『それいけ!アンパンマン』のホラーマンと『ドラえもん』の骨川スネ夫。作品もキャラクターの性格も異なる2人ですが、「声が似ている」「もしかして同じ声優なのでは?」と気になったことはありませんか。
その答えは、歴代のキャストを調べると明確になります。ホラーマンの初代声優と、テレビ朝日版『ドラえもん』のスネ夫役を長年担当したのは、声優の肝付兼太(きもつき・かねた)さんです。肝付さんは『おそ松くん』のイヤミや『銀河鉄道999』の車掌など、幅広い作品で印象的な声を残しました。2016年に亡くなった後も、出演作品を通してその演技は親しまれています。
【結論】ホラーマンとスネ夫は同じ声?関係の真相を解説

「ホラーマンとスネ夫は同じ声なのか」という疑問への答えは、肝付兼太さんが両方のキャラクターを演じていたため、同じ声優だった、というものです。
所属事務所の81プロデュースが公開している肝付さんのプロフィールにも、『ドラえもん』の骨川スネ夫と『それいけ!アンパンマン』のホラーマンが代表的な出演役として掲載されています。テレビ朝日も、肝付さんが1979年から2005年までスネ夫を担当したことを追悼コメントで紹介しています。
ただし、2人のキャラクターそのものに物語上の関係があるわけではありません。ホラーマンはアンパンマンの世界に登場する、骨の姿をしたお調子者。骨川スネ夫は『ドラえもん』に登場する、裕福な家庭に育ったのび太のクラスメイトです。作品の世界観も設定も別々で、共通しているのは、肝付さんが声を担当したという点です。
また、「同じ声」という表現にも注意が必要です。声優が同じでも、演じ方や声の高さ、話すテンポ、感情表現によってキャラクターの印象は変わります。ホラーマンの陽気でコミカルな雰囲気と、スネ夫の気取った話し方を聞き比べると、同じ演者が異なる役柄を作り分けていたことが分かります。
【声優プロフィール】肝付兼太の経歴と声の特徴
肝付兼太さんは1935年11月15日、鹿児島県生まれ。2016年10月20日に肺炎のため80歳で亡くなりました。声優としてだけでなく、俳優や舞台演出家としても活動し、日本のアニメ史に名を残した人物です。
アニメイトタイムズのプロフィール情報や所属事務所の記録では、肝付さんの代表作としてスネ夫、ホラーマン、イヤミ、銀河鉄道999の車掌などが挙げられています。単に出演本数が多いだけでなく、作品ごとに強い個性を持ったキャラクターを演じてきた点が特徴です。
肝付さんの声は、やや高めで、かすれたような独特の響きを持つことで知られています。気取った人物や皮肉屋、どこか憎めない人物を演じる際に、その声質が効果的に働きました。一方で、真面目な人物や動物、海外アニメのキャラクターまで幅広く担当しており、特定のタイプの役だけに収まらない表現力を備えていました。
声優としての経歴を語るうえで欠かせないのが、舞台活動です。肝付さんは1983年に劇団21世紀FOXを旗揚げし、声の演技にとどまらず、舞台作品の創作や演出にも取り組みました。声優を声だけの仕事に限定せず、演劇全体への関心を持って活動していたことが、長いキャリアを支えた一面と考えられます。
また、2012年には第6回声優アワードで功労賞を受賞。長年にわたる声優活動への評価は、公式の受賞記録にも残されています。
【出演作品一覧】スネ夫・ホラーマン・イヤミを比較
肝付兼太さんの出演作品を振り返ると、ホラーマンとスネ夫が単なる偶然の共通点ではなく、幅広いキャリアの一部だったことが見えてきます。所属事務所の81プロデュースが掲載する出演情報や、テレビ朝日の追悼資料などをもとに、主な経歴を整理しました。
| 時期・作品 | 役名・出来事 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 1935年11月15日 | 肝付兼太さん誕生 | 鹿児島県出身。声優・俳優として活動。 |
| 1979~2005年 | 『ドラえもん』骨川スネ夫 | テレビ朝日版で約26年間担当。 |
| 1983年 | 劇団21世紀FOXを旗揚げ | 舞台活動にも力を入れ、演出などにも携わった。 |
