すき家で夜遅くに牛丼やカレーを注文すると、メニューに表示された価格より会計金額が高くなることがあります。その理由の一つが、2024年4月3日に導入された「深夜料金」です。2026年10月現在も、基本ルールは22時から翌朝5時までに注文した商品の合計金額に7%を加算するというものです。
ただし、持ち帰りやモバイルオーダーの扱い、21時台に注文して22時を過ぎてから会計するケースなど、注文方法や時刻によって確認したいポイントがあります。1,000円の注文でいくら増えるのか、導入の背景は何だったのか、松屋との違いも含めて整理します。
【まず結論】すき家の深夜料金は何時から何時まで?7%の計算方法

すき家の深夜料金は、毎日22時から翌朝5時までの時間帯に注文した商品が対象です。深夜料金として、対象商品の合計金額に7%が加算されます。
この制度は、深夜に入店した人だけに一定額を請求する仕組みではありません。対象時間帯に注文した商品の金額に応じて加算されるため、注文金額が大きくなるほど追加額も増えます。
計算式は次のとおりです。
深夜料金=対象商品の合計金額×7%
支払合計=対象商品の合計金額×1.07
具体的な金額を一覧にすると、次のようになります。下表は、7%を単純計算した場合の金額です。
- 500円の注文:深夜料金35円、合計535円
- 1,000円の注文:深夜料金70円、合計1,070円
- 1,500円の注文:深夜料金105円、合計1,605円
- 2,000円の注文:深夜料金140円、合計2,140円
- 3,000円の注文:深夜料金210円、合計3,210円
特に覚えておきたいのは、1,000円の注文なら追加額は70円という点です。1品ごとに一律の料金がかかるわけではなく、対象となる注文の合計金額を基準に計算します。
なお、商品価格や取り扱いメニューは店舗によって異なる場合があります。実際の支払額は、注文時に表示される価格やレシートで確認してください。
【持ち帰りも対象?】深夜料金がかかるメニューと注文方法の違い
すき家の深夜料金は、店内で食べる場合だけの制度ではありません。店頭で通常の持ち帰りを注文する場合も、対象時間帯であれば深夜料金がかかります。自宅で食べるためにテイクアウトを利用しても、時間帯による加算を避けられるとは限りません。
牛丼だけでなく、幅広い商品が対象
公式メニューには、深夜料金について、22時から翌朝5時までに注文した商品の合計金額に7%を加算する旨が記載されています。そのため、牛丼だけに限定された制度ではありません。
- 牛丼や各種トッピング牛丼
- カレーや各種丼メニュー
- 定食などの食事メニュー
- サイドメニューやドリンクなど
基本的には、対象時間帯に注文した商品が計算の基準になります。期間限定商品や店舗限定商品についても、商品ごとの価格表示だけで判断せず、公式メニューや注文画面の注意書きを確認すると安心です。
通常の持ち帰りとモバイルオーダーは区別する
店頭のカウンターで持ち帰り商品を注文する場合は、22時から翌朝5時までの注文が深夜料金の対象です。一方、すき家の公式案内には、モバイルオーダーでの注文を対象外とする注記も掲載されています。
そのため、「持ち帰りなら必ず加算される」「アプリから注文すれば必ず加算される」と一括りにするのは適切ではありません。持ち帰りか店内飲食かという違いに加え、店頭注文なのか、公式アプリのモバイルオーダーなのかも区別する必要があります。
アプリの決済機能や事前予約サービスなど、似た名称のサービスでも注文方法が異なる場合があります。利用するサービスの注文画面に表示される条件を確認し、最終的な請求額は決済画面やレシートで確かめてください。
【22時またぎはどうなる?】注文時と会計時、どちらの時刻で決まるのか
深夜料金をめぐって判断に迷いやすいのが、注文と会計の間に22時を迎えるケースです。たとえば、21時55分に牛丼を注文し、食事を終えて22時05分に会計する場合を考えてみましょう。
すき家が2024年3月29日に公表した公式資料では、深夜料金の対象について「22時から翌5時までの新規注文」と説明しています。つまり、制度の基準として示されているのは、単に会計が完了した時刻ではなく、注文した時刻です。
ケース別に考えると分かりやすい
- 21時55分に注文し、22時05分に会計:会計時刻が22時を過ぎただけで、注文が深夜料金の対象になるとは限らない。
