川須栄彦(かわす・はるひこ)騎手は、2010年にデビューし、若手時代から小倉競馬場を中心に勝ち星を積み重ねてきたJRA所属の騎手です。小倉ターフ賞の初受賞、JRA通算200勝・300勝・400勝の達成、重賞競走での活躍など、16年以上にわたるキャリアには数々の節目があります。
2026年の川須騎手を語るうえで欠かせないのが、2025年10月の落馬負傷からの復帰です。長期休養を経て2026年4月に実戦へ戻り、5月10日には京都競馬場で復帰後初勝利を記録しました。この記事では、JRAや競馬ラボ、netkeiba、競馬報道各社の公開情報をもとに、プロフィール、経歴、年度別成績、近走の騎乗馬、G1騎乗歴を整理します。
【川須栄彦のプロフィール】年齢・所属・騎手デビューの基本情報

川須栄彦騎手は1991年11月9日生まれ、福岡県出身。JRAの競馬学校を卒業し、2010年に騎手デビューしました。2026年10月26日時点では34歳で、同年11月9日に35歳を迎えます。
所属は栗東トレーニングセンターで、所属厩舎の区分はフリーです。フリー騎手は特定の調教師の所属騎手として活動するのではなく、複数の厩舎から騎乗依頼を受ける立場にあります。騎乗馬や依頼先の変化を追うことは、川須騎手の現在の活動を理解するうえでも大切です。
JRAが公開する「乗馬未経験からでも騎手になれる」というインタビューでは、川須騎手が中学時代まで野球に熱中しており、乗馬経験がなかったことが紹介されています。競馬学校の第26期生として卒業し、2010年にプロの騎手としてスタートしました。
デビュー年の2010年3月13日、中京競馬場の1Rでビーンケードに騎乗したのが初騎乗です。同年5月23日には新潟競馬場の1Rでメイショウクレモナに騎乗し、JRA初勝利を挙げました。デビューから約2か月で初勝利に到達したことは、その後の飛躍につながる第一歩でした。
川須騎手のキャリアを振り返ると、単に長く現役を続けているだけではなく、デビュー直後の急成長、重賞での勝利、節目の通算勝利、そして大きな負傷からの復帰という複数の転換点があります。
【栗東所属の経歴】小倉ターフ賞とJRA通算200勝・300勝の記録
川須騎手が早い段階から注目を集めた理由の一つは、デビュー2年目の2011年に大きく勝ち星を伸ばしたことです。JRAの騎手紹介によると、この年は年間91勝を挙げ、全国リーディング6位に入りました。経験の浅い騎手が全国上位に食い込んだことで、将来を期待される存在となりました。
小倉競馬場での活躍も、そのキャリアを語るうえで外せません。2012年1月には小倉ターフ賞を初受賞したことがスポーツ報知で報じられています。小倉での騎乗実績が評価された節目であり、川須騎手の若手時代を象徴する出来事の一つです。
2012年2月4日には、エーシンジーラインとのコンビで小倉大賞典を制し、重賞初勝利を達成しました。同年はダイワファルコンで福島記念、エーシンメンフィスで愛知杯も勝利。早い段階から重賞で結果を残し、平場のレースだけでなく、実績馬が集まる競走でも勝負できることを示しました。
その後の通算勝利の節目を整理すると、次のようになります。
| 年月日・時期 | 出来事 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 2010年3月13日 | JRA初騎乗 | 中京1Rでビーンケードに騎乗 |
| 2010年5月23日 | JRA初勝利 | 新潟1Rでメイショウクレモナに騎乗 |
| 2011年 | 全国リーディング6位 | 年間91勝を記録 |
| 2012年1月 | 小倉ターフ賞を初受賞 | 小倉競馬場での活躍が評価される |
| 2012年2月4日 | 重賞初勝利 | エーシンジーラインで小倉大賞典を制覇 |