| 1991年~2016年 | 『それいけ!アンパンマン』ホラーマン | 約25年間、初代ホラーマンの声を担当。 |
| 『おそ松くん』第2作 | イヤミ | 独特の口調と個性的な人物像で知られる代表役。 |
| 『銀河鉄道999』 | 車掌 | コミカルな役とは異なる落ち着いた演技も披露。 |
| 2012年 | 第6回声優アワード功労賞 | 長年の声優活動が評価された。 |
| 2016年10月20日 | 逝去 | 肺炎のため80歳で死去。多くの作品に功績を残した。 |
なかでも比較されやすいのが、『ドラえもん』のスネ夫と『おそ松くん』のイヤミです。どちらも、少し気取った口調や独特の存在感が印象に残るキャラクターです。しかし、肝付さんの演技はそれだけではありません。『銀河鉄道999』の車掌のように、別の個性を持つ役も担当していました。
加えて、テレビ番組『おかあさんといっしょ』の人形劇『にこにこ、ぷん』では、じゃじゃ丸を担当しました。アニメだけでなく、子ども向け番組や海外アニメの吹き替えでも活躍したことから、幅広い世代に声を届けた声優だったことが分かります。
「肝付兼太の出演作品一覧」を調べるときは、作品名だけでなく、どの時期の作品か、どのキャラクターを演じたかも確認すると、声優としての変化や演技の幅を理解しやすくなります。
【最後の出演回】ホラーマンとカッパチーノは2016年10月21日放送
ホラーマン役に関する重要な記録が、2016年10月21日放送の『それいけ!アンパンマン』「ホラーマンとカッパチーノ」です。日本テレビが公開している当時の放送情報にも、このエピソードが掲載されています。
この回は、肝付さんがホラーマンを演じた最後のテレビ本編の放送回として知られています。ただし、放送日と収録日は同じとは限りません。肝付さんは放送前日の2016年10月20日に亡くなっており、報道ではホラーマン役の収録が逝去のおよそ3か月前に行われていたと伝えられています。
そのため、2016年10月21日の放送は、肝付さんが亡くなった後に新たに演じたものではありません。生前に収録されていた演技が、放送日を迎えたものです。
加えて、2016年のクリスマススペシャル『ポッポちゃんのきらきらクリスマス』では、生前に収録された声を使ったライブラリー出演があったとされています。こうした事情から、「最後の出演回」という言葉は、通常放送の最終回を指すのか、収録済み音源を含む最後の放送を指すのかによって意味が変わります。
ホラーマンというキャラクターを通して肝付さんの演技を振り返るなら、「ホラーマンとカッパチーノ」の放送日と、肝付さんの逝去日を分けて覚えておくと、当時の出来事を正確に理解できます。
【声の違い】同じ声優なのにホラーマンとスネ夫はなぜ違って聞こえる?
ホラーマンとスネ夫の声の違いを考えるとき、注目したいのは、声そのものだけでなく、演技の方向性です。同じ声優が演じても、キャラクターの性格や物語上の役割によって、声の使い方は大きく変わります。
骨川スネ夫の場合、自慢話をするときの気取った調子や、ジャイアンに合わせるときの態度、のび太をからかうときの意地悪さなど、状況に応じた細かな変化が必要です。声の高さや語尾の処理、話すリズムによって、スネ夫の小賢しさや人間味が表現されています。
ホラーマンの場合は、骨の姿という見た目のインパクトに加え、陽気でお調子者な性格が特徴です。コミカルな場面での大げさなリアクションや、ドキンちゃんを喜ばせようとする一生懸命さなど、軽快で親しみやすい演技が大切です。
両者には、少し癖のある声の響きや、キャラクターの個性を際立たせる誇張表現という共通点があります。しかし、スネ夫は人間関係の中で立ち回る少年であり、ホラーマンは奇抜な外見と愛嬌を持つキャラクターです。演技の目的が異なるため、声の印象も変わります。
ここで大切なのは、「似て聞こえるから同じ声優」と判断することと、「同じ声優だから常に同じ声に聞こえる」と考えることは別だという点です。今回のケースでは、公式の出演情報によって同じ演者であることが確認できます。声の似ている部分は、その事実を知ったうえで聞き比べると、より理解しやすくなります。