- 22時05分に新しく注文:対象時間帯の注文なので、原則として深夜料金の対象となる。
- 21時台に注文し、22時以降に追加注文:追加注文は対象時間帯に入っているため、深夜料金の扱いを確認したいケース。
- 翌朝4時30分に注文:対象時間帯に入っているため、深夜料金の対象となる。
- 翌朝5時を過ぎてから新規注文:通常の深夜料金の適用時間帯から外れる。
ここで注意したいのは、最初の注文と追加注文が同じ会計にまとめられるケースです。公式資料が示す基本ルールは注文時刻ですが、複数回の注文をレジでどのように集計するかという個別の処理まで、資料だけで一律に断定することはできません。
22時直前に注文する場合や、会計時に想定外の加算が表示された場合は、注文時刻とレシートの明細を確認しましょう。疑問が残るときは、店舗スタッフにどの注文が深夜料金の対象になったのかを尋ねるのが確実です。
【いつから始まった?】2024年4月3日の導入経緯と7%加算の理由
すき家の深夜料金は、2024年4月3日に始まりました。運営会社の株式会社すき家は同年3月29日、「一部商品価格改定のお知らせ」を公表し、商品価格の改定と深夜料金の導入を発表しています。
当時は、商品の約3割について税込価格を10~50円改定することも同時に発表されました。つまり、深夜料金だけが単独で始まったのではなく、原材料費や人件費などの上昇に対応するための価格見直しと同じ日に実施された制度です。
同社は価格改定の理由として、原材料費・人件費・エネルギーコストなどの上昇を挙げ、商品の品質維持・向上と安定供給を図るためと説明しました。深夜料金についても、こうしたコスト環境を背景とした価格体系の変更として理解できます。
導入時期と現在のルールを時系列で整理
| 時期 | 出来事 | 押さえておきたいポイント |
|---|---|---|
| 2024年3月29日 | すき家が制度導入と価格改定を発表 | 深夜料金7%の加算と、一部商品の値上げを公表。 |
| 2024年4月3日午前9時 | 一部商品の価格改定を実施 | 約3割の商品を対象に、税込10~50円の改定。 |
| 2024年4月3日午後10時 | 深夜料金の適用を開始 | 22時から翌朝5時までの新規注文が基本的な対象。 |
| 2026年10月現在 | 公式メニューで深夜料金の案内を継続 | 基本は7%加算。注文方法や店舗ごとの案内も確認する。 |
なお、7%という加算率について、公式発表はその内訳を細かく説明していません。したがって、7%の全額が特定の費用に充てられるといった解釈はできません。
深夜営業には、夜間に勤務する従業員の人件費や店舗運営上の負担があります。日本の労働基準法でも、原則として22時から翌朝5時までの深夜労働には通常の賃金に対して25%以上の割増賃金を支払うことが定められています。ただし、これは従業員の賃金に関する規定であり、客が支払う深夜料金7%とは計算の対象も意味も異なります。
【導入後の実態】深夜料金で客離れは起きたのか?
深夜料金が始まった当初、利用者にとっては、これまでと同じ時間に同じ商品を注文しても支払額が変わる可能性がある点が注目されました。一方、深夜営業を維持する店舗側にとっては、人件費やエネルギーコストの上昇に対応するための価格体系の見直しという側面があります。
ITmedia ビジネスオンラインが2024年5月12日に報じた記事では、運営会社ゼンショーホールディングスが公表した月次実績をもとに、導入後の2024年4月の業績が紹介されました。
- 既存店売上高:前年同月比109.2%
- 既存店客数:前年同月比103.9%
- 既存店客単価:前年同月比105.1%
- 全店売上高:前年同月比110.1%
少なくとも、これらの月次数値だけから、深夜料金の導入によってすき家全体で客離れが起きたと結論づけることはできません。ただし、同じ時期に一部商品の値上げも行われているため、売上高や客数の変化を深夜料金だけの効果として評価することもできません。
深夜料金の実態を考えるうえで重要なのは、制度の影響を売上高だけで判断しないことです。利用者は追加負担を意識する一方、店舗側には深夜営業を継続するためのコストがあります。料金の評価には、利用者の支払額と、営業を維持する側の事情を分けて考える視点が必要です。
【すき家と松屋を比較】深夜料金は同じ7%でも適用条件に違いがある