| 2013年5月4日 | JRA通算200勝 | 新潟9Rをオーシャンドライブで勝利 |
| 2016年11月13日 | JRA通算300勝 | 福島9Rをニシノイナズマで勝利 |
| 2021年5月21日 | JRA通算400勝 | 新潟の栃尾特別をウルトラソニックで勝利 |
| 2022年8月21日 | 北九州記念を制覇 | ボンボヤージで重賞勝利 |
| 2026年5月10日 | 負傷から復帰後初勝利 | 京都2Rをビサーロで勝利 |
2013年5月4日には、新潟9Rでオーシャンドライブを勝利に導き、JRA通算200勝を達成しました。当時21歳で、デビューから3年1か月22日での到達は、報道によれば史上4番目の速さでした。初勝利、100勝目に続き、200勝目も新潟で記録した点が特徴的です。
一方、300勝の達成には少し時間がかかりました。2016年11月13日、福島9Rでニシノイナズマに騎乗して勝利し、現役48人目となるJRA通算300勝に到達。ラジオNIKKEIが伝えたJRA発表では、川須騎手自身も200勝から300勝までは時間がかかったと振り返っています。
さらに2021年には通算400勝を達成。2022年の北九州記念では、16番人気のボンボヤージを勝利に導きました。こうした記録は、デビュー直後の勢いだけでなく、長期にわたって騎乗を続け、重賞でも勝ち切る力を示す実績です。
【2026年現在】落馬負傷からの復帰と近走成績をチェック
2026年の川須騎手を理解するうえで、大きな転機となったのが2025年10月5日の京都競馬場での落馬事故です。京都12Rで落馬し、左鎖骨の開放骨折、肋骨の骨折、肺からの出血などの重傷を負いました。日刊スポーツなどの報道によると、長期入院中には計6回の手術を受けることになりました。
2026年3月に退院し、4月11日には栗東トレーニングセンターで調教騎乗を再開。報道では、Jpn1勝利をともに経験したシャマルに騎乗し、体の状態を確かめながら復帰に向けた準備を進めていたことが伝えられています。
実戦復帰は4月25日。そして5月10日、京都2Rの3歳未勝利戦でビサーロに騎乗し、復帰後初勝利を挙げました。単勝8番人気の馬を2番手から運び、直線で抜け出して2馬身差の勝利。netkeibaや日刊スポーツが報じたこの一戦は、長期休養を経てつかんだ大きな1勝となりました。
川須騎手はレース後、「僕自身、久々に勝つことができて、感謝しています」とコメントしています。復帰後の勝利を単なる通算成績の上積みとして見るのではなく、実戦に戻り、再び勝ち切るまでの過程も含めて評価したいところです。
では、2026年の騎乗成績はどうなっているのでしょうか。Yahoo!スポーツ競馬の2026年10月26日更新データでは、JRAの年間成績は98戦2勝、2着5回、3着5回。勝率は約2.0%、連対率は約7.1%、3着内率は約12.2%です。これは10月26日時点の集計であり、今後の騎乗によって数字は変動します。
10月下旬にも騎乗は続いています。netkeibaの近走成績には、10月24日の京都競馬でビサーロ、アスクドゥポルテ、ソウルアンドジャズなどへの騎乗が記録され、10月25日にもセレッソデアモール、セレーネサンライズ、アランチャ、メネルブなどに騎乗した結果が掲載されています。
これらの結果を見る際は、着順だけで騎手の能力や状態を決めつけないことが大切です。騎乗馬の人気、出走頭数、距離、芝・ダートの別、馬のクラス、休養明けかどうかなどを合わせて確認する必要があります。特に長期休養後のシーズンは、年間勝率だけでなく、騎乗数がどのように推移しているかにも注目すべきです。
【年度別成績・騎乗馬】netkeibaと競馬ラボで何が分かる?
