飯沢千翔(公式表記:飯澤千翔)は、男子1500mで日本トップクラスの実績を持つ中距離ランナーです。住友電工に所属し、自己ベストは3分35秒62。2024年の大阪大会で記録した3分35秒77の日本歴代2位の快走を経て、2025年の東京世界陸上に出場し、2026年には日本選手権3連覇と愛知・名古屋アジア大会の金メダルを達成しました。
日本陸上競技連盟(JAAF)や住友電工陸上競技部の公式プロフィール、大会公式記録をたどると、山梨学院高校から東海大学へ進み、学生時代から国内タイトルを獲得してきた経歴が見えてきます。この記事では、名前の読み方やプロフィール、1500mの自己ベスト、日本選手権の成績、世界選手権・アジア大会の代表歴を整理し、2026年現在の実力と今後の注目点を解説します。
【プロフィール】飯沢千翔の読み方・年齢・所属先は?

飯沢千翔は、陸上競技の公式記録では飯澤千翔(いいざわ・かずと)と表記される選手です。「飯沢」と「飯澤」の違いは漢字の表記にあり、日本陸上競技連盟や住友電工の公式サイトでは「飯澤千翔」が使用されています。
2001年2月2日生まれで、出身地は神奈川県です。専門種目は1500m。800mでも1分46秒17の自己ベストを持ち、スピードを生かした中距離走を得意としています。
2026年10月現在の所属先は住友電工です。企業の陸上競技部に所属する実業団選手として、国内選手権や国際大会に出場しています。住友電工の公式プロフィールには、競技に取り組むうえで大切にしている心構えとして「感謝を述べること」が挙げられています。
プロフィールを確認する際に押さえておきたいのは、一般的な検索表記の「飯沢千翔」と、公式記録で使用される「飯澤千翔」を同一人物として照合することです。競技成績を調べる場合は、公式表記を使うと日本選手権や日本陸上競技連盟の記録を追いやすくなります。
【経歴・年表】山梨学院高校から東海大学、住友電工へ
飯澤千翔の競技人生を語るうえで重要なのが、山梨学院高校から東海大学へ進み、学生時代に国内タイトルを獲得したことです。実業団入り後も日本選手権や国際大会で結果を残し、着実に競技実績を積み上げてきました。
住友電工の公式プロフィールによると、飯澤が印象に残る試合として挙げているのは2019年の関東インカレです。1500mで世界の舞台に立ち、海外の選手と戦うことを現実的な目標として意識するきっかけになったと紹介されています。
主要な経歴と成績を時系列で整理すると、次のとおりです。
| 時期 | 経歴・大会 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 山梨学院高校 | 高校陸上で中距離種目に取り組み、東海大学へ進学 |
| 2019年 | 東海大学1年 | 日本インカレ男子1500m優勝。1500mで3分38秒94を記録 |
| 2022年 | 東海大学4年 | 日本選手権男子1500m優勝。デンカチャレンジでは学生新記録を樹立 |
| 2023年 | アジア室内陸上競技選手権大会 | 男子1500m優勝。ボストン大学室内競技会の1マイルでも日本新記録で優勝 |
| 2024年 | 木南記念・日本選手権など | 大阪大会で3分35秒77、日本選手権で3分37秒08の大会新記録をマークして優勝 |
| 2025年 | アジア選手権・日本選手権・東京世界陸上 | アジア選手権と日本選手権の男子1500mで優勝。世界陸上日本代表に選出 |
| 2026年 | 日本選手権・愛知・名古屋アジア大会 | 日本選手権3連覇を達成。アジア大会で3分36秒35の大会新記録を樹立して金メダルを獲得 |
東海大学時代の実績は、飯澤が学生競技から実業団、そして日本代表へとステップアップしてきたことを示しています。2022年には日本選手権を制し、大学生の段階で国内トップのタイトルを獲得しました。
また、2023年にはアジア室内陸上競技選手権大会で優勝し、室内1マイルでも日本新記録を樹立しています。屋外1500mだけでなく、異なる競技環境でも結果を残してきた点は、競技力を評価するうえで注目です。
【自己ベスト】1500mの3分35秒62は日本歴代2位の記録
飯澤千翔の最大の強みを示す数字が、男子1500mの3分35秒62という自己ベストです。日本陸上競技連盟の公式プロフィールでは、2024年6月の東海大学長距離競技会で記録したタイムとして掲載されています。
男子1500mの日本記録は、河村一輝が2021年7月17日のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会で樹立した3分35秒42です。飯澤の自己ベストとの差はわずか0秒20。日本記録の更新が現実的な目標となる水準に到達しています。
記録の位置づけを理解するうえでは、2024年5月12日の大阪大会と、同年6月に樹立した自己ベストを区別することが大切です。
- 2024年5月12日・大阪大会:木南道孝記念の男子1500mで3分35秒77を記録して優勝。当時の日本歴代2位に相当する快走として報じられました。
- 2024年6月・東海大学長距離競技会:3分35秒62をマークし、自身の自己ベストを更新。日本記録との差を0秒20に縮めました。