牛丼チェーンの深夜料金を比較する際は、加算率だけでなく、導入店舗や注文方法の違いも確認する必要があります。松屋でも深夜料金の導入が進められており、すき家と同様に22時から翌朝5時までの時間帯を設定する店舗があります。
松屋フーズは2025年4月18日、価格改定と深夜料金の導入店舗拡大を発表しました。発表によると、2025年4月22日から、松屋などの一部店舗で対象商品の金額に7%前後を加算する仕組みです。松屋では店舗によって適用条件が異なるため、すべての店舗で同じ料金がかかると考えるのは適切ではありません。
- すき家:22時から翌朝5時までの対象注文に7%を加算するのが基本。店頭での通常の持ち帰りも対象で、公式案内にはモバイルオーダーを対象外とする注記がある。
- 松屋:一部店舗で同じ時間帯に7%前後を加算。松弁ネットは受取日時を基準とする旨が公式発表に記載されている。
両チェーンとも、商品価格だけを見て支払額を比較するのではなく、利用する店舗の深夜料金の有無と注文方法を確認することが大切です。特に、松屋は店舗による違いがあるため、店頭の表示や公式メニューを確認してから注文しましょう。
深夜の利用で支出を抑えたい場合は、次の3点を判断基準にすると分かりやすくなります。
- 注文する時間:すき家では22時から翌朝5時までが基本的な適用時間帯。
- 注文方法:店頭注文、持ち帰り、モバイルオーダーなどを区別して、公式案内の条件を確認する。
- 最終的な合計金額:商品価格だけで判断せず、注文画面や会計明細に表示される金額を見る。
深夜料金が気になる人にとって、注文時間を変えることは分かりやすい選択肢です。ただし、注文方法による条件の違いを利用する場合は、適用対象外の注記や決済画面の表示を確認し、実際の条件に沿って判断が必要です。
【すき家深夜料金】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:すき家の深夜料金は何時から何時までですか?
A1:基本的には22時から翌朝5時までです。この時間帯に注文した商品の合計金額に7%が加算されます。
Q2:1,000円分注文すると、深夜料金はいくらですか?
A2:7%にあたる70円です。商品代金が1,000円なら、深夜料金を含む合計は1,070円となります。
Q3:すき家の持ち帰りにも深夜料金はかかりますか?
A3:店頭で通常の持ち帰りを注文する場合も、対象時間帯であれば深夜料金がかかります。ただし、公式案内にはモバイルオーダーを対象外とする注記があるため、注文方法ごとの条件を確認してください。
Q4:21時台に注文し、会計が22時を過ぎた場合も加算されますか?
A4:公式資料では、22時から翌朝5時までの新規注文が対象とされています。会計時刻だけでなく注文時刻が判断の基準です。追加注文がある場合は、その注文が対象時間帯に入るかも確認しましょう。
Q5:すき家の深夜料金はいつから始まりましたか?
A5:2024年4月3日に導入されました。すき家は同年3月29日に公式発表を行い、一部商品の価格改定と同時に制度を開始しました。
まとめ:【プロの結論】深夜料金は「時間・注文方法・合計額」で判断する
2026年10月現在、すき家の深夜料金を理解するうえで押さえておきたい基本ルールは、22時から翌朝5時までの対象注文に7%が加算されるという点です。1,000円の注文なら70円が追加され、合計1,070円になります。
また、2024年4月3日の導入は、原材料費や人件費、エネルギーコストなどの上昇を背景とした価格体系の見直しと同時に行われました。深夜料金は単なる時間帯別の値上げではなく、深夜営業を続けるためのコスト環境とも関係する制度です。
利用者が会計前に確認すべき要点は、次の3つです。
- 注文時刻が22時から翌朝5時までに入っているか。
- 店頭注文や持ち帰り、モバイルオーダーなど、利用する注文方法にどの条件が適用されるか。
- 商品代金だけでなく、深夜料金を含む最終的な合計金額はいくらか。
深夜料金を正しく理解しておけば、会計時に想定外の金額差が生じたときも、原因を確認しやすくなります。店舗や注文サービスによって案内が異なる場合があるため、最後は公式メニュー、注文画面、レシートの3点を確認して判断するのが確実です。
主な参照資料:すき家「一部商品価格改定のお知らせ」(2024年3月29日)、すき家公式メニュー、松屋フーズ「価格改定および深夜料金導入店舗拡大のご案内」(2025年4月18日)、ITmedia ビジネスオンライン(2024年5月12日・2026年3月17日)。