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山本由伸のやり投げはいつから?フォーム改善の効果とスクーバル注目の理由を徹底解説

藤崎 智也 藤崎 智也 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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ドジャースの山本由伸投手が実践する「やり投げトレーニング」が、2026年も野球ファンや指導者の関心を集めている。2026年9月には、2年連続サイ・ヤング賞の実績を持つタリク・スクーバル投手が山本の練習に挑戦し、投げ方について直接アドバイスを受ける様子が報じられた。トップクラスの投手が興味を示したことで、独特なトレーニングの仕組みに改めて注目が集まっている。

山本のやり投げは、単に遠くへ道具を投げる練習ではない。狙いは、腕だけで投げる動きを避け、胸郭や股関節を含む全身の連動、体重移動、投球時のバランスを身につけることにある。2017年の導入時期から、肘を使わないという言葉の真意、スクーバルが挑戦した背景、少年野球でも取り入れられるタオルシャドーやスティックスローまで、2026年の最新報道と指導者の解説をもとに整理する。

【2026年最新】山本由伸のやり投げにスクーバルも挑戦した理由

山本由伸やり投げ

2026年9月17日(日本時間18日)、ドジャースとレッズの試合前練習で、山本由伸とタリク・スクーバルが外野で調整する様子が報じられた。スポニチアネックスや日テレNEWS NNNの報道によると、山本がやり投げ型の器具を使って練習していたところ、スクーバルも実際に挑戦し、山本から投げ方のアドバイスを受けたという。

報道された試合は、ドジャースがレッズに8対2で勝利した一戦だ。スクーバルは以前から山本のトレーニングに関心を示しており、今回は見学にとどまらず、自分で器具を握って動きを試した。

スクーバルは挑戦後、自分の投げ方について、山本のようにきれいに遠くまで飛ばすことが難しかったと振り返り、オフシーズンに自分用のセットを購入して練習する可能性にも言及したと報じられている。

ここで注目したいのは、スクーバルが挑戦した事実と、トレーニングの効果が医学的・科学的に証明されたかどうかは別問題だという点だ。トップ投手が関心を持ったことは、この練習に学ぶ価値があると感じた選手がいることを示す。しかし、それだけで誰にでも同じ効果が出ると結論づけることはできない。

山本の練習が興味深いのは、投球フォームを腕の振りだけで考えず、身体全体の動作として捉えている点にある。球速や制球力を伸ばしたい投手にとって、スクーバルの挑戦は、普段のボール投げとは異なる動きを試す意味を考えるきっかけになる。

【いつから始めた?】山本由伸のやり投げとフォーム改善の経緯

山本由伸がやり投げを始めたのは、プロ1年目の2017年オフとされる。スポーツナビが2019年に掲載したインタビュー記事では、山本は、野球ボールは小さいため、多少不自然な投げ方でもごまかせてしまうという趣旨を説明し、フォームの確認や力・バランスの感覚を確かめるためにやり投げを取り入れたと語っている。

つまり、やり投げは球速を上げるためだけの練習ではない。普段の投球では見落としやすい身体の使い方を、異なる道具を使って確かめるためのドリルとして位置づけられている。

山本のフォームを考えるうえでは、2017年のプロ入り直後からの変化も重要だ。Web Sportivaに掲載された元投手コーチへのインタビューでは、プロ1年目の山本について、当時は現在のようなやり投げの要素がまだ目立たず、下半身の使い方や体重移動に課題があったと振り返られている。

ただし、現在のフォームがやり投げだけによって完成したわけではない。本人の技術練習、身体づくり、柔軟性や動作の連動性を高める取り組みなど、複数の要素が関係している。やり投げは、その全体像を構成する一つの手段と考えるのが自然だ。

主な経緯を整理すると、次のようになる。

時期 出来事・報道 読み取れるポイント
2017年 プロ1年目。シーズン終了後のオフからやり投げを導入 投球フォームや身体の使い方を見直す取り組みが始まる
2019年 スポーツナビや日刊スポーツが、練習の経緯や本人の考えを紹介 フォームの確認、力の伝え方、身体の負担に対する感覚が注目される
2020年 MORIピッチングラボが「肘を使わない」の意味を解説 肘だけを支点にせず、股関節や胸郭を含めて身体を使うという考察が示される
2023~2026年 ファーストピッチが、タオルシャドーやスティックスローなどの代替ドリルを紹介 少年野球でも取り組める、身体の使い方を学ぶ練習に関心が広がる
2026年9月 スクーバルが山本のやり投げに挑戦し、直接アドバイスを受けたと報道 MLBのトップ投手が実践例に関心を示したことが話題になる

