2025年9月10日から14日まで、北海道稚内市のみどりスポーツパークで開催された「2025カーリング日本代表決定戦」。ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの女子カーリング世界最終予選に向けた日本代表選考は、フォルティウスがSC軽井沢クラブとの最終戦を6-5で制し、代表の座を獲得する劇的な結末となりました。
女子はロコ・ソラーレを含む3チームが出場し、予選からタイブレーク、代表決定戦まで激戦が続きました。男子もSC軽井沢クラブとコンサドーレが代表権を争い、4試合で決着しています。さらに2025年12月、フォルティウスはカナダで行われた世界最終予選を勝ち抜き、ミラノ・コルティナ五輪の出場権を獲得しました。2026年の五輪本大会までを振り返りながら、公式試合結果、スコアボード、星取表、代表選考の経緯を整理します。
【大会概要】カーリング日本代表決定戦2025はいつ、どこで開催された?

大会の正式な目的は、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックの出場権獲得を目指す日本代表チームを選考することでした。公益社団法人日本カーリング協会が2025年3月3日に公表した開催要項に基づき、男子・女子の4人制競技は北海道稚内市で実施されました。
大会期間は9月10日から14日まで。10日は公式練習日で、実際の競技は男子が11日から、女子が11日から14日まで行われています。会場は稚内市みどりスポーツパーク。2021年の北京五輪に向けた女子代表決定戦も同会場で開催されており、日本のカーリング界にとって代表争いの舞台として知られる施設です。
今回の選考で注意したいのは、代表決定戦で勝つことと、五輪本大会への出場が確定することは別だという点です。日本が五輪出場枠をまだ確保していない種目では、代表決定戦で選ばれたチームが12月の世界最終予選に出場し、そこで五輪出場権を争う仕組みでした。
日本カーリング協会の開催要項では、男子は2チームによるベストオブ5方式、女子は3チームの予選を経て上位2チームが代表決定戦に進む方式と定められています。いずれも所定の方式で3勝を先取したチームが代表に決まります。
【代表選考の経緯】出場チームと競技方式を整理
出場チームは、過去の日本カーリング選手権大会の優勝実績や世界選手権への出場実績、世界カーリング連盟(WCF)のチームランキングなどを基準に選ばれました。単純に一度の国内大会で優勝したチームだけが出場する仕組みではなく、複数の実績を踏まえた選考でした。
女子はSC軽井沢クラブ、フォルティウス、LOCOSOLARE(ロコ・ソラーレ)の3チームが参加。男子はSC軽井沢クラブとコンサドーレの2チームが対戦しました。
日本カーリング協会の公式発表に基づく大会の基本情報と、最終的な結果を次のとおりです。
| 項目 | 内容 | 結果・ポイント |
|---|---|---|
| 大会期間 | 2025年9月10日~14日 | 10日は公式練習、11日から競技開始 |
| 開催地 | 北海道稚内市 | 稚内市みどりスポーツパーク |
| 男子出場チーム | SC軽井沢クラブ、コンサドーレ | SC軽井沢クラブが3勝1敗で代表権獲得 |
| 女子出場チーム | SC軽井沢クラブ、フォルティウス、ロコ・ソラーレ | 3チームによる予選後、2チームが代表決定戦へ |
| 女子タイブレーク | フォルティウス対ロコ・ソラーレ | フォルティウスが7-2で勝利 |
| 女子最終戦 | SC軽井沢クラブ対フォルティウス | フォルティウスが6-5で勝利 |
| 世界最終予選 | 2025年12月、カナダ・ケロウナ | フォルティウスが五輪出場権を獲得 |
| 五輪本大会 | ミラノ・コルティナ2026 | 女子日本代表は8位 |
なお、女子の代表決定戦は予選での直接対決の結果を引き継ぐ方式でした。このため、決勝に進出した2チームが代表決定戦の初戦から完全な五分の状態で戦ったわけではありません。試合結果を正確に読み解くには、予選の星取表と決定戦のスコアを分けて確認する必要があります。
【女子の結果速報】予選・星取表・スコアボードを振り返る
女子の予選はダブルラウンドロビン方式で行われました。3チームがそれぞれ対戦を重ね、各チームの試合数は4試合。最終的に3チームすべてが2勝2敗となり、勝敗数だけでは順位を決められない状況になりました。
このとき順位決定に使われたのが、DSC(Draw Shot Challenge)です。これは試合前などに行われるドローショットの距離を基にした指標で、数値が小さいほど有利に評価されます。2025年大会の予選では、SC軽井沢クラブが1位、フォルティウスが2位、ロコ・ソラーレが3位となりました。
女子の予選成績と星取表の要点
- 1位・SC軽井沢クラブ:2勝2敗、DSC 23.49。直接決定戦へ進出。
- 2位・フォルティウス:2勝2敗、DSC 32.06。タイブレークに勝って決定戦へ進出。
