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ホロライブ中国とは?CNメンバー6人と解散理由、2026年の再進出を徹底解説

栗原 瑞穂 栗原 瑞穂 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

ホロライブ中国とは、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」が中国語圏向けに展開していたVTuberグループ「ホロライブCN(Hololive China)」のことです。中国の動画配信プラットフォーム「bilibili(ビリビリ動画)」を主な活動拠点とし、2019年から2020年にかけて6人のタレントが活動しました。

活動終了の背景には、桐生ココ・赤井はあとの台湾発言騒動、中国向け運営体制の問題、国や地域によって異なる政治的・文化的な受け止め方など、複数の要因がありました。一方、2026年には中国・上海でホロライブプロダクション関連のイベントや公式グッズ展開が確認されており、中国市場との関係が完全に途絶えたわけではありません。ホロライブCNの解散理由と元メンバーの現在、そして中国再進出の実態を整理します。

【まず結論】ホロライブ中国とは?bilibiliを中心に活動したVTuberグループ

ホロライブ中国とは

ホロライブ中国は、カバー株式会社が運営するホロライブプロダクションの中国向けVTuberグループです。一般に「ホロライブCN」「Hololive CN」とも呼ばれます。

中国市場への展開が本格化したのは2019年です。カバー株式会社は同年1月8日、bilibiliの運営会社と正式に契約し、ホロライブ所属VTuberの公式チャンネルを開設すると発表しました。当初の展開では、所属VTuber14人とホロライブ公式チャンネルの計15チャンネルを設け、中国語字幕付き動画の投稿や同時配信、ファンによる投げ銭などを計画していました。

その後、中国語圏の視聴者に向けた現地タレントの育成・運営も進められ、ホロライブCNが誕生します。日本のホロライブ所属タレントがbilibiliで配信する取り組みと、中国向けに活動するホロライブCNの運営は、関連していても同じものではありません。

当時の中国市場において、bilibiliは日本のアニメやゲーム、VTuber文化を好むファンが集まる重要なプラットフォームでした。カバーの2019年1月8日付公式発表でも、白上フブキのbilibiliでの人気が中国展開を強化する理由として挙げられています。

つまり、ホロライブ中国は単に日本のVTuberの配信を中国語に翻訳する仕組みではなく、現地の視聴者に向けてタレントを育成し、継続的に活動することを目指した事業でした。

【メンバー一覧】ホロライブCNの6人と活動終了までの経緯

ホロライブCNには、1期生3人、2期生3人の計6人が所属していました。カバー株式会社は2020年11月12日に5人の卒業を発表し、同16日にSpade Echoの卒業も発表しました。これにより、グループの全メンバーが卒業することになりました。

ホロライブCNのメンバー一覧は次のとおりです。

1期生:夜霧・Civia・Spade Echo

  • 夜霧(Yogiri/夜霧):ホロライブCNの1期生。2020年12月に卒業予定が発表されたメンバーの一人です。
  • Civia(シビア/希薇娅):1期生。2020年11月18日に卒業する予定と発表されました。
  • Spade Echo(スペード・エコー/黒桃影):1期生。当初の卒業発表には含まれていませんでしたが、11月16日の追加発表で卒業が公表されました。

2期生:Doris・Artia・Rosalyn

  • Doris(ドリス/朵莉丝):2期生。中国語圏を中心に活動したメンバーです。
  • Artia(アティア/阿媂娅):2期生。卒業発表後、本人の意向を踏まえて卒業予定日が変更されました。
  • Rosalyn(ロサリン/罗莎琳):2期生。2020年12月に卒業予定が発表されたメンバーの一人です。

6人は中国語圏を中心に活動し、それぞれ配信やファン交流を通じて支持を集めていました。しかし、2020年11月には全員の卒業が発表され、同年末までにホロライブCNとしての活動を終える流れとなりました。

なお、卒業はホロライブCNという所属・活動形態を離れることを意味します。卒業後に個人活動を行ったかどうか、現在どの名義で活動しているかは、メンバーごとに分けて考える必要があります。ネット上で旧名義と別名義を結び付ける情報があっても、本人や運営による公表がない場合、同一人物だと断定することはできません。