【2026年現在】ホラーマンとスネ夫の声優は誰?現在のキャストを整理
肝付兼太さんが亡くなった2016年以降、両キャラクターの声はそれぞれ別の声優に引き継がれています。2026年現在のキャストを確認するときは、過去の出演歴と現在の担当者を区別が必要です。
『ドラえもん』のスネ夫は、2005年の声優交代以降、関智一さんが担当しています。テレビ朝日の公式キャスト情報でも、現在のスネ夫役は関さんと記載されています。したがって、現在放送されている作品でスネ夫の声を聞いた場合、肝付さんの声ではなく、関さんによる演技です。
一方、『それいけ!アンパンマン』のホラーマンは、肝付さんの後に矢尾一樹さんが担当した時期を経て、2026年の公式作品クレジットでは岡本幸輔さんが担当しています。バップの公式作品情報には、ホラーマン役として岡本さんの名前が掲載されています。
つまり、2026年現在のキャストを整理すると、スネ夫は関智一さん、ホラーマンは岡本幸輔さんです。両者が肝付さんの演じた時代と同じ声に聞こえないのは、当然のことです。
昔の放送を見て「ホラーマンとスネ夫は同じ声だ」と気づいた場合、その認識は肝付さんが担当していた時期については正しいものです。しかし、現在の放送まで同じ声優が演じているという意味ではありません。過去の映像や音源を楽しむときは、作品の放送時期も合わせて確認すると混同を避けられます。
【ホラーマンスネ夫】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ホラーマンとスネ夫は本当に同じ声優ですか?
A1:はい。『それいけ!アンパンマン』の初代ホラーマンと、1979年から2005年までのテレビ朝日版『ドラえもん』の骨川スネ夫は、どちらも肝付兼太さんが演じました。所属事務所の出演情報でも両方の役が確認できます。
Q2:肝付兼太さんが演じたホラーマンの最後の出演回は何ですか?
A2:テレビ本編の最後の放送回として知られるのは、2016年10月21日放送の「ホラーマンとカッパチーノ」です。肝付さんは前日の10月20日に亡くなっており、放送された演技は生前に収録されたものです。
Q3:肝付兼太さんはホラーマンとスネ夫以外に何を演じましたか?
A3:『おそ松くん』のイヤミ、『銀河鉄道999』の車掌、『怪物くん』のドラキュラ、『21エモン』のオナベ、『ジャングル黒べえ』の黒べえなど、多くの作品に出演しています。『にこにこ、ぷん』のじゃじゃ丸も代表的な役の一つです。
Q4:2026年現在、スネ夫とホラーマンの声優は誰ですか?
A4:スネ夫は関智一さん、ホラーマンは岡本幸輔さんです。いずれも肝付兼太さんの後任にあたり、肝付さんが演じた時期とはキャストが異なります。
まとめ:ホラーマンとスネ夫の共通点は肝付兼太の演技にある
ホラーマンとスネ夫の声が同じなのかという疑問は、肝付兼太さんの出演歴を確認することで解決できます。肝付さんは1979年から2005年までスネ夫を演じ、1991年から2016年までホラーマンの初代声優を務めました。異なる作品のキャラクターを長年にわたって演じ分けたことが、両者の共通点です。
また、肝付さんのキャリアはこの2役だけでは語り尽くせません。イヤミや銀河鉄道999の車掌、じゃじゃ丸など、幅広い役柄を通して、独特の声質と高い表現力を発揮しました。声優としての活動に加え、劇団21世紀FOXの旗揚げや舞台演出にも携わったことから、その仕事はアニメの枠を超えていました。
2026年現在、スネ夫は関智一さん、ホラーマンは岡本幸輔さんが担当しています。現在のキャストと肝付さんの過去の演技を混同せず、放送時期や作品情報を手掛かりに聞き比べることが、両キャラクターの声の違いを理解する一番確かな方法です。
ホラーマンとスネ夫の声を聞いて肝付さんを思い出したなら、それは長年にわたる演技が作品の記憶に深く刻まれているから可能性があります。代表作を改めて振り返ることで、世代を超えて愛される声優の仕事の奥深さが見えてきます。