ベイカレントの年収は、2026年最新の有価証券報告書によると平均約1,331万円です。2025年2月期の約1,350万円からはわずかに減少したものの、平均年齢31.3歳という若い年齢構成で、平均年収1,300万円を超える水準を維持しています。東証プライム上場企業のなかでも、コンサルティング業界の高年収企業として注目される存在です。
一方、平均年収だけを見て転職を判断するのは早計です。アナリストからマネージャー、パートナーへと昇進する際の給与テーブル、20代・30代・40代の年収目安、新卒の初任給と賞与、中途採用時のオファー、ワンプール制のメリット・デメリットまで確認する必要があります。2026年2月期の有価証券報告書と公式採用情報、転職支援会社の公開データをもとに、ベイカレントの給与水準と働き方を整理します。
【2026年最新】ベイカレントの平均年収は1,331万円!1,350万円との差は?

ベイカレントの2026年2月期の有価証券報告書では、提出会社単体の平均年間給与は1,331万922円と開示されています。平均年齢は31.3歳、平均勤続年数は3.8年、従業員数は866人です。平均年間給与には賞与と基準外賃金が含まれています。
2025年2月期の平均年間給与は1,349万7,765円でした。したがって、2026年2月期は約18万7,000円、率にして約1.4%の減少です。検索結果などで「ベイカレントの平均年収は1,350万円」と紹介されているのは、主に2025年2月期の実績を指しています。2026年10月時点で最新の2026年2月期の数値を確認するなら、約1,331万円が基準になります。
ただし、ここには見落としやすいポイントがあります。ベイカレントは2024年9月1日に持株会社体制へ移行し、事業を子会社へ承継しました。そのため、2024年2月期以前と2025年2月期以降では、平均年間給与を計算する対象となる従業員の構成が異なります。
実際に、提出会社単体の従業員数は2024年2月期の4,321人から、2025年2月期には593人へ変化しています。2026年2月期は866人です。2025年に平均年収が約1,074万円から約1,350万円へ跳ね上がったように見えても、これをそのまま社員一人ひとりの大幅な昇給と解釈することはできません。持株会社への移行に伴う集計対象の変化を考慮する必要があります。
こうした注意点を踏まえても、ベイカレントの公表平均年収が1,300万円を超えている事実は注目です。もっとも、これは提出会社単体の平均値であり、グループ全体の全コンサルタントが平均1,331万円を受け取っているという意味ではありません。転職希望者にとっては、会社全体の平均値と、応募する職種・職位の想定年収を分けて考えることが出発点になります。
出典:ベイカレントの2026年2月期・2025年2月期有価証券報告書、金融庁EDINET掲載情報。
【役職別の給与テーブル】アナリストからマネージャー・パートナーまで
ベイカレントの給与は、年齢や勤続年数だけで決まるわけではありません。担当する役割や職位、評価によって年収水準が変わり、昇進に伴って報酬が上がる仕組みが基本です。
会社が公式に全社員向けの詳細な役職別給与表を公開しているわけではありません。以下は、複数の転職支援会社が公表している職位別の想定レンジを整理した参考値です。個別のオファーや実際の給与を保証するものではありません。
| 役職 | 年収目安 | 到達年次の目安 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| アナリスト | 500万〜700万円 | 1〜3年目 | リサーチ、資料作成、分析など |
| コンサルタント | 700万〜1,000万円 | 3〜7年目 | 担当領域の分析、課題解決、成果物の作成 |
| シニアコンサルタント | 900万〜1,300万円 | 6〜10年目 | 顧客との調整、プロジェクトの主要タスク推進 |
| マネージャー/エキスパート | 1,300万〜1,800万円 | 10〜15年目 | プロジェクト管理、品質・進捗管理、専門領域の牽引 |
| シニアマネージャー/シニアエキスパート | 1,500万〜2,500万円 | 15〜20年目 | 複数案件の統括、組織運営、高度な専門性の発揮 |
| パートナー | 2,000万円以上 | 個人差が大きい | 案件獲得、顧客との関係構築、事業運営への貢献 |
| エグゼクティブパートナー | 一律の公開基準なし | 実力・役割による | 経営レベルの意思決定、事業拡大への貢献 |
出典:タレントスクエア、MyVision、ムービンなどの転職支援会社が公表する職位別年収情報をもとに整理。各社の推定方法や対象とする職位が異なるため、金額には幅があります。
年収1,000万円を超える一つの目安は、シニアコンサルタントへの昇格です。ただし、コンサルタントの段階でも評価や条件次第で1,000万円に達する可能性があります。反対に、同じ役職であっても年収が必ず上限に近づくわけではありません。
マネージャー以上では、個人の分析能力だけでなく、プロジェクト全体を動かす力や顧客との関係構築、チームの成果に対する責任が大きくなります。年収が上がる背景には、単純に作業量が増えるからではなく、より大きな事業価値を生み出す役割を担うことがあります。
また、役職名が同じでも、担当業務や専門性、入社時の評価などによって条件は変わります。転職エージェントが示す給与レンジは有用な目安ですが、社内の正式な給与テーブルそのものと混同しないことが大切です。
【20代・30代・40代の年収】30歳で1,000万円は実現できる?
