2026年3月22日に長野県伊那市で開催された「春の高校伊那駅伝2026」は、男子で宮崎県の小林高校が初優勝、女子では長野東高校が2連覇を達成しました。男子第49回、女子第42回となった今大会では、全国の強豪校が春の伊那路に集結し、新チームの実力を競いました。
男子は6区間42.195km、女子は5区間21.0975km。男子では小林高校が4区で首位を奪い、そのまま逃げ切る展開となり、女子では長野東高校が1時間9分33秒で頂点に立ちました。ここでは、春の高校伊那駅伝2026の男女順位、区間賞、出場校、コース、テレビ中継の実績、歴代優勝校とのつながり、そして2027年の開催情報まで整理します。
【春の高校伊那駅伝2026結果】男子は小林高校が初優勝、女子は長野東高校が2連覇

2026年大会で最も大きな話題となったのは、男子の小林高校による初優勝と、女子の長野東高校による連覇です。大会公式の記録集では、男子は小林高校が2時間7分59秒、女子は長野東高校が1時間9分33秒で、それぞれ総合優勝を飾りました。
男子は前年の2025年大会を制した仙台育英高校とは異なる学校が頂点に立ち、優勝争いの勢力図に変化が表れました。一方、女子では長野東高校が2025年に続いて優勝。新チームで臨む春の大会で、継続的なチーム力を示しました。
大会公式記録集と長野放送の大会関連情報を基に、2026年大会の主要結果を比較します。
| 項目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 大会回数 | 第49回 | 第42回 |
| 優勝校 | 小林高校(宮崎) | 長野東高校(長野) |
| 優勝タイム | 2時間7分59秒 | 1時間9分33秒 |
| 2位 | 埼玉栄(2時間8分38秒) | 仙台育英(1時間10分01秒) |
| 3位 | 拓大一(2時間9分26秒) | 大阪薫英女学院(1時間10分50秒) |
| コース | 6区間・42.195km | 5区間・21.0975km |
| スタート時刻 | 午後0時10分 | 午前10時 |
男子の優勝と2位の差は39秒、女子の優勝と2位の差は28秒でした。いずれも上位校の力が接近するなか、区間ごとの走りと襷をつなぐタイミングが総合順位を左右した大会です。
なお、春の高校伊那駅伝は高校1、2年生を中心とする新チームの大会です。冬の全国高校駅伝の結果だけでは測れない、次のシーズンに向けた選手層やチーム編成を確認できる点にも特徴があります。
【男子順位・女子順位】上位校と区間賞から2026年大会を振り返る
男子順位:小林高校は4区で首位を奪取
男子の優勝校、小林高校は宮崎県の強豪校です。月刊陸上競技の報道によると、小林高校は1区を17位で終えたものの、2区で赤﨑海太が11人抜きを演じて6位に浮上。3区でも竹田櫂司が区間3位の走りを見せ、チームを2位まで押し上げました。
勝負を大きく動かしたのが、最長区間となる4区の9.1kmです。1年生の岩田健志が26分41秒で区間賞を獲得し、チームを首位に押し上げました。その後も小林高校はリードを守り、2時間7分59秒でフィニッシュ。序盤の出遅れを区間ごとの力走で挽回した、逆転優勝でした。
男子の総合順位上位8校は次のとおりです。
- 1位:小林(宮崎) 2時間7分59秒
- 2位:埼玉栄(埼玉) 2時間8分38秒
- 3位:拓大一(東京) 2時間9分26秒
- 4位:洛北(京都) 2時間9分46秒
- 5位:九州学院(熊本) 2時間10分02秒
- 6位:豊川(愛知) 2時間10分16秒
- 7位:佐久長聖(長野) 2時間10分20秒
- 8位:札幌山の手(北海道) 2時間10分55秒
地元・長野県の佐久長聖高校は総合7位。全国区の強豪がそろうなか、県内勢として上位に入りました。優勝争いだけでなく、全国の有力校がどの区間で順位を上げたのかを見ることも、男子レースの見どころです。
男子の区間賞一覧
男子の区間賞は、洛南、佐久長聖、鳥取城北、小林、札幌山の手、智辯カレッジに分かれました。6区間のうち、1区と5区では区間新記録が生まれています。
- 1区・7.98km:稲垣翔剛(洛南)22分49秒。区間新記録。