- 3位・ロコ・ソラーレ:2勝2敗、DSC 45.31。タイブレークで敗れ、代表決定戦進出を逃した。
予選の主な試合結果は、9月11日にロコ・ソラーレがフォルティウスを9-7で破り、同日の別の試合ではロコ・ソラーレがSC軽井沢クラブに13-4で勝利。一方、SC軽井沢クラブはフォルティウスに8-6で勝利しました。翌12日には、SC軽井沢クラブがロコ・ソラーレを5-4で下し、フォルティウスもロコ・ソラーレに7-6で競り勝っています。
同じ12日、フォルティウスはSC軽井沢クラブに5-3で勝利しました。これで各チームが2勝2敗となり、予選順位はDSCで決定。SC軽井沢クラブが1位となった一方、2位と3位の間ではタイブレークが必要になりました。
9月13日午前のタイブレークでは、フォルティウスがロコ・ソラーレを7-2で撃破。序盤に得点を重ねて主導権を握り、代表決定戦への最後の切符を手にしました。ロコ・ソラーレは平昌五輪銅メダル、北京五輪銀メダルという実績を持つチームでしたが、今回は代表選考の段階で敗退する結果となりました。
この大会のスコアボードを見るうえで大切なのは、予選の順位と決定戦の勝敗を混同しないことです。予選1位のSC軽井沢クラブがそのまま代表になるわけではなく、予選の直接対決の結果を持ち越したうえで、フォルティウスとの代表決定戦が続きました。
【女子代表決定戦】SC軽井沢クラブ対フォルティウス、最後の3試合
女子の代表決定戦は9月13日午後に始まり、14日に決着しました。予選での直接対決では両チームが1勝ずつしていたため、決定戦の最初の試合を含めた段階ではSC軽井沢クラブがリードする展開となりました。
9月13日・決定戦第1試合:SC軽井沢クラブ 11-3 フォルティウス
第1試合はSC軽井沢クラブが11-3で大勝。序盤から複数得点を重ね、フォルティウスに反撃の機会を与えませんでした。これによりSC軽井沢クラブが優位に立ち、代表権獲得に王手をかけます。
9月14日午前・決定戦第2試合:SC軽井沢クラブ 6-7 フォルティウス
翌朝の第2試合は一転して接戦になりました。両チームが得点を取り合う展開のなか、フォルティウスが7-6で勝利。これで決定戦は3勝先取の条件をめぐり、最終戦で決着することになりました。
9月14日午後・決定戦第3試合:SC軽井沢クラブ 5-6 フォルティウス
最終戦は第10エンドまでもつれ込みました。SC軽井沢クラブは第3エンドに2点を挙げ、第6エンドにも1点、第9エンドにも2点を加えました。一方のフォルティウスは第5エンドに3点を獲得するなど粘り強く追い上げ、最終エンドを迎えます。
5-5の同点で迎えた第10エンド、フォルティウスは最後のショットで1点を獲得し、6-5で勝利。日本オリンピック委員会(JOC)の報道でも、フォルティウスがSC軽井沢クラブに連勝して代表に決まったことが伝えられました。最終戦の1点が、12月の世界最終予選へ進む日本代表を決める決定打となったのです。
フォルティウスのスキップを務めた吉村紗也香を中心に、チームは厳しい局面を乗り越えました。大会初日から順風満帆だったわけではなく、予選からタイブレーク、決定戦まで負けられない試合が続いたことも、今回の代表獲得を印象深いものにしています。
【男子の試合結果】SC軽井沢クラブがコンサドーレを下す
男子はSC軽井沢クラブとコンサドーレの2チームが、ベストオブ5方式で代表権を争いました。女子のような3チームの予選はなく、直接対決で先に3勝したチームが代表に決まる方式です。
9月11日の第1試合はSC軽井沢クラブが7-6で勝利。続く第2試合も9-3で制し、2連勝で優位に立ちました。コンサドーレは翌12日の第3試合で7-6と接戦を制して1勝を返しましたが、第4試合はSC軽井沢クラブが5-4で勝利。シリーズを3勝1敗とし、代表権を獲得しました。
男子の試合結果を追う際に注意したいのは、第5試合が予定されていても、先に3勝した時点で決着する点です。SC軽井沢クラブが第4試合で3勝目を挙げたため、第5試合は実施されませんでした。
この方式は、1試合の勝敗だけで代表が決まる大会とは異なり、複数試合を通じた安定性が大切です。接戦を取り切る力や、敗戦後に戦術を修正する能力が、代表選考の結果を左右しました。
【代表決定後の展開】フォルティウスは世界最終予選を突破し五輪へ
2025年9月の日本代表決定戦でフォルティウスが得たのは、ミラノ・コルティナ五輪の世界最終予選に日本代表として出場する権利でした。五輪出場そのものが確定したわけではありません。12月の最終予選では、各国の代表チームが限られた出場枠を争うことになりました。
カナダ・ケロウナで2025年12月5日から11日まで開催された世界最終予選で、フォルティウスは女子の予選リーグを6勝1敗の2位で通過。プレーオフではノルウェーと対戦し、6-5で勝利しました。これにより、日本女子はミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの出場権を獲得。日本女子のカーリングは8大会連続の五輪出場となりました。