- 2026年:日本陸上競技連盟の年次ベスト掲載では3分35秒90が記録されています。自己ベスト3分35秒62とは別の数値であり、混同しないことが大切です。
このように、3分35秒77は大阪大会での優勝記録、3分35秒62はその後に更新した自己ベストです。前者は当時の日本歴代2位の快走として注目され、後者が現在の自己ベストとして残っています。
1500mは、単純に速いペースで走り続ければ勝てる競技ではありません。位置取りや集団内での駆け引き、ラストスパートを仕掛けるタイミングなどが結果を左右します。記録を狙うレースと、勝利を最優先する選手権では展開が異なるため、タイムだけで選手の実力を判断するのは適切ではありません。
【日本選手権の成績】2024年から2026年まで3連覇
飯澤千翔は、日本選手権の男子1500mで複数回の優勝を重ねてきました。日本陸上競技連盟の大会記録や陸上専門メディアの優勝者一覧によると、2022年に初優勝し、2024年、2025年、2026年にも優勝しています。
特に注目されるのは、2024年から2026年までの3連覇です。2026年6月13日に行われた第110回日本選手権では、3分40秒11で優勝。2位の本田桜二郎、3位の兵藤ジュダを抑えて3年連続のタイトルを獲得し、通算4回目の日本選手権優勝を達成しました。
主な優勝記録は次のとおりです。
- 2022年:3分42秒82で優勝。東海大学所属時に獲得したタイトル。
- 2024年:3分37秒08で優勝。大会新記録を樹立。
- 2025年:3分36秒81で優勝。翌年の連覇につながる結果を残す。
- 2026年:3分40秒11で優勝。大会3連覇、通算4回目の優勝を達成。
ここで注目したいのは、優勝タイムが自己ベストより遅い年があることです。2026年の優勝タイムは3分40秒11ですが、自己ベストは3分35秒62です。この差だけを見て調子が悪いと判断することはできません。
日本選手権は順位を決める大会であり、必ずしも日本記録に迫る高速レースになるとは限りません。予選や決勝の組み立て、選手同士の駆け引き、勝負どころでの加速が重要になります。飯澤が異なる展開のレースでタイトルを獲得し続けていることは、自己ベストの速さだけでは測れない強みです。
2024年の日本選手権では、前日のレース中に転倒するアクシデントがありながら決勝で優勝しました。日本陸上競技連盟の公式コメントでは、本人が転倒の影響を言い訳にせず、自分の走りを出し切ることを意識して決勝に臨んだと説明しています。勝負への意識を知るうえで印象的なエピソードです。
【世界選手権・アジア大会】2025年の代表入りから2026年の金メダルへ
飯澤千翔は、国内の選手権で結果を残すだけでなく、国際舞台でも実績を積み上げています。2025年には東京で開催された世界陸上の男子1500m日本代表に選出され、2026年には愛知・名古屋アジア大会で金メダルを獲得しました。
2025年東京世界陸上では、男子1500mに出場しました。日本陸上競技連盟の大会公式記録によると、予選のタイムは3分41秒76で、予選突破はなりませんでした。それでも、世界選手権という最高峰の舞台で日本代表として走った経験は、国際大会で戦ううえで重要な実績です。
続く2025年のアジア選手権では、男子1500mで優勝。日本選手権でも優勝しており、国内タイトルと大陸選手権の両方で結果を残しました。世界選手権では予選敗退となったものの、アジアのトップ選手と競う大会で優勝したことは、国際競技力を考えるうえで重要な材料です。
そして2026年9月28日、愛知・名古屋アジア大会の男子1500m決勝で、飯澤は3分36秒35の大会新記録をマークして金メダルを獲得しました。日本陸上競技連盟や日本オリンピック委員会(JOC)の大会公式記録にも、この優勝と大会新記録が掲載されています。
この金メダルは、日本の男子1500mにとっても大きな意味を持ちます。日刊スポーツやTBS NEWS DIGなどの報道によると、日本勢がアジア大会の男子1500mで金メダルを獲得するのは、1986年ソウル大会の大志田秀次以来40年ぶりです。飯澤は個人の優勝に加え、日本中距離界の歴史に残る結果を挙げました。
なお、2026年のアジア大会記録3分36秒35は、大会記録を更新したタイムです。一方、自己ベストの3分35秒62はそれより速い記録です。大会新記録と自己ベストは基準が異なるため、両者を同じ意味で扱わないよう注意が必要です。
【2026年現在の実力】飯澤千翔は日本記録を更新できるのか
2026年10月現在、飯澤千翔を評価する際には、自己ベスト、国内タイトル、国際大会の結果という3つの視点を分けて考える必要があります。
最初に、自己ベストの3分35秒62は日本記録の3分35秒42に0秒20差です。数字のうえでは日本記録更新を狙える位置にいます。2024年の大阪大会で3分35秒77を記録したあと、同年6月にはさらにタイムを縮めており、記録面での成長を示しました。
続いて、勝負強さです。2024年から2026年まで日本選手権を3連覇し、2026年のアジア大会でも金メダルを獲得しました。選手権のように順位が重視されるレースで勝ち切る能力は、記録会で速いタイムを出す能力とは異なる価値があります。
