2026年6月29日(日本時間)、バレーボール男子日本代表はネーションズリーグ(VNL)2026の予選ラウンド第2週で、オリンピック2大会連続金メダルのフランス代表と対戦しました。日本は第1、第2セットを連取されながらも、第3セットから3セット連続で奪い返し、セットカウント3―2で劇的な逆転勝利。これで開幕8連勝を達成しました。会場はフランスのオルレアンで、試合は3時間を超える熱戦となりました。
試合の要点は、単に0―2から勝ち切ったことだけではありません。第4セットでは35―33という激戦を制し、キャプテン石川祐希が勝負どころで存在感を発揮。控え選手の投入や守備の粘りも逆転を支えました。一方、2026年10月時点では大会はすでに終了しており、日本は予選ラウンドを12戦全勝で突破した後、最終順位4位で大会を終えています。ここではフランス戦の全セットの経過、石川の試合後コメント、放送・ハイライト情報、大阪ラウンドの日程と大会全体の結果を整理します。
【日本対フランスのバレー結果】0―2から3―2へ、8連勝を決めた一戦

日本対フランスの試合は、現地時間2026年6月28日にフランス・オルレアンで開催されました。日本時間では6月29日となり、VNL男子予選ラウンド第2週の最終戦に当たります。
日本は第1セットを28―30、第2セットを19―25で落とし、あと1セットを失えば敗戦という状況に追い込まれました。しかし、第3セットを25―17で奪取すると、第4セットは35―33で競り勝ち、最終セットも15―12で制しました。試合結果は日本の3―2。開幕からの連勝を8に伸ばし、当時唯一の無敗チームとして大阪ラウンドへ向かうことになりました。
日本バレーボール協会(JVA)の試合報告によると、日本は試合開始前のFIVB世界ランキング4位、フランスは同7位でした。フランスは東京2020大会とパリ2024大会で男子バレーボールの金メダルを獲得した強豪です。開催国を相手に、しかも2セットダウンから勝ち切ったことは、日本にとって大きな自信につながる結果でした。
なお、フランスの世界ランキングを「3位」とする情報には注意が必要です。この試合の開始前時点で、JVAが公表した順位は日本が4位、フランスが7位でした。ランキングは更新時期によって変動するため、特定の試合を評価するときは、その試合時点の順位と最新順位を区別する必要があります。
【試合経過を完全整理】第1セットから最終セットまでの逆転劇
この試合の流れを理解するうえで重要なのは、日本が一方的に押し込まれていたわけではないという点です。第1セットでは序盤にリードを築き、第2セットでも一時は優位に立ちました。しかし、終盤の競り合いでフランスに上回られ、2セットを先取されます。そこから交代選手が流れを変え、石川を中心とした攻撃と粘り強い守備が機能しました。
| セット | 日本 | フランス | 試合のポイント |
|---|---|---|---|
| 第1セット | 28 | 30 | 日本が序盤に先行するも、デュースの末に落とす |
| 第2セット | 19 | 25 | 石川のサーブでリードする場面もあったが、フランスが逆転 |
| 第3セット | 25 | 17 | 西本圭吾の起用などで流れを変え、日本が反撃開始 |
| 第4セット | 35 | 33 | 接戦を制して2―2。石川が最後の得点を決める |
| 第5セット | 15 | 12 | 序盤のリードを守り、髙橋藍のスパイクで勝利 |
第1セット:28―30
日本は小野寺太志のブロックや宮浦健人のサーブでフランスのレシーブを崩し、7―4と先行しました。深津英臣のトスワークから得点を重ねましたが、徐々に相手に追い上げられます。22―22で追いついてデュースに持ち込んだものの、最後はフランスのブロックに阻まれ、28―30で先取を許しました。
第2セット:19―25
山本智大の好レシーブからブロックにつなげるなど、日本にも反撃の機会はありました。石川のサーブをきっかけに3連続ブレークを奪い、10―7とリード。しかし、その後はフランスのサービスエースやブロックに苦しみ、19―25で連続してセットを失いました。
第3セット:25―17
