2026年の茂木栄五郎は、東北楽天ゴールデンイーグルスから東京ヤクルトスワローズへ移籍した内野手として、再び一軍の舞台に立っています。2025年7月に受けた左膝半月板の手術から約10か月を経て、2026年4月28日に一軍復帰を果たしました。しかし、復帰後の出場は限られ、かつて楽天で見せた打撃力を取り戻せるかが次の焦点になっています。
2019年には160安打を記録し、2020年には打率3割を達成した実績を持つ茂木。楽天時代の主力内野手から、ヤクルトでは村上宗隆の離脱を受けて三塁を担う存在へと役割が変化しました。NPB公式の個人年度別成績、両球団の発表、2025年の手術報道と2026年の復帰報道をもとに、現在の成績、FA移籍の経緯、守備位置、今後の活躍を整理します。
【茂木栄五郎の現在】2026年最新成績と一軍復帰後の立ち位置

茂木栄五郎は1994年2月14日生まれ、東京都出身の右投左打の内野手です。2026年は32歳。東京ヤクルトスワローズに所属し、背番号8を着けています。NPB公式プロフィールに記載されている身長は173センチ、体重は78キロです。
2026年の大きな節目は、前年に受けた左膝半月板の手術を乗り越え、一軍に戻ったことです。日刊スポーツの2026年4月29日付報道によると、茂木は4月28日の阪神戦で出場選手登録され、七回に代走として出場。八、九回は一塁の守備に就きました。前年7月の手術以来、約10か月ぶりの一軍出場でした。
NPB公式の2026年シーズン終了時点の記録では、茂木の成績は24試合、31打数7安打、打率.226、0本塁打、2打点、7四球です。出塁率は.385となっています。
打率だけを見ると、楽天時代の好調なシーズンと比べて物足りなさが残ります。一方、打数31に対して四球が7つあり、出塁率は打率を大きく上回っています。少ない打席数の中で、四球を選んで出塁する場面があったことは読み取れます。
ただし、31打数という限られたサンプルから、打撃が完全に戻ったと判断することも、反対に力が衰えたと断定することも適切ではありません。2026年の茂木を評価するうえでは、出場試合数だけでなく、打席内容、長打の回復、守備での安定性を分けて見る必要があります。
【FA移籍の経緯】楽天からヤクルトへ移った理由とは
茂木は2015年のドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団しました。2016年のプロ1年目から117試合に出場し、打率.278、7本塁打、40打点を記録。日刊スポーツの移籍報道でも、野手として球団史上初の開幕スタメンデビューを果たした選手として紹介されています。
その後も遊撃手を中心に出場し、2017年には17本塁打、2019年には160安打を記録するなど、楽天の内野を支えてきました。しかし、キャリア後半は出場機会が減少します。2023年は一軍8試合、2024年も46試合にとどまり、かつてのように年間を通して出場する機会は限られていました。
転機となったのは2024年11月13日です。楽天は公式発表で、茂木が国内FA権を行使することを明らかにしました。茂木自身も球団関係者やファンへの感謝を表明し、今後については決まり次第報告するとコメントしています。
その後、東京ヤクルトスワローズが獲得を発表したのは同年12月5日です。日本野球機構(NPB)の2024年度フリーエージェント宣言選手の公示にも、茂木の移籍先としてヤクルトが記録されています。楽天からの移籍はトレードではなく、国内FA権の行使によるものです。
移籍の背景には、出場機会を確保したいという競技上の事情がありました。楽天では2023年と2024年の合計でも一軍出場は54試合。内野の複数ポジションを守れる経験と実績を持つ茂木にとって、別の環境で再び役割を得ることには大きな意味がありました。
ヤクルト側にとっても、経験のある内野手を補強する利点がありました。FA移籍は選手が新天地を選ぶ機会であると同時に、球団が戦力構成を見直す機会でもあります。茂木の移籍は、出場機会を求める選手と内野の選択肢を増やしたい球団の事情が重なったケースといえます。
【桐蔭学園高校・早稲田大学】プロ入りまでの経歴と実績
茂木栄五郎の経歴は、桐蔭学園高校、早稲田大学、東北楽天ゴールデンイーグルス、東京ヤクルトスワローズという順につながっています。NPBとヤクルトの公式プロフィールにも、この経歴が記載されています。