川須騎手の近走成績や年度別成績を調べる際に便利なのが、netkeibaと競馬ラボの騎手データベースです。どちらも騎乗馬やレース結果を調べる手がかりになりますが、確認したい情報に応じて使い分けると、成績の意味を把握しやすくなります。
netkeibaでは、プロフィール、近走成績、年度別成績、騎乗馬、達成記録などを確認できます。特定のレースで川須騎手がどの馬に乗ったのか、何番人気で何着だったのかを調べたい場合や、過去の騎乗履歴をたどりたい場合に役立ちます。
競馬ラボでは、騎手の基本情報に加え、年ごとの勝利数、騎乗回数、勝率、連対率、3着内率などを比較できます。芝とダート、重賞と平場などの区分から成績を整理したいときに便利です。最新の騎乗予定や結果を確認する際にも利用できます。
年度別成績を読むときには、年間勝利数だけでなく、騎乗回数との関係を見ることが欠かせない。たとえば、同じ2勝でも、20戦で2勝した場合と100戦で2勝した場合では、勝率も騎乗機会も異なります。また、重賞への騎乗数が少ない年は、年間の重賞勝利数だけで騎手の重賞での実力を評価することもできません。
2026年の川須騎手の場合、年間成績には負傷による休養期間が含まれています。前年までの成績と単純に勝利数だけを比較するのではなく、騎乗を再開した時期、実際の騎乗数、騎乗馬の条件を踏まえて判断が必要です。
騎乗馬を調べる場合は、馬名だけでなく、調教師、斤量、距離、前走の着順も合わせて見ると、騎乗の背景が分かりやすくなります。特に同じ馬に複数回騎乗しているケースでは、前走からの変化やコンビとしての成績を確認することで、個々のレースをより立体的に捉えられます。
【G1騎乗成績】中央G1の実績と地方Jpn1の勝利を区別する
川須騎手のG1騎乗歴を調べるときは、JRAが開催する中央G1と、地方競馬場で開催されるダートグレード競走のJpn1を区別する必要があります。いずれも最高峰の競走として注目されますが、競走体系や主催者が異なるため、実績を集計する際には同じものとして扱わないことが大切です。
川須騎手の中央G1初騎乗は、2012年5月13日のヴィクトリアマイル。アスカトップレディに騎乗し、14着でした。その後もNHKマイルカップ、安田記念、秋華賞、朝日杯フューチュリティステークス、高松宮記念など、さまざまなG1に騎乗しています。
公開されているG1騎乗記録では、中央G1の騎乗は17回で、1着はありません。最高着順の一つは、2013年のNHKマイルカップでレッドアリオンに騎乗した際の4着です。また、2022年の朝日杯フューチュリティステークスでは、キョウエイブリッサとのコンビで4着に入りました。
ただし、中央G1で勝利がないことと、G1級の競走で実績がないことは同じではありません。川須騎手は地方競馬のJpn1で勝利を挙げており、その代表的なパートナーがシャマルです。
シャマルとのコンビでは、2024年と2025年のかしわ記念を連覇し、2025年にはさきたま杯も制しました。いずれも地方競馬のJpn1競走です。2025年の落馬事故以前に積み上げたこれらの実績は、川須騎手が交流重賞の大舞台でも結果を残してきたことを示しています。
また、JRAの重賞勝利では、2012年の小倉大賞典、愛知杯、福島記念、2015年のマイラーズカップと関屋記念、2022年の北九州記念などが代表的です。特に北九州記念では16番人気のボンボヤージを勝利に導き、人気以上の結果を残しました。
したがって、川須騎手の重賞実績を評価する際には、中央G1の着順だけでなく、G2・G3の勝利、地方Jpn1の実績、騎乗した馬の人気や条件を合わせて確認するのが適切です。
【プロの結論】川須栄彦の騎手としての強みと2026年の評価基準
川須騎手のキャリアには、デビュー2年目の年間91勝、小倉ターフ賞の受賞、200勝・300勝・400勝の達成、重賞制覇、そして2025年の大けがからの復帰という明確な転換点があります。これらを時系列で追うと、若手時代の急成長だけではなく、長いキャリアの中で実績を積み重ねてきた姿が見えてきます。