後がなくなった日本は、西本圭吾を起用。フランスのミスも絡んでリードを広げると、石川のブロックやサービスエースで勢いを加速させました。髙橋藍のサーブからもチャンスを作り、最後は西本のプレーも得点につながって25―17。日本が初めてセットを奪い、逆転への足掛かりをつかみました。
第4セット:35―33
勝敗を大きく左右したのが、このセットです。日本は石川のブロックとスパイクで逆転しましたが、フランスも粘り強く応戦。終盤には再びリードを許し、30点を超える長いデュースに突入しました。国際バレーボール連盟の公式報道によれば、日本はフランスのマッチポイントを3度しのいで勝負を継続。最後は石川がスパイクを決め、35―33でセットを奪いました。
第5セット:15―12
最終セットは宮浦のスパイク、西本と石川のブロックなどで日本が3―0と先行しました。フランスも反撃し、9―8まで差を縮めましたが、日本は宮浦のサーブから再びブレーク。最後は髙橋藍のスパイクが決まり、15―12で勝利を確定させました。JVAの試合報告では、3時間を超える熱戦だったとされています。
【なぜ逆転できたのか】石川祐希の得点力とチーム全体の修正
日本の逆転勝利を石川祐希ひとりの活躍だけで説明するのは十分ではありません。石川はチーム最多の27得点を記録し、第3セット以降の反撃や第4セットの勝負どころで存在感を示しました。一方、試合を立て直すには、サーブで相手の攻撃を限定すること、レシーブから切り返すこと、交代選手が役割を果たすことも不可欠でした。
第3セットでの西本の起用は、試合の流れを変えた要素のひとつです。加えて、富田将馬らがレシーブで支え、山本の守備もラリーを継続する力になりました。相手の強打を一度で止められなくても、ボールをつなぎ直して得点機会を作る。こうしたプレーの積み重ねが、終盤の競り合いを勝ち抜く土台となりました。
ただし、逆転勝利は課題がなかったことを意味しません。日本は第1セットでリードを守り切れず、第2セットでも一時の優位を失いました。接戦を勝ち切る能力と、相手に流れを渡さずセットを締めくくる能力は別物です。今後の試合を評価するときには、勝敗だけでなく、リード時の失点、サーブレシーブの安定性、終盤の攻撃成功率にも目を向けたいところです。
また、当時の日本代表を率いていたのは、フランス代表を東京2020大会の金メダルに導いたロラン・ティリ監督です。相手の強みを知る指揮官が日本を率いるという背景も、この対戦の興味深い点でした。交代策や選手起用を含め、試合中に状況を変える力が問われる一戦だったといえます。
【石川祐希のフランス戦コメント】「全員で勝ち取ってる8勝」
試合後、TBS NEWS DIGの取材に対し、石川祐希は開幕8連勝について「全員で勝ち取ってる8勝」と振り返りました。2セットを先取される苦しい展開でも、途中出場の選手が雰囲気を変え、チーム全体で勝利を手繰り寄せたという認識を示しています。
石川は自身のプレーについても、ミスが多かったことや、大事な場面でもっと確実に得点を決める必要があることを指摘しました。勝利に満足するだけでなく、改善点を見つけて次戦に生かそうとする姿勢がうかがえます。
守備面では、ディフェンスやレセプションで耐えられたことを日本の強みとして挙げました。レセプションとは、相手のサーブを受けて攻撃につなげる最初のプレーです。ここが安定すれば、セッターが多彩な攻撃を組み立てやすくなり、相手ブロックに攻撃を読まれにくくなります。
石川は大阪ラウンドに向けても、より質の高いプレーを見せるために準備したいという考えを語っています。フランス戦の価値は、強豪を破った結果だけでなく、勝ちながら課題を把握できた点にもありました。
【日本対フランスの放送・ハイライト】U-NEXTとBS-TBSの情報
2026年のVNL男子日本代表戦は、U-NEXTで日本代表の全試合が生配信され、日本語実況・解説付きの配信も行われました。海外で開催された予選ラウンドの日本戦については、BS-TBSでも放送される編成でした。フランス戦もその対象に含まれています。
ただし、2026年10月現在、フランス戦の生中継はすでに終了しています。これから視聴する場合は、各サービスでの見逃し配信やアーカイブの提供状況を確認してください。大会当時の放送予定と、現在視聴できるコンテンツは同じとは限りません。