【時系列】中国進出から台湾発言騒動、ホロライブCN活動終了まで

ホロライブ中国の歴史を理解するうえで重要なのは、2020年9月の台湾発言騒動だけを切り取らないことです。中国向け展開は2019年から始まっており、運営体制の見直しや地域間の認識の違いなど、複数の出来事を経て活動終了に至りました。

時期 主な出来事 意味・影響
2019年1月 カバーがbilibiliとの正式契約を発表 日本のホロライブ所属VTuberによる中国展開を本格化。
2019年7月 中国展開を支援していた提携企業との契約解消を発表 提携企業担当者の不適切な発言を受け、中国向け運営体制の見直しが必要になった。
2019年秋〜2020年 ホロライブCNの1期生・2期生が活動 中国語圏の視聴者に向けた現地タレントの運営を展開。
2020年9月24〜30日 赤井はあと・桐生ココの台湾発言騒動と活動自粛 中国語圏と日本語圏で異なる反応が広がり、運営の声明内容も問題となった。
2020年11月12〜16日 ホロライブCNの全6人の卒業を発表 グループの全メンバーが卒業することになり、実質的な活動終了へ。
2024〜2026年 bilibili関連イベントや中国向け公式展開が再び活発化 ホロライブCNの復活とは別に、既存ブランドの中国市場での展開が進む。

2019年7月の契約解消について、カバー株式会社は公式発表で、中国展開を支援していた提携企業の担当者が京都アニメーションの事件に関連して不適切な発言を行ったことを説明しています。この問題を受けて提携企業との契約を解消し、今後の対策を検討する方針を示しました。

その後も中国語圏での活動は続きましたが、2020年9月には桐生ココと赤井はあとの配信をめぐる問題が発生します。そして11月、カバー株式会社はホロライブCNの6人全員の卒業を発表しました。

ただし、公式発表で確認できるのは、メンバーの卒業と運営側の説明です。「台湾発言騒動だけが原因でホロライブCNを解散した」とする単一の公式説明が出されたわけではありません。複数の出来事と当時の事業環境を分けて見ることが大切です。

【台湾発言騒動】桐生ココ・赤井はあとは何を話し、なぜ炎上したのか

ホロライブ中国の活動終了を語る際、特に大きな転機として取り上げられるのが、2020年9月の桐生ココ・赤井はあとの台湾発言騒動です。

発端はYouTubeの視聴者データ

2020年9月24日、赤井はあとはYouTubeの生配信で、自身のチャンネルの視聴者層に関する統計データを紹介しました。その際、視聴者の多い地域として台湾に言及しました。翌25日には桐生ココも配信中に同様の統計データを取り上げ、台湾の表記が話題になりました。

問題の核心は、配信で示された視聴者データの項目と、中国政府が掲げる「一つの中国」の原則をめぐる認識の違いにありました。中国本土では台湾を独立した国として扱う表現が政治的な問題になりやすく、視聴者の反発が拡大しました。両者のbilibiliでの配信権限にも影響が及びました。

一方、配信で台湾の名称に触れたことを、そのまま本人たちによる政治的な立場表明と同一視するのは正確ではありません。ITmediaの2020年9月28日付報道によると、カバー株式会社は、本人たちに意図していない状況だったと説明する一方、非公開の統計データを公開したことや、一部地域の視聴者への配慮に欠けた言動があったことを問題視しました。

カバー株式会社の対応と、声明をめぐる二次的な炎上

カバー株式会社は2020年9月27日、2人に3週間の活動自粛を発表しました。会社は、情報開示や地域への配慮についてガイドライン・契約内容に違反する行為があったと説明しました。

さらに問題を複雑にしたのが、日本向けと中国向けの声明の違いです。中国向けの声明では「一つの中国」の原則を支持する姿勢が示され、日本語圏ではその対応自体に批判が集まりました。

2020年9月30日、カバー株式会社は日本と中国向けの説明に齟齬があり、混乱を招いたとして謝罪しました。同社は、タレントや社員の安全を守る必要があり、中国現地の協力会社とも協議したうえで対応を決めたと説明しています。この一連の経緯は、ITmediaやJ-CASTニュースなどでも報じられました。