高校時代に桐蔭学園でプレーし、早稲田大学を経てプロ入りした茂木は、2015年のドラフトで楽天から3位指名を受けました。大学を経由してプロの世界に入った内野手であり、入団直後から一軍の出場機会をつかんだ点がキャリア初期の特徴です。
2016年には117試合に出場して118安打を記録しました。新人シーズンからレギュラー級の出場数を確保し、遊撃手として経験を積んだことが、その後の成長につながりました。
茂木の持ち味は、単純な本塁打数だけでは測れません。2017年には17本塁打、2019年には160安打、2020年には打率.301をマークしています。安打を積み重ねる力に加え、長打も期待できる打者として結果を残してきました。
一方、キャリアを振り返ると、出場試合数にはシーズンごとの差があります。2020年は打率3割を達成したものの73試合の出場にとどまり、2023年には一軍8試合まで減少しました。能力を発揮することと、シーズンを通じて試合に出続けることの両方が、茂木の評価を左右してきたと考えられます。
【年度別成績】NPB公式記録で見る全盛期と変化
茂木の年度別成績を振り返ると、プロ入り直後から一軍で実績を積み、2017年から2021年にかけて打撃面で存在感を示したことが分かります。以下はNPB公式の個人年度別成績をもとに整理した、2016年から2026年までの主要な打撃記録です。
| 年度 | 所属球団 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年 | 楽天 | 117 | .278 | 7 | 40 |
| 2017年 | 楽天 | 103 | .296 | 17 | 47 |
| 2018年 | 楽天 | 100 | .247 | 7 | 24 |
| 2019年 | 楽天 | 141 | .282 | 13 | 55 |
| 2020年 | 楽天 | 73 | .301 | 7 | 33 |
| 2021年 | 楽天 | 120 | .259 | 14 | 53 |
| 2022年 | 楽天 | 73 | .223 | 9 | 30 |
| 2023年 | 楽天 | 8 | .083 | 0 | 1 |
| 2024年 | 楽天 | 46 | .265 | 1 | 8 |
| 2025年 | ヤクルト | 53 | .240 | 5 | 16 |
| 2026年 | ヤクルト | 24 | .226 | 0 | 2 |
※2026年の数字はレギュラーシーズン終了時点。打率は小数第3位までの表示です。通算成績はNPB公式記録で858試合、789安打、80本塁打、309打点、打率.269となっています。
最初の大きな山は2017年です。103試合で17本塁打、47打点、打率.296を記録し、打率と長打力の両面で結果を残しました。2019年は141試合に出場し、160安打、13本塁打、55打点をマーク。出場数、安打数、打点のバランスから見ても、キャリアを代表するシーズンです。
2020年は打率.301と、数字のうえで特に優れた年でした。ただし出場は73試合であり、打率の高さと年間の出場量は別の指標として捉える必要があります。2021年には120試合に出場し、14本塁打、53打点を記録しました。
2022年以降は一軍出場が減り、2023年には8試合、2024年には46試合となりました。ヤクルト移籍1年目の2025年は53試合で5本塁打、16打点を記録したものの、左膝の手術によってシーズン途中で離脱しています。
年度別成績から見えてくるのは、茂木の打撃能力に実績がある一方、近年は出場機会とコンディションが成績を左右しているという点です。今後の評価では、過去のピーク時の数字と単純に比較するだけでなく、健康な状態でどれだけ打席に立てるかも重要になります。
【左膝手術とリハビリ】2025年7月から2026年4月の復帰まで
茂木のヤクルト移籍後のシーズンを大きく変えたのが、2025年の左膝半月板の手術です。日刊スポーツやスポニチの2025年7月17日付報道によると、ヤクルトは茂木が7月16日に都内の病院で手術を受けたと発表しました。術後の経過は良好とされたものの、当時は復帰時期が未定でした。
手術前の2025年、茂木は主に三塁手として53試合に出場し、打率.240、5本塁打、16打点を記録していました。しかし、6月以降は左膝の状態が悪化し、代打など途中出場での起用が増加。7月8日には出場選手登録を抹消され、その後、手術に至りました。