こうした経緯から見えてくるのは、やり投げが一時的な話題づくりではなく、山本が長く取り組んできた身体操作の一部だということだ。フォームを大きく変えることそのものよりも、自分に合った力の伝え方を探し続けている点に注目したい。

【効果を解説】やり投げは投球フォームと体重移動にどう役立つのか

やり投げトレーニングの仕組みを理解するには、「何を投げるか」よりも「身体のどこから動きを生み出すか」に注目する必要がある。

野球の投球では、下半身から体幹、肩、腕、手へと動きを連動させ、最後にボールへ力を伝える。ところが、腕を速く振ることばかり意識すると、胸や股関節の動きが十分に使われず、腕だけで投げようとする状態に陥ることがある。

やり投げ型の器具を使う練習では、道具の向きや飛び方を手がかりに、自分の身体がどのように動いているかを確かめられる。山本が語った「乗せる」という感覚も、腕の力だけで道具を押し出すのではなく、身体の動きと一緒に力を伝える感覚を表したものと理解できる。

1.手投げを抑え、胸郭の動きを引き出す

米国で野球指導を学んだスキルコーチの菊池タクトさんは、ファーストピッチの記事で、強く正確に投げるためのポイントとして胸の動きを挙げている。胸を倒す動作と腕の動きを組み合わせることで、身体全体を使って投げる感覚を養うという考え方だ。

胸郭とは、胸骨や肋骨、胸椎などで構成される胸部の骨格とその周辺を指す。投球では胸郭の回旋や傾きが、腕を振る動作と連動する。胸郭が十分に動かず、腕だけで道具を投げようとすると、動作がぎこちなくなりやすい。

もちろん、胸を大きく倒せば必ず球速が上がるわけではない。身体を倒す方向やタイミング、骨盤との連動、投球腕の位置などがかみ合って初めて、投球に役立つ動きになる。

2.体重移動とバランスを意識できる

投球では、軸足に乗せた体重を前方へ移しながら、身体の回転と腕の振りを連動させる必要がある。前へ移動することだけを意識して上体が突っ込めば、バランスが崩れ、制球にも悪影響が出る可能性がある。

やり投げは、道具を投げるまでの身体の動きと、リリース後の飛び方を確認できる点が特徴だ。力任せに腕を振るのではなく、重心の移動、胸郭の動き、腕の位置が一体になっているかを振り返る材料になる。

ただし、やり投げの動作を野球の投球へそのまま移植することが目的ではない。野球とやり投げでは、道具の形状、投げる方向、リリースの仕方が異なる。必要なのは、やり投げで得た身体操作の感覚を、自分の投球フォームに適切に反映することだ。

3.フォームを客観的にチェックできる

ボールを投げるときは、結果としてストライクが入ったり、遠くへ飛んだりすれば、動作の問題に気づきにくいことがある。一方、スティックなどの器具を使う練習では、道具の向きや飛び方を手がかりに、動作の再現性を確認できる。

ファーストピッチの記事で菊池さんは、胸の動きが十分に使えていない場合と、腕や肘に頼っている場合とでは、スティックの飛び方に違いが出ることを説明している。これはフォームを考えるための一つの目安だが、スティックが真っすぐ飛ぶかどうかだけで、実際の投球フォーム全体を評価できるわけではない。

実践するなら、投球フォームの動画撮影や、指導者による動作確認も組み合わせたい。道具をうまく飛ばすこと自体が目的にならないよう、野球の投球で改善したい課題を先に決めておくことが大切だ。

【肘を使わない真意】MORIピッチングラボの解説から読み解く

山本由伸のやり投げを語る際、しばしば取り上げられるのが「肘を使わない」という考え方だ。文字どおり肘を動かさずに投げるという意味なら、野球の投球動作とは合わない。実際の投球では、肩関節や肘関節、前腕の回旋などが連動してボールを加速させる。

この言葉の意味を考える材料になるのが、MORIピッチングラボが2020年に公開した解説だ。同ラボの森氏は、山本本人がなぜジャベリックスローを使っているのか、その真意は明確には分からないとしたうえで、「肘を使わない」を肘や肩だけを動作の支点にしないことだと考察している。

同氏の説明では、股関節や胸郭を動きの起点として、身体全体を連動させる感覚を養うことがポイントになる。肩や肘だけに力を集中させず、下半身から体幹を経由して腕へ動きをつなぐ、という考え方だ。

「肘を使わない」は「腕を使わない」ではない

誤解したくないのは、肘の働きをなくすことと、肘だけを頼りに投げないことは違うという点だ。野球の投球では腕の加速が不可欠であり、肘を固めたり、腕の振りを不自然に抑えたりすれば、かえって動作を乱すおそれがある。