したがって、台湾発言騒動の真相を整理する際には、次の3点を区別する必要があります。

  • 配信上の発端:YouTubeの視聴者データに表示された台湾の名称を紹介したこと。
  • 会社の処分:非公開データの開示や地域への配慮を問題視し、2人を3週間活動自粛としたこと。
  • 二次的な問題:日本向けと中国向けで異なる声明を出したことで、運営方針そのものへの批判も広がったこと。

なお、桐生ココは2021年6月に卒業を発表し、同年7月1日に活動を終了しました。ITmediaは卒業発表時、本人が理由について「言えない」と説明したことを報じています。台湾発言騒動との関連を指摘する見方はありますが、卒業理由が同騒動だったと公式に確定されたわけではありません。

【解散理由】ホロライブCNの活動終了は台湾騒動だけが原因ではない

ホロライブ中国の活動終了を理解するには、炎上という目立つ出来事だけでなく、海外事業の運営に伴う構造的な課題にも目を向ける必要があります。

理由1:国や地域によって異なる政治的・文化的な受け止め方

VTuberは、配信を通じて世界中の視聴者と交流するエンターテインメントです。しかし、国や地域によって、政治的に敏感な地名や歴史的な出来事への受け止め方は異なります。日本の視聴者にとって通常のデータ紹介でも、中国本土の視聴者には政治的な主張として受け取られる場合があります。

2019年7月の提携企業との契約解消や、2020年9月の台湾発言騒動は、中国市場で活動を継続するには、配信内容だけでなく、翻訳、現地運営、危機管理、公式声明まで含めた対応が必要であることを示しました。

理由2:海外事業の採算性と運営体制

カバー株式会社のCEOである谷郷元昭氏は、2020年11月16日付の「ホロライブ中国について」と題した投稿で、ホロライブCNの所属タレント6人全員が卒業することを説明しました。同投稿では、海外事業について、当時はまだ採算が取れる状況ではないことにも触れています。

この説明は、中国向け事業が単に人気や再生数だけで判断できるものではなかったことを示しています。現地のタレントを育成し、翻訳や配信を支援し、ファンとの関係を維持するには継続的なコストがかかります。収益性と運営上のリスクを両立できる体制を築くことは、海外展開における大きな課題です。

ただし、採算性に関する説明は海外事業全体についてのものであり、ホロライブCNの活動終了が採算性だけで決まったことを意味するものではありません。

理由3:運営への信頼とコミュニティの分断

台湾発言騒動では、タレント本人の発言に対する批判だけでなく、運営会社の処分や声明の出し方も議論の対象となりました。日本語圏と中国語圏で異なる反応が生まれたことで、会社は複数の地域のファンや関係者に配慮しながら対応する難しさに直面しました。

加えて、ホロライブCNのメンバー全員の卒業が発表されたことで、現地タレントを中心に据えたグループ運営は事実上終了しました。グループの終了は、単発の炎上だけではなく、政治的・文化的なリスク、現地運営の難しさ、事業継続の条件が重なった結果として理解するのが妥当です。

重要なのは、カバー株式会社が「台湾発言騒動が唯一の解散理由」と公式発表したわけではない点です。公式に確認できる発表と、複数の出来事を踏まえた分析を混同しないことが、当時の経緯を正しく理解する鍵になります。

【2026年最新】ホロライブ中国の現在と元メンバー、再進出の可能性

2026年10月現在、ホロライブCNは活動を終了したグループであり、現行のホロライブ公式タレント一覧に中国向けの独立グループとして掲載されているわけではありません。一方で、ホロライブプロダクションの中国市場での展開は再び進んでいます。この2つは区別して考える必要があります。

bilibiliでの展開はどう変わったのか

2024年には、ホロライブ所属タレントがbilibili関連の公式イベントに参加することが発表されました。KAI-YOUの2024年7月10日付報道では、ときのそら、ロボ子さん、夏色まつり、こぼ・かなえるが中国の大型イベントに出演する予定が伝えられています。

その後も中国市場での取り組みは続いています。bilibiliの公式アカウントは2026年6月、7月10日から12日まで開催される「Bilibili World 2026」へのホロライブの出展を告知し、ホロライブインドネシア所属タレントによるステージ企画も案内しました。

加えて、ホロライブ公式サイトは2026年8月、上海で同年8月30日から9月9日まで開催される「holonatsu Paradise」というポップアップイベントを告知しました。大空スバル、兎田ぺこら、不知火フレア、白銀ノエル、宝鐘マリン、こぼ・かなえる、森カリオペのビジュアルを使用した公式グッズなどが展開されました。