ハイライト動画を探す場合は、Volleyball Worldの公式映像やTBS系列のスポーツ動画を確認する方法があります。スポーツナビの試合ページにも、男子日本対フランスのハイライト情報が掲載されました。非公式の切り抜き動画では映像が一部に限られることもあるため、セット全体の流れを把握したい場合は公式配信元の映像を優先するのがおすすめです。
フルセットの試合を短時間で振り返るならハイライト、戦術や選手交代まで詳しく見たいならフルマッチ映像というように、目的に応じて使い分けると理解が深まります。
【大阪ラウンドの日程と大会の最終結果】8連勝の先に待っていた戦い
フランス戦の勝利を受け、日本はVNL2026男子予選ラウンド第3週の大阪ラウンドへ向かいました。JVAが公表した日程では、開催期間は2026年7月15日から19日、会場は大阪市のAsueアリーナ大阪でした。フランス戦の直後には、7月15日19時20分開始予定のイタリア戦が次戦として案内されていました。
大阪ラウンドは、海外での連勝をホームの観客の前でつなげられるかが焦点でした。実際、日本は7月15日のイタリア戦にもフルセットで勝利し、開幕9連勝でファイナルラウンド進出を決定。その後も予選ラウンドで勝ち続け、12勝0敗で首位通過を果たしました。
しかし、ファイナルラウンドでは予選の無敗記録をそのまま優勝につなげることはできませんでした。7月29日の準々決勝で中国を3―1で下した日本は、8月1日の準決勝でアメリカに2―3で敗戦。翌2日の3位決定戦でもスロベニアに1―3で敗れ、最終順位は4位となりました。
この結果を踏まえると、フランス戦の逆転勝利は大会全体の象徴的な試合のひとつでありながら、最終的な目標達成とは別に評価する必要があります。予選で12連勝できる安定感は日本の強みでしたが、メダルを争うファイナルラウンドでは、相手のサーブやブロックに対する対応、終盤の得点力が改めて問われました。
日本対フランス戦から得られる教訓は明快です。逆境で立て直す力は確かにある一方、強豪との接戦を勝ち切るには、序盤からリードを守ることや、勝負どころでミスを減らすことも欠かせない。2026年の結果は、男子日本代表が世界の上位で戦える実力を示すと同時に、タイトル獲得に向けた課題も浮き彫りにしました。
【日本対フランスバレー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本対フランスのバレー戦は何対何で日本が勝ちましたか?
A1:VNL2026男子予選ラウンド第2週の試合で、日本が3―2で勝利しました。セットスコアは28―30、19―25、25―17、35―33、15―12です。日本は0―2から3セットを連取し、開幕8連勝を達成しました。
Q2:石川祐希はフランス戦で何得点を挙げましたか?
A2:TBS NEWS DIGの試合後報道によると、石川はチーム最多の27得点を記録しました。第4セットの接戦では最後の得点を決めるなど、逆転勝利を支える活躍を見せました。
Q3:日本対フランス戦はU-NEXTやBS-TBSで見られますか?
A3:大会当時は、U-NEXTで日本代表戦の生配信が行われ、BS-TBSでも海外開催の予選ラウンドにおける日本戦が放送対象となっていました。現在は生中継が終了しているため、見逃し配信やアーカイブが提供されているか、各サービスの最新情報を確認してください。
まとめ:日本代表の逆転力と今後の課題をどう見るか
日本対フランスのバレー戦は、VNL2026の中でも印象的な逆転劇でした。2セットを先取された日本は、石川祐希の得点力、交代選手の貢献、守備の粘りを組み合わせて流れを変え、3時間を超える熱戦を制しました。フランス戦の勝利で開幕8連勝を達成し、その後は予選ラウンド12戦全勝という結果につなげています。
一方、大会最終順位は4位。予選で示した安定感と、ファイナルラウンドで求められる勝負強さの違いも明らかになりました。試合結果だけでなく、セットごとの流れ、石川のコメント、選手交代の効果、相手のサーブやブロックへの対応まで見ることで、日本代表の現在地をより正確に把握できます。
フランス戦のハイライトを見直す際は、35―33で制した第4セットと、最終セット序盤の3連続得点に注目してください。日本の逆転力がどのように生まれたのかを理解する手掛かりになります。そして次の大会を評価するときは、連勝数だけでなく、強豪との接戦をどれだけ安定して勝ち切れるかにも注目したいところです。