- 2区・7.52km:橋本蒼平(佐久長聖)23分03秒。
- 3区・7.2km:竹ノ下鳳瞳(鳥取城北)22分25秒。
- 4区・9.1km:岩田健志(小林)26分41秒。
- 5区・5.1km:ボイビリス(札幌山の手)13分41秒。区間新記録。
- 6区・5.295km:原田眸矢(智辯カレッジ)16分41秒。
なかでも注目したいのは、優勝校の岩田が最長区間で区間賞を獲得した点です。短い区間でのスピードだけでなく、長い距離で安定して走り切る力が、総合優勝を引き寄せました。
女子順位:長野東高校が1時間9分33秒で連覇
女子は長野東高校が1時間9分33秒で優勝し、仙台育英高校に28秒差をつけました。3位は大阪薫英女学院、4位は神村学園で、全国高校駅伝でも上位を争う学校が総合上位に並びました。
- 1位:長野東(長野) 1時間9分33秒
- 2位:仙台育英(宮城) 1時間10分01秒
- 3位:大阪薫英女学院(大阪) 1時間10分50秒
- 4位:神村学園(鹿児島) 1時間11分08秒
- 5位:東海大相模(神奈川) 1時間12分05秒
- 6位:埼玉栄(埼玉) 1時間12分59秒
- 7位:智辯カレッジ(奈良) 1時間13分19秒
- 8位:札幌山の手(北海道) 1時間13分23秒
長野東高校は、3区の川上南海が14分22秒、4区の本田結彩が15分23秒で、それぞれ区間賞を獲得しました。最終5区では仙台育英の大木優奈が12分17秒で区間賞を記録しましたが、長野東高校はリードを守り切りました。
女子の区間賞一覧
- 1区・5.9km:宇都宮桃奈(札幌山の手)18分42秒。区間新記録。
- 2区・2.6km:ミリアム・ジェリ(仙台育英)7分38秒。区間新記録。
- 3区・4.3km:川上南海(長野東)14分22秒。
- 4区・4.7km:本田結彩(長野東)15分23秒。
- 5区・3.5975km:大木優奈(仙台育英)12分17秒。
女子では1区と2区で区間新記録が誕生しました。長野東高校は3区と4区で区間賞を獲得し、チーム全体の安定感を示しています。区間賞を獲得した学校が複数に分かれたことからも、個人の突出した記録だけでなく、全区間の総合力が勝敗を分けたことが分かります。
【出場校一覧】仙台育英・佐久長聖など全国の強豪が伊那に集結
春の高校伊那駅伝は、長野県内の学校と全国各地の強豪校が同じ舞台で競う大会です。2026年は大会公式サイトに男女別の出場校一覧が掲載され、招待校として男子10校、女子6校が発表されました。
男子の招待校は、学法石川、仙台育英、倉敷、鳥取城北、西脇工、拓大一、豊川、宮崎日大、中越、青森山田です。女子の招待校は、大阪薫英女学院、仙台育英、埼玉栄、神村学園、学法石川、鯖江でした。
招待校以外にも多くの学校が参加しており、招待校の顔ぶれだけで大会全体の実力を判断することはできません。2026年大会では、男子の小林高校が招待校以外から優勝をつかみ、女子では長野東高校が連覇を達成しました。出場校の評価には、招待の有無に加え、実際の総合順位や区間記録を見ることが欠かせない。
注目校の結果を整理すると、次のようになります。
- 小林高校(宮崎):男子優勝。4区で首位に立ち、初優勝を達成。
- 長野東高校(長野):女子優勝。1時間9分33秒で2連覇。
- 仙台育英高校(宮城):男子は2025年優勝校。2026年女子では2位に入った。
- 佐久長聖高校(長野):男子総合7位。2区の橋本蒼平が区間賞を獲得。
- 埼玉栄高校(埼玉):男子2位、女子6位。男女それぞれで上位に入った。
- 神村学園(鹿児島):女子総合4位。全国レベルの競争力を示した。
出場校の全一覧は、春の高校伊那駅伝大会公式サイトの「出場校」ページに男女別で掲載されています。特定の学校を応援する場合は、エントリー一覧と大会結果を照らし合わせることで、出場の有無と実際の順位を区別して確認できます。
【男子コース・女子コース】距離の違いと日程・スタート時間・テレビ中継
2026年の開催日程とスタート時間
2026年大会は3月22日(日)に開催されました。女子が午前10時、男子が午後0時10分にスタートし、いずれも伊那市陸上競技場を発着点とするコースで競われました。