やり投げで身につけたいのは、腕を使わずに投げる技術ではなく、腕が身体全体の動きと連動して働く感覚だ。股関節や胸郭を使うことで腕への負担を抑えられる可能性はあるが、実際の負担は投球フォーム、練習量、筋力、柔軟性、疲労などにも左右される。

投球フォームの改善は、形をまねるだけでは進まない

山本のフォームには、独特の体重移動や上体の使い方が見られる。しかし、プロの動きを表面的にまねるだけでは、自分の身体に合ったフォームになるとは限らない。

たとえば、胸を倒す動きを意識しすぎて頭が前に出たり、前脚で身体を支えられずに流れたりすれば、かえってバランスを崩す可能性がある。股関節や胸郭の可動性にも個人差があるため、同じ動作を同じ角度で再現することが正解とは限らない。

フォーム改善を目的とするなら、まず自分の課題を特定し、やり投げやシャドー動作を補助練習として使い、その後のキャッチボールや投球で変化を確認する。この順序が、練習を単なる模倣で終わらせないための基本となる。

【自宅でもできる】タオルシャドーとスティックスローの練習方法

少年野球の選手や、やり投げ用の器具を持っていない人にとって、取り組みやすい代替ドリルがタオルシャドーだ。ファーストピッチでは、菊池タクトさんが紹介する練習として、タオルシャドーとスティックスローが取り上げられている。

ただし、自宅での練習に向いているのは主にタオルシャドーだ。スティックスローは実際に道具を投げるため、室内で行うのではなく、周囲に人や物がない安全な屋外で実施したい。

ドリル1:タオルシャドー

タオルシャドーは、タオルを使って投球動作をゆっくり確認する練習だ。ボールを投げずにフォームを繰り返せるため、動きの順序や身体のバランスを意識しやすい。

  • 準備:手に持てる長さのタオルを用意し、家具や照明に当たらない広さを確保する。
  • 構え:足幅と姿勢を整え、軸足に体重を乗せる感覚を確かめる。
  • 動作:下半身から体幹、胸郭、腕へと動きをつなぐ意識で、ゆっくり投球動作を行う。
  • 確認:上体が前に突っ込みすぎていないか、身体が左右に流れていないか、腕だけを急いで振っていないかを振り返る。

最初から速く振る必要はない。まずはゆっくり動いて、身体の各部位がどの順番で動くかを確認する。鏡やスマートフォンの動画を使う場合も、腕の高さだけでなく、軸足から前脚への体重移動や胸郭の回旋に注目したい。

ドリル2:スティックスロー

スティックスローは、スティック状の器具を使い、身体全体を連動させて投げる感覚を確認する練習だ。菊池さんの解説では、スティックを小指側が投げたい方向を向くように握り、胸の動きと体重移動を意識して投げる方法が紹介されている。

  • 準備:野球用の練習器具など、用途と年齢に適した軽量の器具を選ぶ。
  • 環境:十分な広さがあり、人や車、建物に当たる危険のない場所を選ぶ。
  • 実施:最初は助走をつけず、ゆっくりした動作で胸郭と腕の連動を確認する。
  • 振り返り:器具の飛び方だけでなく、投げ終わったときの姿勢や体重移動も確認する。

スティックが安定して飛ぶことは、動作を振り返る一つの手がかりになる。一方で、器具の飛び方は握り方やリリースのタイミングなどにも左右されるため、真っすぐ飛べば正しいフォーム、回転すれば必ず悪いフォームと単純に判断しないことが大切だ。

少年野球で取り入れるなら、何を優先すべきか

少年野球では、球速を上げることだけを目的にせず、身体を無理なく動かす感覚を学ぶことを優先したい。まずタオルシャドーで姿勢や動作の順番を確認し、指導者が必要と判断した場合に限って、適切な器具を使う練習へ進む方法が考えられる。

重い器具を使ったり、遠くへ飛ばそうとして力任せに投げたりする必要はない。痛みが出る場合は中止し、投球後に肩や肘の痛みが続く場合は医療機関やスポーツ障害に詳しい専門家へ相談したい。

【野球肩・野球肘への影響】効果を期待する前に知りたい注意点

やり投げトレーニングには、身体全体を使う感覚を養い、フォームを見直すきっかけになるという利点がある。一方で、「やり投げをすれば野球肩や野球肘にならない」「続ければ必ず球速が上がる」といった受け止め方は適切ではない。

投球による肩や肘の負担は、腕の使い方だけで決まるものではない。投球数、練習頻度、疲労、身体の成長段階、可動域、筋力、フォームなど複数の要因が関係する。やり投げも投げる動作を伴う以上、やり方によっては肩や肘に負荷がかかる。

