメーカーの知名度ではなく、道具を理解し、手入れを重ね、自分のプレーを支える存在として大切にする姿勢です。グラブを選ぶ際も、ブランド名や価格だけに目を向けず、自分の手に合うか、長く使えるか、適切に修理できるかという基準を持つことが、後悔しない選択につながります。