プロボウラーの年収は、実際いくらなのでしょうか。2026年の最新公開情報を確認すると、2025年シーズンの大会賞金ランキングでは、男子1位の宮澤拓哉選手が約653万円、女子1位の石田万音選手が約675万円を獲得しています。ただし、この金額は大会で得た賞金であり、プロボウラーの年収や手取り額そのものではありません。
給料bankやCareerBoostなどの職業情報サイトでは、プロボウラーの推定年収を300万〜400万円程度とする情報も見られます。一方、レッスン料、所属センターでの勤務、スポンサー契約、イベント出演など、競技以外の活動によって収入構成は大きく変わります。2026年10月時点の公開情報をもとに、賞金ランキングと推定年収の違い、男女別の獲得額、年代別の収入目安、JPBAの資格取得制度まで整理します。
【2026年最新】プロボウラー年収ランキングの結論と最新データ

2026年10月25日時点で、年間を通した比較に使える直近の完了シーズンは2025年です。2026年シーズンは進行中のため、当年の獲得賞金を前年の年間賞金とそのまま比較することはできません。
公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)の選手データでは、2025年の男子賞金ランキング1位は宮澤拓哉選手で、年間獲得賞金は6,528,100円。女子1位は石田万音選手で、6,754,000円でした。
この数字から分かるのは、国内トップ選手でも、年間の大会賞金が必ずしも1,000万円を超えるわけではないということです。プロボウラーとして活動するには、賞金以外の収入を確保することも大切になります。
なお、スポスルマガジンでは、プロボウラーの人数を約350人と紹介しています。登録人数や集計時点によって数字は変わり得ますが、トップ選手の賞金額だけを見て、プロ全体の収入水準を判断するのは適切ではありません。
【賞金ランキング比較】2025年の男子・女子トップ10と獲得額
2025年の賞金ランキングを男女別に見ると、トップ選手の獲得額だけでなく、上位陣の間にも差があることが分かります。以下は、ボウリング専門メディア「BowlingAgent」が掲載した2025年シーズンの賞金ランキングを、万円単位で整理したものです。個別選手の金額は同メディアの掲載値で、端数を丸めています。
| 区分 | 順位 | 選手名 | 獲得賞金額 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 1位 | 宮澤拓哉 | 約653万円 |
| 男子 | 2位 | 内藤広人 | 約402万円 |
| 男子 | 3位 | 川添奨太 | 約358万円 |
| 男子 | 4位 | 藤永北斗 | 約325万円 |
| 男子 | 5位 | 斎藤祐太 | 約305万円 |
| 男子 | 6位 | 安里秀策 | 約300万円 |
| 男子 | 7位 | 斉藤琢哉 | 約270万円 |
| 男子 | 8位 | 和田秀和 | 約260万円 |
| 男子 | 9位 | 山本勲 | 約197万円 |
| 男子 | 10位 | 倉持悠人 | 約194万円 |
| 女子 | 1位 | 石田万音 | 約675万円 |
| 女子 | 2位 | 久保田彩花 | 約473万円 |
| 女子 | 3位 | 寺下智香 | 約386万円 |
| 女子 | 4位 | 坂本かや | 約354万円 |
| 女子 | 5位 | 中島瑞葵 | 約330万円 |
| 女子 | 6位 | 近藤菜帆 | 約305万円 |
| 女子 | 7位 | 野仲美咲 | 約303万円 |
| 女子 | 8位 | 姫路麗 | 約265万円 |
| 女子 | 9位 | 霜出佳奈 | 約215万円 |
| 女子 | 10位 | 小久保実希 | 約214万円 |
出典:BowlingAgent「2025 JPBA男子プロボウラー、獲得賞金額ランキングTOP10」「2025 JPBA女子プロボウラー、獲得賞金額ランキングTOP10」。男子1位・女子1位の厳密な獲得額はJPBAの選手データを参照。
男子1位・宮澤拓哉選手は約653万円
宮澤拓哉選手は、2025年の大会賞金6,528,100円で男子ランキング1位となりました。シーホースカップ2025で優勝するなど、年間を通じて賞金を積み上げています。
注目したいのは、賞金ランキング1位とポイントランキング1位が同じ選手ではなかった点です。2025年の男子ポイントランキング1位は安里秀策選手で、賞金ランキングでは6位でした。年間の総合ポイントと獲得賞金は、必ずしも一致しません。
女子1位・石田万音選手は約675万円
石田万音選手は、2025年に6,754,000円の賞金を獲得し、女子ランキング1位となりました。山梨レディスプロボウリングトーナメント、ROUND1 Grand Championship Bowling 2025のJPBA決勝大会、千葉オープン2025女子チャリティボウリングトーナメントで優勝しています。