春の高校伊那駅伝は、男女で総距離と区間数が異なります。男子はフルマラソンと同じ42.195kmを6区間でつなぎ、女子はハーフマラソンと同じ21.0975kmを5区間でつなぎます。
男子コース:高遠町商店街を折り返す42.195km
男子は伊那市陸上競技場を出発し、高遠町商店街の折り返し地点を経由して競技場に戻る6区間のコースです。最長の4区は9.1kmで、2026年大会では小林高校の岩田健志がこの区間で首位を奪いました。
- 1区:7.98km
- 2区:7.52km
- 3区:7.2km
- 4区:9.1km
- 5区:5.1km
- 6区:5.295km
距離の長い区間で差がつく一方、終盤の区間で順位が変動する可能性もあります。男子の結果を分析する際は、総合タイムだけでなく、各中継所の通過順位と区間記録を確認すると、逆転の背景が見えやすくなります。
女子コース:伊那北・西春近柳沢を折り返す21.0975km
女子は伊那市陸上競技場から伊那北の折り返し地点、西春近柳沢の折り返し地点を経て競技場に戻る5区間のコースです。男子より総距離が短い分、各区間の順位変動や中継のタイミングが総合成績に影響します。
- 1区:5.9km
- 2区:2.6km
- 3区:4.3km
- 4区:4.7km
- 5区:3.5975km
女子は2区が2.6kmと短く、スピードを生かした走りが重要になる区間です。2026年は仙台育英のミリアム・ジェリが7分38秒で区間新記録を樹立しました。3区と4区では長野東高校が区間賞を獲得しており、短距離区間の速さと中盤の安定した走りが対照的に表れた大会でした。
テレビ中継・放送予定:2026年大会の放送実績
2026年大会については、主催者の公式発表でテレビ放送が事前に告知されていました。長野放送は正午から午後2時54分まで生放送し、BSフジは正午から午後2時30分まで全国向けに生中継しました。
長野放送の大会案内では、男子レースを実況生中継し、女子レースは番組内でダイジェスト放送する構成が案内されていました。そのため、女子のスタート時刻である午前10時からテレビで全区間を生中継していたわけではありません。
これらは2026年大会の放送実績です。2027年大会の放送局や放送時間については、次回大会の公式発表を確認する必要があります。
【歴代優勝校】仙台育英・佐久長聖と2026年の結果から見える勢力図
春の高校伊那駅伝の歴史を振り返ると、全国高校駅伝で実績を残す強豪校だけでなく、春の新チームで台頭する学校にも注目が集まります。2026年大会は、男子で小林高校が初優勝し、女子では長野東高校が連覇を達成したことで、男女それぞれに異なる流れが生まれました。
男子は仙台育英から小林へ優勝校が交代
2025年の男子優勝校は仙台育英高校でした。同校は2025年大会で初優勝を飾り、2026年も全国の有力校の一角として注目されました。しかし2026年は小林高校が優勝し、埼玉栄、拓大一が続く結果となりました。
前年の優勝校が翌年も必ず勝つわけではない点は、春の高校駅伝の特徴です。卒業による選手の入れ替わりや新学年の成長、区間配置などによってチームの力関係は変化します。2026年の小林高校は、序盤の順位を中盤で巻き返す走りを見せ、新チームの総合力を結果につなげました。
女子の長野東高校は2連覇、通算3度目の優勝
長野東高校は2018年に春の高校伊那駅伝で初優勝を果たしました。その後、2025年に7年ぶり2度目の優勝を飾り、2026年には連覇を達成。大会公式の歴史と記録をたどると、2026年の優勝は通算3度目に当たります。
2026年は川上南海、本田結彩がそれぞれ区間賞を獲得し、チームの優勝を支えました。特定の1人の走りだけに依存するのではなく、複数区間で高いパフォーマンスを発揮したことが、連覇を支えた要素の一つです。
佐久長聖高校の順位にも注目
長野県の佐久長聖高校は、男子の総合7位に入りました。2026年大会では橋本蒼平が2区で区間賞を獲得し、個人としても存在感を示しました。佐久長聖は全国高校駅伝でも知られる強豪校であり、春の伊那駅伝での順位や区間成績は、新チームの仕上がりを考える材料になります。