こうした動きから、2026年の中国展開は、少なくとも公式イベントやライセンス商品を通じて継続していることが分かります。ただし、これらはホロライブプロダクションの既存ブランドによる展開であり、ホロライブCNの再結成や中国向け新規タレントグループの発足を意味するものではありません。

ホロライブCNの元メンバーは現在どうしているのか

夜霧、Civia、Spade Echo、Doris、Artia、Rosalynの6人は、ホロライブCNのメンバーとしての活動を終了しています。卒業後の活動状況はそれぞれ異なり、旧名義での活動が終了していても、個人としての活動状況まで一律に判断することはできません。

ネット上では、元メンバーの別名義や転生先とされるアカウントが話題になることがあります。しかし、本人や運営が公表していない場合、名前や声、活動時期が似ているという理由だけで同一人物と断定するのは適切ではありません。元メンバーの現在を調べる際は、本人による告知や、公式に確認できる活動情報を基準にすることが大切です。

ホロライブ中国の再進出はあるのか

中国再進出の可能性を考えるうえで、すでに実施されているイベントや公式グッズ展開は重要な材料です。2024年以降のbilibili関連イベント、2025年のBilibili Worldへの出展、2026年の上海イベントなどは、中国市場での接点が再び築かれていることを示しています。

一方、ホロライブCNのように中国語圏向けのタレントを独立したグループとして運営するには、現地のファン文化への理解、政治・文化的なリスクへの対応、配信プラットフォームとの連携、収益性など、複数の条件を整える必要があります。

2026年10月時点で、ホロライブCNの再結成や同じ名称での新グループ発足が公式に発表された事実は確認できません。したがって、現状は「中国市場での展開が再び進んでいる」段階と、「ホロライブCNが復活する」ことを分けて捉えるのが正確です。

【ホロライブ中国とは】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ホロライブ中国はなぜ解散したのですか?
A1:2020年11月に所属タレント6人全員の卒業が発表され、グループは事実上活動を終了しました。台湾発言騒動は大きな転機でしたが、会社がそれだけを唯一の理由として公式発表したわけではありません。中国向け運営体制の問題や海外事業の採算性なども、当時の背景として考える必要があります。

Q2:ホロライブ中国のメンバーは誰ですか?
A2:1期生の夜霧、Civia、Spade Echoと、2期生のDoris、Artia、Rosalynの計6人です。カバー株式会社は2020年11月12日と16日に卒業を発表し、全員がホロライブCNを離れることになりました。

Q3:2026年現在、ホロライブ中国は復活していますか?
A3:ホロライブCN自体の再結成は公式発表されていません。一方、bilibili関連イベントへの参加や上海でのポップアップイベントなど、ホロライブプロダクションによる中国市場での展開は続いています。中国向けの事業展開があることと、ホロライブCNが復活したことは別です。

まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準

ホロライブ中国とは、bilibiliを中心に活動した中国語圏向けVTuberグループであり、2019年から2020年にかけて6人のタレントが所属していました。2020年9月の桐生ココ・赤井はあとの台湾発言騒動は大きな転機となりましたが、活動終了を単一の炎上だけで説明することはできません。中国向け運営体制の問題や、海外事業の採算性なども当時の背景にありました。

【プロの結論】 ホロライブ中国の歴史から読み取れるのは、海外展開では人気や視聴者数だけでなく、現地の文化・政治的背景への理解、運営体制、危機発生時の説明責任が事業の継続性を左右するということです。

2026年にはbilibili関連イベントや上海での公式コラボが行われ、中国市場での接点は再び広がっています。ただし、これはホロライブCNそのものの復活を意味しません。今後の動向を見極める際は、公式の新グループ発表、所属タレントの募集、継続的な現地運営の告知などを確認し、イベント出演やグッズ販売だけを根拠に「ホロライブ中国が復活した」と判断しないことが大切です。

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トレンドリサーチャー 栗原 瑞穂
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芸能人・著名人の経歴や現在の活動を整理するライター。公式プロフィール、出演作の公式ページ、過去の発表を突き合わせて年表を作成しています。

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