その後、2026年2月のミラノ・コルティナ五輪本大会で、フォルティウスは女子カーリング8位で大会を終えました。つまり、2025年9月の代表決定戦は、五輪出場までの道のりの出発点であり、12月の最終予選突破を経て本大会出場へとつながったのです。
歴代代表を振り返ると、北京2022五輪に向けた2021年の女子代表決定戦では、ロコ・ソラーレが北海道銀行フォルティウスを破って代表に選ばれ、その後の最終予選を突破して五輪出場を果たしました。2025年大会ではそのロコ・ソラーレがタイブレークで敗れ、フォルティウスが代表となる結果に。前回大会の勝者が次の大会でも必ず代表になるわけではなく、選考は大会ごとに競技成績に基づいて行われます。
また、ロコ・ソラーレが代表決定戦で敗退したことと、チームの過去の実績が否定されたことは別問題です。代表選考は、過去の五輪メダルや知名度ではなく、その大会の競技方式と試合結果によって決まります。2025年の女子代表決定戦は、その原則がはっきり表れた大会でした。
【プロの結論】結果速報・スコアボードを正しく読み解くポイント
カーリング日本代表決定戦の結果を理解するうえで、押さえておきたい要点は3つあります。
1つ目は、星取表で勝敗数と順位決定方法を分けて見ることです。2025年の女子予選では、3チームが2勝2敗で並びました。勝率だけでは順位を確定できず、DSCによって順位を整理し、2位と3位のタイブレークでフォルティウスが決定戦へ進みました。星取表を見る際は、勝敗だけでなく、同率時の規定やタイブレークの有無まで確認が必要です。
2つ目は、予選結果を持ち越す決定戦の仕組みを理解することです。女子の代表決定戦では、予選の直接対決の結果が引き継がれました。決定戦だけのスコアを単独で眺めると、シリーズ全体の勝敗が分かりにくくなります。公式スコアボードの試合番号、予選の星取表、決定戦の結果を合わせて確認するのが確実です。
3つ目は、日本代表決定と五輪出場決定を混同しないことです。2025年9月の代表決定戦で選ばれたフォルティウスは、同年12月の世界最終予選で出場権を獲得しました。代表決定戦の結果は五輪出場への重要な一歩ですが、選考大会の目的と、その後の国際大会で獲得する出場枠は別の段階にあります。
結果を探す場合は、日本カーリング協会の公式発表や大会公式サイトの試合結果を基準にするのがおすすめです。速報まとめやチーム別の戦績ページは日程やスコアの比較に便利ですが、順位の確定条件や代表選考の正式なルールについては、協会の開催要項を併せて確認すると理解が深まります。
【カーリング日本代表決定戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年の女子カーリング日本代表決定戦で代表に選ばれたのはどのチームですか? A1:フォルティウスです。2025年9月14日の最終戦でSC軽井沢クラブを6-5で破り、12月の世界最終予選に出場する日本代表となりました。
Q2:ロコ・ソラーレはなぜ代表になれなかったのですか? A2:予選は2勝2敗でSC軽井沢クラブ、フォルティウスと並びましたが、DSCによる順位決定で3位となり、タイブレークへ進出しました。その試合でフォルティウスに2-7で敗れ、代表決定戦への進出を逃しました。
Q3:女子の代表決定戦で最後に勝敗を分けたスコアは何点でしたか? A3:2025年9月14日の最終戦はSC軽井沢クラブが5点、フォルティウスが6点でした。5-5で迎えた第10エンドにフォルティウスが1点を獲得し、6-5で勝利しました。
Q4:代表決定戦で勝てば、そのまま五輪に出場できるのですか? A4:必ずしもそうではありません。2025年大会は世界最終予選に出場する日本代表を選ぶ大会でした。フォルティウスは12月の最終予選でノルウェーに6-5で勝利し、そこで初めてミラノ・コルティナ五輪の出場権を獲得しました。
Q5:2025年の男子日本代表決定戦はどのチームが勝ちましたか? A5:SC軽井沢クラブです。コンサドーレとの対戦を3勝1敗で制し、代表権を獲得しました。
まとめ:2025年の代表決定戦から2026年五輪まで
2025年のカーリング日本代表決定戦は、女子でフォルティウス、男子でSC軽井沢クラブが代表権を獲得した大会でした。女子は3チームが2勝2敗で並ぶ混戦となり、DSCによる順位決定、タイブレーク、そして最終戦の6-5という接戦を経て代表が決まりました。
フォルティウスは代表決定後も勝負を続け、2025年12月の世界最終予選でノルウェーを破って五輪出場権を獲得。2026年2月の本大会では8位となりました。2025年9月の結果速報を調べる読者にとって、最終スコアだけでなく、予選の星取表、代表決定戦の競技方式、世界最終予選の結果までを一続きで理解することが、代表選考の全体像をつかむ鍵になります。
カーリングは、単に一試合の得点差で競うだけではなく、複数試合を通じた戦略、ショットの精度、順位決定のルールが結果を左右する競技です。公式試合結果と星取表を照らし合わせることで、なぜそのチームが代表に選ばれたのか、そして五輪への道をどう切り開いたのかが、より明確に見えてきます。