2026年の評価で最も注意したいのは、年間成績の数字だけを見て、騎手としての価値を一面的に判断しないことです。負傷による長期休養があり、実戦復帰後も騎乗数は通常のシーズンとは異なる状況にあります。勝率や連対率を確認するときには、休養期間と騎乗機会を考慮する必要があります。
実際のレースを予想する目的で川須騎手のデータを見るなら、確認したい要点は三つあります。第一に、直近の騎乗数と着順の推移。第二に、騎乗馬の人気やクラス、距離、コースとの相性。第三に、同じ馬に継続して騎乗しているかどうかです。年間の勝利数だけでなく、個別のレース条件を組み合わせることで、判断材料の質が高まります。
また、復帰後の成績を追う場合には、負傷前の実績と復帰後の数字を分けて記録すると、比較がしやすくなります。過去の重賞勝利はキャリアを理解するための重要な材料ですが、それだけで直近のレース結果を予測することはできません。競馬では騎手の技量だけでなく、馬の能力、展開、枠順、馬場状態など複数の要素が結果に影響するからです。
川須騎手を評価する際は、通算成績でキャリア全体を把握し、年度別成績でその年の活動量を確認し、近走成績で現在の状況を把握するという三段階の見方が有効です。さらにG1や重賞の履歴を加えることで、平場を含む日常的な騎乗と、大舞台での実績を切り分けて理解できます。
【川須栄彦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:川須栄彦騎手は2026年現在、何歳ですか?
A1:1991年11月9日生まれで、2026年10月26日時点では34歳です。2026年11月9日に35歳になります。
Q2:川須栄彦騎手はJRA通算何勝していますか?
A2:2026年10月26日時点の公開騎手データでは、JRA通算418勝です。200勝は2013年5月4日、300勝は2016年11月13日、400勝は2021年5月21日に達成しています。通算成績は新しいレース結果の反映によって変動します。
Q3:川須栄彦騎手は2026年に復帰後の勝利を挙げていますか?
A3:はい。2025年10月の落馬負傷による長期休養を経て、2026年4月25日に実戦復帰しました。5月10日には京都2Rでビサーロに騎乗し、復帰後初勝利を挙げています。
Q4:川須栄彦騎手はG1を勝っていますか?
A4:中央JRAのG1勝利は、公開されている騎乗記録ではありません。一方、地方競馬のJpn1では、シャマルとのコンビでかしわ記念を2024年・2025年に連覇し、2025年のさきたま杯も制しています。中央G1と地方Jpn1は分けて確認する必要があります。
Q5:川須栄彦騎手の近走成績や騎乗予定はどこで確認できますか?
A5:netkeibaでは近走成績、年度別成績、騎乗馬、達成記録などを確認できます。競馬ラボでは基本プロフィールや年度別の勝率・連対率・3着内率などを調べられます。騎乗予定や結果は更新されるため、実際のレース前後に最新情報を確認するのがおすすめです。
まとめ:川須栄彦の今後は復帰後の騎乗内容と成績推移に注目
川須栄彦騎手は、2010年のデビュー以来、小倉競馬場での活躍や重賞勝利、JRA通算200勝・300勝・400勝の達成など、着実にキャリアを積み上げてきました。中央G1での勝利はないものの、G2・G3の勝利や地方Jpn1での実績があり、長年にわたって競馬界で活動を続けています。
2026年は、前年の落馬負傷から復帰し、5月10日にビサーロで復帰後初勝利を挙げたことが大きな節目です。10月下旬にも騎乗を続けており、今後の評価では年間勝利数だけでなく、騎乗機会の推移、騎乗馬の条件、近走の着順を合わせて見ることが重要になります。
川須騎手の現在を知りたい場合は、プロフィールと通算記録でキャリアの全体像を把握し、netkeibaや競馬ラボの年度別・近走成績で最新の状況を追うのが基本です。過去の実績と2026年の実戦成績を分けて確認することで、騎手としての歩みと今後の動向を、より正確に理解できます。