女子1位の獲得額は男子1位を225,900円上回りました。ただし、これは2025年の各部門トップ同士の比較です。男女のプロ全体の平均年収を比較した結果ではなく、女性選手全般の収入が男性選手より高いことを示す数字でもありません。
賞金ランキング20位でも年収100万円未満なのか
CareerBoostが紹介するJPBAの2025年度データでは、男子賞金ランキング20位の獲得額は925,200円です。年間の大会賞金だけで見れば、100万円に届いていません。
一方、ランキング20位の選手がレッスンやセンター勤務などで別の収入を得ている可能性もあります。反対に、賞金が多くても遠征費や用具代などの支出が大きければ、手元に残る金額は減ります。賞金順位だけで生活水準を決めつけることはできません。
【年収の実態】平均年収300万〜400万円と年代別月収の注意点
プロボウラーの平均年収を調べると、給料bankやCareerBoostなどで300万〜400万円程度という推定値が紹介されています。ただし、JPBAが全プロボウラーの所得を集計して公表した公式統計ではありません。実際の平均年収として断定するのではなく、民間サイトによる参考値として捉える必要があります。
給料bankでは、年代別の月収目安として次の金額が紹介されています。
- 20代:月収10万〜35万円程度
- 30代:月収20万〜40万円程度
- 40代:月収15万〜40万円程度
CareerBoostでは別の目安として、20代は月25万円、30代は月35万円、40代は月40万円程度を紹介しています。両サイトの数字には幅があり、調査方法や想定している働き方も統一されていません。これらを公的な年代別平均給与として扱うことはできません。
また、プロボウラーは一般企業の会社員のように、年齢が上がれば自動的に給与が増える職業ではありません。若手でも大会で好成績を収めれば賞金を伸ばせる一方、ベテランでも競技成績や指導活動、契約条件によって収入が変わります。
年収を考える際は、次の3つを分けて見ることが大切です。
- 大会賞金:公式戦の成績に応じて獲得する金額。
- 総収入:賞金にレッスン料、勤務収入、契約料などを加えた金額。
- 手取り・実質所得:総収入から必要経費や税金、社会保険料などを差し引いた金額。
たとえば年間賞金300万円を獲得しても、そこから遠征費や宿泊費、ボールなどの用具代、エントリー費用を負担する場合、300万円すべてが生活費になるわけではありません。プロボウラーの年収の実態を理解するには、収入額だけでなく、活動に必要な支出まで考慮する必要があります。
【収入源と仕組み】大会賞金だけで生活できるのか
プロボウラーの収入は、大会賞金だけで構成されているわけではありません。競技活動と並行して、ボウリング場でのレッスン、センター勤務、スポンサーとの契約、イベント出演などを行う選手もいます。ただし、すべての選手が同じ種類の収入を得ているわけではなく、契約条件や活動実績によって差があります。
1.大会賞金
公式大会で上位に入るほど賞金を得られる仕組みです。2025年の宮澤拓哉選手のように年間約653万円を獲得する選手がいる一方、男子20位の賞金額は約93万円でした。大会成績に収入が左右されるため、年間の獲得額が毎年同じになるとは限りません。
2.レッスン料・ボウリング場での指導
ボウリングの技術や経験を生かし、初心者から競技志向のボウラーまで指導する仕事です。個人レッスン、教室、ジュニア育成など、活動形態はさまざまです。
指導収入は、レッスンの料金設定、実施回数、受講者数、施設側との契約条件によって変わります。固定的な勤務収入や継続的な受講者を確保できれば、大会賞金の変動を補う手段になります。
3.センター勤務・所属施設との契約
ボウリング場に所属し、勤務やイベント運営、教室の担当などを通じて収入を得る形もあります。競技活動と仕事を両立することで、賞金だけに依存しない働き方を組み立てられます。ただし、所属していること自体が一定額の給与を保証するわけではありません。
4.スポンサー契約・用品関連の活動
ボールや用品メーカーなどとの契約も、選手の活動を支える要素です。契約によっては金銭的な報酬がある一方、用品の提供やプロモーション協力が中心の場合もあります。契約の存在だけで収入額を推定することはできません。
5.イベント出演・メディア活動
プロアマ大会、ボウリング教室、施設イベント、テレビや雑誌などのメディア活動も収入につながる場合があります。知名度や実績、指導力、発信力が仕事の機会に影響することはありますが、出演機会がすべてのプロに均等にあるわけではありません。
こうした収入源を組み合わせることが、プロボウラーとして長く活動するための現実的な選択肢になります。スポスルマガジンやCareerBoostが取り上げる収入源の多様性も、賞金ランキングと実際の生活収入を区別して考える必要性を示しています。
【JPBA資格取得テスト】プロになる条件と将来性を検証
日本でプロボウラーとして公式戦に出場するための代表的な資格制度が、公益社団法人日本プロボウリング協会(JPBA)のプロボウラー資格取得テストです。プロ資格を取得することは競技活動の出発点ですが、資格を持っているだけで賞金や安定した収入が保証されるわけではありません。