ベイカレントの年代別年収について、20代・30代・40代の社員全員を区分した公式平均値は、有価証券報告書からは確認できません。年代別の金額を考える際は、職位別の想定レンジと昇進の目安を組み合わせて見る必要があります。
20代は、500万〜1,000万円前後が一つの目安です。入社初期のアナリストは500万〜700万円程度、コンサルタントになると700万〜1,000万円程度のレンジが参考になります。20代後半でシニアコンサルタントに昇格した場合には、年収1,000万円を超える可能性もあります。
30代は、職位による差が特に大きくなる時期です。シニアコンサルタントからマネージャーへと昇格すれば、1,000万円台の年収が現実的な目標になります。30歳で年収1,000万円を達成することは十分に狙えますが、全員が30歳までに到達するという意味ではありません。昇進のタイミング、評価、これまでの経験によって結果は変わります。
30代後半でマネージャーやシニアマネージャーとして活躍する場合には、1,300万〜2,000万円以上のレンジも視野に入ります。ただし、これも職位別の参考値であり、30代後半の社員の平均年収を示す数字ではありません。
40代では、年齢そのものよりも、担っている責任や専門性が年収を左右します。マネジメントを担う人、特定領域の専門家として成果を出す人、パートナーとして案件獲得や事業運営に関わる人では、報酬に大きな差が生じます。40代だから一律に1,500万円や2,000万円になるという給与モデルではありません。
昇進スピードについても、表に記載した年次は一般的なキャリアイメージにすぎません。中途入社の場合は、これまでの経験や専門性が評価され、若手社員とは異なる職位からスタートすることがあります。入社年次を一律に当てはめるよりも、どの職位で採用され、次の昇格に何が求められるのかを確認する方が、将来の年収を具体的に見積もれます。
【新卒・中途採用】初任給、賞与、入社時年収の実態
ベイカレントの新卒採用では、職種によって初年度の想定年収が異なります。2026年卒向けの公式募集要項では、コンサルタント職の想定年収は600万円、システムコンサルタント職は500万円と記載されています。いずれも夏期・冬期の年2回の賞与を含む金額です。
ここで注意したいのは、想定年収と月々の給与は同じではないという点です。賞与を含む年収を12で割っても、毎月の手取り額がその金額になるわけではありません。所得税や社会保険料なども差し引かれるため、生活設計をする際には月例給与と賞与を分けて確認する必要があります。
なお、上記は2026年卒向けの募集要項に記載された条件です。2027年卒・2028年卒など、別年度の募集要項に応募する場合は、その年度に適用される最新条件を確認してください。
中途採用では、新卒のように一律の初年度年収が適用されるわけではありません。応募する職位、現職での年収、業界経験、プロジェクト経験、専門スキル、選考での評価などを踏まえて、個別にオファーが決まります。
例えば、コンサルティング未経験でアナリストやコンサルタントとして採用される場合と、すでにプロジェクト管理や顧客折衝の経験がある人がマネージャー候補として採用される場合では、提示される年収が大きく異なります。現職の年収が高いからといって同額以上の提示が必ず得られるわけでもなく、反対に、異業種出身でも専門性や実績が評価されれば、相応の職位で採用される可能性があります。
中途採用のオファーを受けたら、年収の総額だけでなく、基本給、賞与の算定方法、固定残業代の有無と対象時間、超過分の扱い、評価・昇格の基準まで確認しましょう。特に賞与込みの年収を比較する場合は、固定的に支給される金額と業績・評価によって変動する金額を分けることが欠かせない。
出典:ベイカレント公式「新卒募集要項2026」、各転職支援会社の中途採用・年収情報。
【他社比較】ベイカレントはコンサル業界でも高年収なのか
ベイカレントの年収水準を判断するには、同業他社との比較が有効です。ただし、比較する数字が有価証券報告書の平均年間給与なのか、転職者の年収なのか、社員口コミの集計値なのかによって、意味は変わります。
上場企業同士で比較しやすい例が、野村総合研究所(NRI)です。NRIの2026年3月期の有価証券報告書では、平均年間給与は1,332万6,000円、平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は13.7年と開示されています。一方、ベイカレントの2026年2月期は平均年間給与1,331万922円、平均年齢31.3歳、平均勤続年数3.8年です。
平均年収の金額だけなら、両社はほぼ同水準です。しかし、平均年齢には約8歳の差があり、平均勤続年数も大きく異なります。企業ごとに従業員構成や事業内容が違うため、この数字だけで「若い社員が多いベイカレントの方が給与条件で優れている」と断定することはできません。