ただし、春の伊那駅伝の順位を、そのまま年末の全国高校駅伝の順位予想に置き換えるのは早計です。春以降の選手の成長、故障からの復帰、メンバー構成や区間配置など、結果を左右する要素は少なくありません。春の記録は、その時点でのチーム力を示す指標として見るのが適切です。
【春の高校伊那駅伝2027年開催情報】男子第50回の記念大会へ
次回の2027年大会では、男子が第50回という節目を迎えます。大会公式サイトは2026年6月1日付で「春の高校伊那駅伝2027男子第50回記念事業のお知らせ」を公表し、第50回記念フェスティバルやトークショーの開催、記念Tシャツのデザイン募集などを案内しました。
また、2026年9月には記念Tシャツの候補作品に関する投票企画も案内されています。大会を競技だけでなく、地域と参加者が一緒に盛り上げる節目として位置付けていることがうかがえます。
一方、2027年大会のレース開催日、男女のスタート時間、コース、テレビ中継については、2026年10月27日時点で、今回確認した公式発表の範囲では確定した案内を確認できません。記念事業の実施情報と、駅伝本体の開催要項は分けて確認する必要があります。
2027年の出場校や放送予定を調べる場合は、大会公式サイトの「新着情報」「大会要項」「出場校」「大会結果」を順番に確認するのが確実です。出場校の発表後は、招待校だけでなく、前年上位校のエントリー状況にも注目すると、優勝争いをより具体的に見通せます。
【春の高校伊那駅伝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:春の高校伊那駅伝2026の男子優勝校はどこですか? A1:宮崎県の小林高校です。2時間7分59秒で初優勝を達成し、2位の埼玉栄に39秒差をつけました。
Q2:春の高校伊那駅伝2026の女子優勝校はどこですか? A2:長野東高校です。1時間9分33秒で優勝し、2025年に続いて2連覇を達成しました。
Q3:2026年大会の区間賞は誰が獲得しましたか? A3:男子は洛南の稲垣翔剛、佐久長聖の橋本蒼平、鳥取城北の竹ノ下鳳瞳、小林の岩田健志、札幌山の手のボイビリス、智辯カレッジの原田眸矢が獲得しました。女子は札幌山の手の宇都宮桃奈、仙台育英のミリアム・ジェリ、長野東の川上南海と本田結彩、仙台育英の大木優奈が区間賞を獲得しました。
Q4:春の高校伊那駅伝2026はいつ開催されましたか? A4:2026年3月22日(日)です。女子は午前10時、男子は午後0時10分にスタートしました。
Q5:2026年大会はテレビで放送されましたか? A5:はい。長野放送が正午から午後2時54分まで、BSフジが正午から午後2時30分まで生放送しました。長野放送の番組案内では、男子は実況生中継、女子は番組内のダイジェスト放送とされていました。
Q6:春の高校伊那駅伝2027の開催日は決まっていますか? A6:2026年10月27日時点で、今回確認した公式発表では2027年大会のレース開催日は確認できません。男子第50回記念事業については発表されているため、レースの日程や放送予定は今後の公式案内で確認してください。
まとめ:【プロの結論】春の高校伊那駅伝2026は区間の強さとチームの総合力が鍵
春の高校伊那駅伝2026は、男子の小林高校が初優勝、女子の長野東高校が2連覇という結果に終わりました。男子では4区の岩田健志が首位を奪う走りを見せ、女子では川上南海と本田結彩が区間賞を獲得。総合順位と区間賞の両面から、各校の強みが明確に表れた大会でした。
大会を分析する際に押さえたいのは、総合順位だけでチームの実力を決めつけないことです。優勝校のレース展開、区間賞を獲得した選手、上位校とのタイム差、そして新チームの構成を合わせて見ることで、結果の背景が理解しやすくなります。特に春の大会は、冬の全国高校駅伝に向けた長いシーズンの出発点として捉えることが大切です。
2027年は男子第50回の記念大会を迎えます。小林高校の初優勝を受けて男子の勢力図がどう変化するのか、長野東高校が女子で3連覇に挑むのか、仙台育英や佐久長聖などの強豪校がどのような新チームを編成するのか。今後は公式の開催要項と出場校発表を確認しながら、次回大会の注目ポイントを追っていきたいところです。