2026年の資格取得テストの主な内容
JPBAが公表した第64回男子・第58回女子の2026年実施要項では、受験者講習会や実技テスト、面接などを含む審査が設けられていました。受験料は原則10万円(税込)です。
- 受験前の準備:原則として、プロボウラー資格取得テスト受験者講習会の受講が必要。認定インストラクター1級・2級の資格保持者は免除対象。
- 第1次実技テスト:男子は60ゲームでアベレージ200以上、女子は48ゲームでアベレージ190以上。
- 第2次実技テスト:男子は60ゲームでアベレージ200以上、女子は48ゲームでアベレージ190以上。
- 第3次審査:面接、身体検査、筆記テスト、協会への入会時研修など。
実技テストでは、一定のゲーム数を投げながら基準アベレージを満たす必要があります。短時間の好成績だけではなく、長いゲーム数を通じて安定した投球を続ける力が問われます。
2027年度からは受験方法が変更される
2026年10月時点でJPBAが案内している2027年度以降の制度では、実技テストの前提条件が変更されます。前年度9月から11月に行われる認定2級インストラクター資格取得講習会を受講して筆記テストに合格し、さらに2級インストラクター資格を取得・登録することが新たな必須条件となります。
一方、実技テスト合格後の研修では、前年度の講習会で筆記テストを行うため、従来の筆記テストがなくなるとJPBAは説明しています。2026年までの受験者講習会を受講した人には、有効期限まで受験可能とする経過措置も案内されています。
これからプロを目指す人は、古い受験案内だけで判断せず、JPBAの最新の実施要項を確認する必要があります。
プロボウラーに将来性はあるのか
将来性を判断するうえでは、競技成績だけでなく、指導者としての能力、施設との関係、スポンサーとの連携、ファンとの接点をどれだけ育てられるかが大切です。賞金を得る力と、継続して仕事を得る力は、重なる部分があっても同じものではありません。
プロを目指す人にとって、賞金ランキング上位を狙うことは大きな目標です。同時に、指導活動やイベント運営など、競技以外の場でも価値を提供できるスキルを身につけることが、長期的なキャリアを考えるうえで役立ちます。
【プロボウラー年収ランキング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年最新のプロボウラー年収ランキング1位は誰ですか?
A1:年間を通した比較に使える2025年シーズンの大会賞金ランキングでは、男子1位は宮澤拓哉選手の6,528,100円、女子1位は石田万音選手の6,754,000円です。これは年収全体ではなく、大会賞金の金額です。
Q2:プロボウラーの平均年収は300万〜400万円ですか?
A2:給料bankやCareerBoostでは300万〜400万円程度という推定値が紹介されています。ただし、JPBAが公表した公式平均年収ではありません。選手の活動形態や賞金、レッスン、勤務収入などによって実際の総収入は異なります。
Q3:プロボウラーは大会賞金だけで生活できますか?
A3:大会賞金だけで生活できるかどうかは、年間の獲得額と必要経費によって変わります。上位選手でも遠征費や用具代などの支出があり、賞金の少ない選手は生活費を補うためにレッスンや施設勤務などを組み合わせる場合があります。
Q4:男女でプロボウラーの年収に差はありますか?
A4:2025年の賞金ランキング1位同士では、女子の石田万音選手が675万4,000円、男子の宮澤拓哉選手が652万8,100円で、女子が22万5,900円上回りました。ただし、トップ選手同士の比較だけでは、男女全体の平均年収の差は判断できません。
Q5:プロボウラーになるには、いくら必要ですか?
A5:2026年のJPBAプロボウラー資格取得テストの受験料は原則10万円(税込)でした。加えて、練習費、ボールなどの用具代、移動費なども考慮する必要があります。2027年度以降は受験前の認定2級インストラクター資格に関する条件が変更されるため、最新の公式要項を確認してください。
まとめ:プロボウラーの年収は賞金・指導・契約の総合力で決まる
2026年10月時点で確認できる2025年シーズンの賞金ランキングでは、男子1位の宮澤拓哉選手が6,528,100円、女子1位の石田万音選手が6,754,000円を獲得しました。一方、男子20位の大会賞金は925,200円で、トップ層とそのほかの選手の間には大きな差があります。
プロボウラーの年収を考えるときは、賞金ランキング、民間サイトが推定する平均年収、実際の総収入、経費を差し引いた手取りを混同しないことが大切です。レッスン、センター勤務、スポンサー契約、イベント出演などの収入源も、選手によって異なります。
プロを目指す人は、競技力を磨くことに加えて、指導力や継続的な仕事を得るための人脈、活動基盤を整えることも視野に入れたいところです。ランキング上位を目指す努力と、競技を長く続けるための収入設計。その両方が、プロボウラーとしてのキャリアを支えます。