アクセンチュアとの比較にも注意が必要です。日本法人全体の平均年収を、ベイカレントの有価証券報告書と同じ方法で単純比較できる公表値は限られています。OpenMoneyなどの社員投稿型サービスでは回答者の年収集計が公開されていますが、回答者の職種や年齢、回答する人の傾向が異なります。社員投稿の平均値を会社全体の公式平均年収と同じものとして扱うのは適切ではありません。
したがって、転職先として比較するなら、次の3点をそろえるのが現実的です。
- 同じ職位で比較する:コンサルタント同士、マネージャー同士など、担当する責任の範囲を合わせる。
- 賞与を含めた総報酬を比較する:基本給だけでなく、賞与、固定残業代、その他の手当を確認する。
- 次の昇格と評価制度を比較する:入社時の年収だけでなく、どのような成果を出せば昇格でき、報酬がどう変わるのかを確認する。
年収1,300万円という数字は確かに魅力的ですが、会社全体の平均値と自分が入社した場合の条件は別です。ベイカレント、NRI、アクセンチュアなどを比較する際には、平均年収の順位だけでなく、職位別のオファーとその後のキャリア形成を見比べることが大切です。
出典:ベイカレントおよび野村総合研究所の有価証券報告書、社員投稿型給与データサービスの公開情報。
【年収が高い理由と働き方】ワンプール制・激務・アベイラブルの評判
ベイカレントの高年収を理解するには、給与額だけでなく、コンサルティングという事業の仕組みも見る必要があります。同社は大企業や政府機関などが抱える経営課題に対し、戦略立案から業務改革、デジタル活用、実行支援まで幅広いサービスを提供しています。顧客の重要な意思決定や変革を支援し、成果につなげることが事業の中心です。
コンサルティング業務では、専門知識に加えて、課題を整理する力、経営層に説明する力、複数の関係者を動かす力などが大切です。こうした高度なサービスを提供する事業モデルが、高い報酬水準を支える要因の一つです。ただし、年収は会社の収益性だけで自動的に決まるものではなく、個人の職位や評価、担う役割も影響します。
ワンプール制も、ベイカレントを理解するうえで重要な特徴です。同社の公式採用情報では、適性を踏まえながら複数の産業やテーマを経験し、幅広い知見と専門性を身につける仕組みとして紹介されています。
一般的な業界別・専門領域別の組織では、配属された部門を中心にキャリアを積むことが多くなります。一方、ワンプール制では、異なる業界やテーマのプロジェクトに関わる機会があり、特定業界だけでは得にくい経験を積める可能性があります。複数の分野を横断した経験は、将来の専門性やマネジメント能力を広げるうえでプラスに働きます。
ただし、幅広い案件に関われることが、必ずしも本人の希望どおりの配属や専門性の形成につながるとは限りません。特定の業界や技術領域に長く携わりたい人にとっては、案件ごとにテーマが変わることが負担になる可能性もあります。面接では、希望領域をどの程度考慮してもらえるのか、専門性を継続的に磨く仕組みがあるのかを確認したいところです。
働き方については、「激務なのか」「アベイラブルの期間はどう扱われるのか」という疑問も生まれます。コンサルティング業務は、顧客の期待やプロジェクトの納期によって業務量が変わりやすく、繁忙期と比較的落ち着いた時期の差が生じることがあります。そのため、同じ会社でも担当案件や役割によって働き方の実感が違う可能性があります。
アベイラブルとは、担当プロジェクトへの参画がない、あるいは次の案件への配属を待っている状態を指す業界用語です。アベイラブル期間があるからといって、それだけで評価が低い、あるいは退職を迫られると判断することはできません。一方で、次の案件が決まるまでの過ごし方、研修や社内活動の扱い、評価への影響などは、転職前に確認したい事項です。
ネット上の口コミを読むときも、「激務」「働きやすい」といった評価をそのまま全社員に当てはめないことが大切です。投稿者の職位、担当プロジェクト、所属時期によって状況は異なります。面接やオファー面談では、平均的な残業時間だけでなく、繁忙期の実態、休日対応の頻度、プロジェクト変更時のサポート、アベイラブル期間中の評価制度など、具体的な質問をする方が実態を把握しやすくなります。
出典:ベイカレント公式採用情報「成長環境」「ワンプール制」、転職支援会社の公開する年収・働き方に関する情報。
【プロの結論】ベイカレントへの転職で年収を伸ばせる人・慎重に考えたい人
ベイカレントの年収を判断する際、最も重要なのは「平均年収が高い会社か」という問いから、「自分がどの職位で入り、どのような成果を出せば、どこまで年収を伸ばせるか」という問いに切り替えることです。