高津臣吾監督は当時、回復を待ちながら代打やベンチでの起用を試みたものの、状態が改善しなかったため手術を判断したと説明しています。実戦復帰を急ぐのではなく、治療とリハビリに切り替える必要があったことが、当時の報道から読み取れます。
2026年は2月の春季キャンプから二軍に帯同し、同月末に実戦復帰。そこから調整を続け、4月28日に一軍へ戻りました。日刊スポーツの報道では、本人は一軍復帰について、目標にしていた場所に戻れたという趣旨のコメントを残しています。
もっとも、一軍復帰と本来の状態への回復は同じではありません。2026年の一軍成績は24試合、打率.226、0本塁打、2打点。復帰後の出場数が限られたこともあり、打撃面で以前の実績を再現できたと判断するには材料が不足しています。
今後の焦点は、打席数を増やしながら打撃の状態を上げられるか、そして守備や走塁を含めて継続的に出場できるかです。膝の手術を経験した選手の評価では、復帰直後の短期間の数字だけでなく、試合への出場を継続できるかという視点が欠かせない。
【守備位置と村上宗隆の代役】ヤクルトで求められる役割
茂木は楽天時代に遊撃手を中心に出場してきましたが、内野の複数ポジションを守れることも特徴です。2024年11月のFA獲得調査を報じた日刊スポーツも、内野全位置を守れるユーティリティー性を評価ポイントとして挙げていました。
ヤクルト移籍1年目の2025年には、村上宗隆が離脱した状況で開幕から三塁を任されました。スポーツナビの選手紹介でも、茂木が村上に代わって三塁で出場し、攻守に存在感を示したことが紹介されています。経験のある内野手が、チーム事情に合わせて重要なポジションを担った形です。
ただし、三塁手としての起用は、茂木の守備位置が固定されたことを意味しません。2026年の一軍復帰戦では一塁を守っており、チームの編成や選手のコンディションに応じて役割が変わることが分かります。
内野の複数ポジションに対応できる選手は、チームにとって起用の選択肢を増やせる存在です。レギュラーとして毎試合同じポジションを守る場合とは異なり、出場機会が巡ってきたときに求められる役割へ対応できるかが重要になります。
一方、複数のポジションを守れることだけで一軍定着が決まるわけではありません。打撃で相手投手に圧力をかけられるか、守備で安定したプレーを続けられるか、試合に出続けられる体調を保てるか。この3点がそろって初めて、ユーティリティー性がチームへの継続的な貢献につながります。
【プロの結論】茂木栄五郎の評判と今後の活躍を測る3つの基準
茂木のキャリアを評価する際に押さえておきたいのは、過去の実績と2026年の現在地を切り分けることです。2017年の17本塁打、2019年の160安打、2020年の打率.301は、打撃面で能力を発揮してきたことを示す記録です。一方、近年は一軍出場が減少し、2025年には手術による長期離脱も経験しました。
そのため、現在の茂木を「かつての主力だから復活する」と決めつけるのも、「2026年の打率が低いから戦力にならない」と結論づけるのも早計です。評価の基準は、次の3つに整理できます。
第一に、打席の質と出塁能力です。2026年は打率.226に対して出塁率.385でした。四球を選べている点は評価材料ですが、本塁打は0本で、長打による貢献は限定的です。今後は出塁率を保ちながら安打数や長打を増やせるかが注目されます。
第二に、出場機会の継続です。2023年以降は一軍での出場数が限られるシーズンが続いています。過去に好成績を残したことは確かな強みですが、今後の戦力評価では、一定の期間にわたって一軍でプレーできるかが重要になります。
第三に、守備の柔軟性をどこまで生かせるかです。遊撃、三塁、一塁と役割を変えられることは、チーム編成にとって利点です。特定のポジションで出場機会を確保するだけでなく、チームが必要とする場所で安定した守備を示せれば、起用の幅は広がります。
茂木の評判を考えるうえでは、ファンの印象や短期間の成績だけに引きずられず、実績、健康状態、実際の起用状況を合わせて判断することが大切です。2026年は一軍復帰を果たした年ですが、過去の成績をそのまま再現できたシーズンではありません。復帰後の経験を次の出場機会につなげられるかが、今後のキャリアを左右するポイントになります。
【茂木栄五郎】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:茂木栄五郎は2026年現在、どこの球団に所属していますか?