最後に、世界大会での経験です。2025年の東京世界陸上では予選を突破できませんでしたが、その後のアジア大会では優勝しています。世界選手権での予選敗退だけを切り取るのではなく、その後の国際大会でどのような結果を残したかまで見ることが、現在の実力を判断するうえで欠かせない。
一方で、2026年10月時点で日本記録を更新した事実はありません。日本記録は河村一輝の3分35秒42であり、飯澤の自己ベストは3分35秒62です。日本記録保持者と日本歴代2位の選手を混同せず、記録の差を正確に把握することが大切です。
今後の注目点は、日本記録への挑戦と、世界選手権などの国際大会で予選を突破して決勝へ進めるかどうかです。1500mはレース展開によってタイムが変わりやすい種目だからこそ、記録の更新と大舞台での順位の両面から追いかける価値があります。
【プロの結論】記録・勝負強さ・国際実績の3軸で評価する
飯澤千翔の競技実績を評価する際、最も重要なのは「日本歴代2位の自己ベストを持つ選手」という一面だけで判断しないことです。1500mの実力は、記録会でのスピード、選手権で勝ち切る力、国際大会での対応力を組み合わせて見る必要があります。
第一の評価軸は、自己ベストと日本記録との差です。3分35秒62は、日本記録の3分35秒42に0秒20差まで迫る記録です。数字の比較によって、飯澤が日本のトップレベルに位置していることを具体的に理解できます。
第二の評価軸は、タイトルの継続性です。2022年に日本選手権で初優勝し、2024年から2026年まで3連覇を達成しました。さらに2026年にはアジア大会で金メダルを獲得しています。複数年にわたって国内の頂点を維持し、国際大会でも結果を残している点が強みです。
第三の評価軸は、国際大会での到達点です。2025年東京世界陸上では予選敗退でしたが、2026年アジア大会では大会新記録で優勝しました。大会の格やレース形式が異なるため単純比較はできませんが、国際舞台での経験を積みながら実績を広げていることが分かります。
陸上競技を観戦する読者にとっては、記録の更新を追いかけたい場合は1500mの自己ベストと年次ベスト、タイトル獲得を重視する場合は日本選手権やアジア大会の順位、世界との距離を知りたい場合は世界選手権の予選記録と進出状況を確認すると、選手の現在地を立体的に把握できます。
飯澤は、自己ベストの速さだけでなく、国内選手権での継続的な優勝とアジア大会の金メダルによって実績を積み上げてきました。次の焦点は、日本記録3分35秒42の更新と、世界選手権で決勝進出を果たせるかどうかです。
【飯沢千翔】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:飯沢千翔の正しい読み方は?
A1:公式表記は飯澤千翔で、読み方は「いいざわ・かずと」です。日本陸上競技連盟や住友電工の公式プロフィールでも、この表記と読み方が確認できます。
Q2:飯澤千翔の1500m自己ベストは何分何秒ですか?
A2:自己ベストは3分35秒62です。2024年6月の東海大学長距離競技会で記録しました。日本記録の3分35秒42との差は0秒20です。
Q3:2024年大阪大会の3分35秒77は日本記録ですか?
A3:日本記録ではありません。2024年5月12日の木南道孝記念で優勝した際の記録で、当時の日本歴代2位に相当するタイムでした。その後、同年6月に自己ベストを3分35秒62へ更新しています。
Q4:飯澤千翔は日本選手権で何回優勝していますか?
A4:2026年までに通算4回優勝しています。2022年に初優勝し、2024年、2025年、2026年に3年連続で優勝しました。2026年の優勝タイムは3分40秒11です。
Q5:飯澤千翔は世界選手権やアジア大会に出場しましたか?
A5:2025年の東京世界陸上で男子1500mの日本代表に選出され、予選を走りました。2026年の愛知・名古屋アジア大会では、3分36秒35の大会新記録で男子1500mの金メダルを獲得しています。
Q6:飯澤千翔は2026年現在、どこに所属していますか?
A6:住友電工に所属しています。日本陸上競技連盟の公式プロフィールにも所属先として掲載されており、2026年の日本選手権とアジア大会で結果を残しました。
まとめ:飯澤千翔の現在地と今後の注目ポイント
飯沢千翔こと飯澤千翔は、山梨学院高校、東海大学を経て住友電工に所属する男子1500mのトップランナーです。自己ベストは3分35秒62で、日本記録の3分35秒42に0秒20差まで迫っています。
2024年の大阪大会では3分35秒77で優勝し、その後に自己ベストを更新。2025年には東京世界陸上の日本代表となり、2026年には日本選手権3連覇とアジア大会の金メダルを達成しました。とりわけ、アジア大会での3分36秒35の大会新記録は、日本の男子1500mにとっても大きな成果です。
今後の競技成績を追う際は、自己ベストと大会記録を区別し、日本記録への接近度、選手権での順位、国際大会での成績をそれぞれ確認が必要です。日本記録更新と世界選手権での決勝進出という次の目標に向け、飯澤千翔がどのようなレースを見せるのか、引き続き注目が集まります。