メリットと限界を分けて考える

  • 期待できること:胸郭と股関節の連動、体重移動、身体のバランスなどを意識する機会になる。
  • 個人差があること:球速、制球、投球の再現性がどの程度変化するかは、課題や練習方法によって異なる。
  • 注意が必要なこと:強く投げることを優先すると、フォームが乱れたり、肩や肘への負担が増えたりする可能性がある。
  • 単独では解決できないこと:痛みの原因、身体の可動域の制限、筋力不足などは、やり投げだけで解決できるとは限らない。

導入をおすすめできる人・慎重に考えたい人

やり投げや代替ドリルを試す価値があるのは、指導者と一緒に投球フォームを見直したい人や、腕だけで投げてしまう感覚に悩んでいる人、身体全体の連動を意識したい人だ。タオルシャドーのように、投球そのものを行わずに動作を確認できる練習から始めるとよい。

一方、肩や肘に痛みがある人、成長期で投球時の違和感がある選手、フォームを変えた直後に制球が大きく乱れている人は、自己判断で投げる量を増やさないこと。必要に応じて医療機関や専門の指導者に相談し、練習の内容を調整したい。

特に少年野球では、プロ選手と同じ器具や練習量を再現することが目標ではない。身体の成長段階に合わせ、痛みがない範囲で基本動作を身につけることが優先される。

【山本由伸やり投げ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:山本由伸はいつからやり投げトレーニングを始めた?
A1:スポーツナビや日刊スポーツの過去の報道によると、プロ1年目の2017年オフから取り入れ始めたとされる。投球フォームの確認や、力とバランスの感覚を確かめることが狙いとして紹介されている。

Q2:やり投げトレーニングをすると球速は上がる?
A2:身体全体の連動や体重移動を学ぶことで、投球フォームの改善につながる可能性はある。ただし、やり投げをしただけで球速が必ず上がるわけではない。個人の課題に応じた技術練習や身体づくりと組み合わせる必要がある。

Q3:「肘を使わない」とは、肘を曲げずに投げること?
A3:その意味ではない。MORIピッチングラボの解説では、肘や肩だけを動作の支点にせず、股関節や胸郭を含む全身を使う考え方として説明されている。実際の投球では肘も重要な役割を担うため、肘を無理に固定するのは避けたい。

Q4:タリク・スクーバルもやり投げを始めた?
A4:2026年9月の報道では、スクーバルが山本のやり投げトレーニングに挑戦し、直接アドバイスを受けたとされる。また、オフシーズンに自分用のセットを購入して練習する可能性にも言及したと報じられた。継続的に導入したかどうかは、実践への挑戦とは区別して考える必要がある。

Q5:少年野球でもやり投げトレーニングはできる?
A5:身体の使い方を学ぶ目的なら、まずタオルシャドーから始める方法がある。スティックスローは、年齢に適した器具を使い、安全な屋外で指導者のもとで行いたい。成長期の選手が重い器具を使ったり、無理に遠くへ投げたりすることは避けるべきだ。

まとめ:山本由伸のやり投げから学ぶフォーム改善の考え方

山本由伸のやり投げトレーニングは、2017年オフから続く、身体の使い方を追求する取り組みの一つだ。野球ボールとは異なる道具を使うことで、腕の振りだけでは気づきにくい胸郭の動き、股関節との連動、体重移動、投球時のバランスを確認する機会をつくっている。

2026年9月にタリク・スクーバルが挑戦したという報道は、この独特な練習法がトップ投手の関心を集めていることを示す。ただし、プロ選手が取り入れているからといって、すべての投手に同じ効果が出るわけではない。肘を使わないという言葉も、肘の働きをなくす意味ではなく、身体全体を連動させる考え方として理解する必要がある。

自分の投球フォームを改善したいなら、最初に見直すべきなのは、どこに課題があるのかという点だ。体重移動なのか、胸郭の動きなのか、それとも腕の振りやリリースのタイミングなのか。課題を明確にしたうえで、タオルシャドーなどの代替ドリルを使い、キャッチボールや実際の投球で変化を確かめていく。

【プロの結論】 やり投げトレーニングの本質は、山本由伸のフォームをそのまままねることではない。身体全体の動きを使って力を伝える感覚を学び、自分に合った投球フォームを探すことにある。球速だけを追い求めず、動作の再現性、制球、身体への負担を総合的に確認することが、長く投げ続けるための判断基準になる。

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藤崎 智也

アニメ・漫画の情報を担当。制作会社と出版社の公式告知、雑誌の最新号情報を確認して、放送日と単行本の発売日を整理します。

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