2026年2月期の平均年収1,331万円は、同社の高い報酬水準を示す有力な指標です。一方で、平均年収は入社時の給与を保証するものではありません。新卒の想定年収は職種によって異なり、中途採用では職位や経験によって条件が変わります。30歳で1,000万円を狙える可能性はありますが、年齢だけを根拠に将来の年収を決めつけるべきではありません。
ベイカレントが向いているのは、複雑な課題を解くことに興味があり、異なる業界やプロジェクトを通じて成長したい人、成果と責任に応じて報酬を高めたい人です。顧客とのコミュニケーションやプロジェクト推進を通じて経験を積み、将来的にマネジメントや高度な専門領域を目指したい人にも、検討する価値があります。
反対に、決まった領域で長期間働きたい人、担当案件の変化をできるだけ避けたい人、仕事量の変動よりも一定の働き方を優先したい人は、ワンプール制やプロジェクト型の仕事が自分に合うかを慎重に考える必要があります。高年収という条件だけで転職を決めると、入社後に業務内容や働き方とのミスマッチが生じる可能性があります。
転職の判断をする前に、少なくとも次の項目を整理しておきましょう。
- 提示年収のうち、基本給と賞与はいくらか。
- 入社時の職位と、その職位で求められる成果は何か。
- 昇格の評価基準と、次の職位に進むための条件は何か。
- 希望する業界や専門領域のプロジェクトに関われる可能性はどの程度か。
- 繁忙期の働き方、アベイラブル期間の扱い、評価への影響はどうなっているか。
これらを具体的に確認できれば、平均年収という数字だけでは見えない、自分にとっての待遇やキャリアの価値を判断しやすくなります。
【ベイカレント年収】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ベイカレントの平均年収は2026年最新でいくらですか? A1:2026年2月期の有価証券報告書では、提出会社単体の平均年間給与は1,331万922円です。2025年2月期は1,349万7,765円でした。どちらも賞与と基準外賃金を含みます。
Q2:ベイカレントは30歳で年収1,000万円を超えますか? A2:30歳で1,000万円を超えることは十分に狙えます。ただし、全員が到達するわけではありません。職位、評価、昇進スピード、入社時の経験などによって差が生まれます。
Q3:ベイカレントの新卒初任給・初年度年収はいくらですか? A3:2026年卒の公式募集要項では、コンサルタント職が想定年収600万円、システムコンサルタント職が500万円です。いずれも年2回の賞与を含む金額で、別年度の募集では条件が変わる可能性があります。
Q4:ベイカレントのマネージャーやパートナーの年収はいくらですか? A4:転職支援会社の公開情報では、マネージャーは約1,300万〜1,800万円、パートナーは2,000万円以上が参考レンジです。ただし、会社が公式に保証する給与額ではなく、役割や評価によって変わります。
Q5:ベイカレントの年収が高い理由は何ですか? A5:大企業などの経営課題に対し、戦略立案から実行支援まで幅広いコンサルティングを提供する事業モデルが背景にあります。専門性やプロジェクトへの貢献に加え、職位や責任の大きさが報酬に反映されます。
Q6:ベイカレントは激務ですか?アベイラブルになると不利ですか? A6:働き方は担当案件や役割、時期によって異なります。アベイラブルは次のプロジェクトへの配属を待つ状態を指し、それだけで評価が低いと判断することはできません。繁忙期の残業、案件待機中の業務や評価制度は、選考時に具体的に確認してください。
まとめ:ベイカレントの年収は職位と働き方をセットで判断する
ベイカレントの2026年最新の平均年収は約1,331万円で、前年の約1,350万円からわずかに減少しています。平均年収1,300万円超という水準は魅力的ですが、持株会社体制への移行に伴って集計対象が変わっている点や、会社全体の平均と個人の給与は異なる点を理解する必要があります。
職位別では、アナリストが約500万〜700万円、コンサルタントが約700万〜1,000万円、マネージャーが約1,300万〜1,800万円、パートナーが2,000万円以上というレンジが参考になります。30歳で年収1,000万円を目指すことも可能ですが、実現には職位や評価、昇進のタイミングが関係します。
年収を伸ばすことを最優先にするなら、提示額だけでなく、賞与の条件、昇格基準、専門性を磨ける環境、ワンプール制との相性、プロジェクトごとの働き方まで確認しましょう。自分の経験と希望に合った職位で入社し、納得できる評価制度のもとで成果を積み重ねられるか。それが、ベイカレントへの転職で後悔しないための判断基準です。