A1:東京ヤクルトスワローズに所属しています。2015年のドラフト3位で楽天に入団し、2024年に国内FA権を行使して、2025年からヤクルトでプレーしています。
Q2:茂木栄五郎の2026年の成績は?
A2:NPB公式の2026年シーズン終了時点の記録では、24試合、31打数7安打、打率.226、0本塁打、2打点です。7四球を選び、出塁率は.385でした。
Q3:左膝の手術はいつ受け、いつ一軍に復帰しましたか?
A3:2025年7月16日に左膝半月板の手術を受けました。リハビリと二軍での調整を経て、2026年4月28日に一軍へ復帰しています。
Q4:茂木栄五郎の守備位置はどこですか?
A4:内野手です。楽天時代は遊撃手を中心に出場し、ヤクルトでは2025年に村上宗隆の離脱を受けて三塁を守りました。2026年の一軍復帰戦では一塁も守っています。
Q5:茂木栄五郎のキャリアハイに当たる主な成績は?
A5:年度別成績では、2017年の17本塁打、2019年の160安打・55打点、2020年の打率.301が代表的な記録です。通算では858試合、789安打、80本塁打、309打点、打率.269を記録しています。
Q6:茂木栄五郎は今後、レギュラーに復帰できるのでしょうか?
A6:現時点でレギュラー復帰を断定することはできません。打撃成績の改善、一軍での出場機会の継続、膝の状態を踏まえた守備の安定性が判断材料になります。複数の内野ポジションを守れる強みを生かせるかも注目点です。
まとめ:茂木栄五郎の現在と今後の動向を見極めるポイント
茂木栄五郎は、桐蔭学園高校、早稲田大学を経て楽天に入団し、2017年から2021年にかけて打撃面で実績を残してきた内野手です。2024年の国内FA権行使を経てヤクルトへ移籍し、2025年は村上宗隆の離脱後に三塁を担いましたが、7月の左膝半月板手術によって長期離脱を余儀なくされました。
2026年4月には一軍復帰を果たしたものの、シーズン終了時点の成績は24試合、打率.226、0本塁打、2打点。過去の実績を考えれば、打撃面でさらに結果を残す余地はありますが、出場数の少なさや手術後のコンディションも含めて評価する必要があります。
今後の茂木を判断するうえで重要なのは、過去の好成績だけでも、復帰直後の打率だけでもありません。安定して一軍の試合に出られるか、出塁能力に加えて長打力を取り戻せるか、そして内野の複数ポジションでチームに貢献できるか。この3点を追うことで、現在の役割と今後の可能性がより明確になります。
楽天時代に積み上げた実績を、ヤクルトでどこまで再び形にできるのか。左膝の手術から復帰した茂木にとって、次の課題は一軍に戻ることだけではなく、継続して戦力となることです。